ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

賢く生きるより辛抱強いバカになれ

 

おはようございます。

 

医師を支え続けるのがミッションである

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

対談本って好き嫌いがあるようですけど

私はかなり好きなんです。

 

もちろん誰と誰の対談か?は問いますけど

このご両名なら文句なしです…。

 

本日のブログのタイトルは、

【 賢く生きるより辛抱強いバカになれ 】

といたしました。

 

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本書をピックアップした理由

『 賢く生きるより辛抱強いバカになれ 』

稲盛 和夫 山中 伸弥 朝日新聞出版 を読みました。

 

実は私…以前に某社の代表を務めた時に、

とにかく経営について学ばなきゃいかんと考えて

貪るように経営本を読んだんです。

 

松下幸之助本田宗一郎井深大盛田昭夫

永守重信小倉昌男宮内義彦孫正義…等々。

 

我が国の著名な経営者に関しては

おそらくひと通り勉強しましたし、

外国人の経営者についても

かなり読み込んできたんです。

 

おそらく40~50人くらいの経営者の方の本を

読んだはずです。

 

その中でも最も感じ入る所が多く、

何冊も何冊も読んだのは

京セラ創業者の稲盛和夫さんでした。

 

私が哲学を学ぶようになった

きっかけを作ってもくれた方です。

 

そのために稲盛さんの考え方、思想は

かなり私の中に浸透していると思います。

 

そして対談相手が山中伸弥教授。

 

なぜ?とは思ったものの

この2人の対談には物凄く興味を持ちました。

 

これは読まねば!と思い

即購入、すぐに読み始めたのでした。

 

目次

序章 京都賞受賞から4年後の再会

第1章 原点は父親の工場

第2章 挫折と回り道を繰り返した人生

第3章 ありったけを捧げる覚悟

第4章 高い頂を目指す力

第5章 真のリーダーとは

第6章 熾烈な国際競争を勝ち抜く情熱

終章 科学の進歩は人を幸せにするか?

 

感想

そっか、このお2人は京都を地盤として

活躍しているという共通点があったのですね。

 

すでに成功者と言っていいお2人ですが、

まったく満足などしていない訳です。

 

お2人は成功する事を目的としているのではなく、

成功し続ける事を目的としている。

 

しかも私利私欲の成功ではなく

「公」に尽くす、貢献する事を定義としている。

 

いかにして結果を出すか?

そのための大事な考え方を披露してくれています。

 

技術者出身の稲盛さん、

医師であり科学者である山中教授。

 

理系のお2人ですが、

意外と文系的な部分を大事にされています。

バランス感覚が良いのでしょうね。

 

と言うか、もうこのクラスの方々ですと

人として優れていると言わざるを得ません。

非常に勉強になる1冊でした。

 

それでは恒例の私がグッと来た箇所をご紹介します。

 

人間の未来は科学の発展と

人間の精神的深化のバランスがとれて

初めて安定したものになると確信しているからです。

物事には陽と陰、明と暗のように、

必ずプラスとマイナスという二面的な世界が広がっています。

この両面がバランスよく解明され、

発展してこそトータルな安定が果たせるはずで、

一方の面だけの発展・肥大化は宇宙のバランスを崩し、

人類の不幸に繋がっていくと思います。

(P.27)

 

不運なら、

運不運を忘れるほどに

仕事に熱中してみなさい。

(P.68)

 

「楽観的に構想し、

悲観的に計画し、

楽観的に実行する」と言ってますが、

大胆さと細心さのバランスは、

新規事業を始めるためには欠かせません。

(P.102)

 

周りに人がいるところで叱ると

その人のプライドが傷つくとか、

周りからもいろいろな目で見られるからかわいそうだとか、

メンツを潰さないように

別室に呼んで丁寧に話をしていかなければならないとか。

叱る側も、叱り方に気を付けて叱りなさいと。

でも私はそう思いません。

必要なときは、たとえ人前でも、

容赦なく、本気で叱ります。

(P.168)

 

リーダーが公平無私であることが

人を動かす原動力になる。

(P.180)

 

地獄と天国というのは、

そう違いはないと。

どちらも大きな釜にうどんが煮えている。

そして皆が1メートルもある

長い箸を持っていると。

地獄の住人は我先にと箸を突っ込んで

うどんを食べようとするんですが、

箸が長すぎて口に運べない。

そのうち誰かの箸の先にひっかかったうどんを食べようと

奪い合いになってけっきょく何も食べられずに

ガリガリに痩せていると。

ところが天国の住人はお互いに箸の先のうどんを

向かいに座った人に食べさせてあげている。

だからみんなニコニコして丸々と太っていると。

(P.223~224)

 

評価

おススメ度は、★★★★☆ といたします。

 

稲盛さんの著書はかなり読んできましたので

すでに知っている事も多かったですが、

逆に言うとブレがない…。

 

信念を貫き通す強固さをお持ちなんですね。

 

また山中教授もノーベル賞を受賞後も

まったく慢心することなく、

むしろ稲盛さんから吸収しようという姿勢をお持ちで

まだまだやる事がたくさんあるという

強い使命感をお持ちである事がよくわかりました。

 

このお2人の言葉を読んでいると

成功を引き寄せるだけの哲学を持っていた事が

よくわかります。

 

ただ立派な哲学を持っていたから成功した訳ではなく、

失敗を恐れずにチャレンジし続けたとか、

猛烈な努力を続けてきたとか、

失敗にへこたれずに何度も起き上がってきたとか、

そういう事が幸運を引き寄せたのだな…と痛感します。

 

やっぱり考え方って

とてつもなく重要ですし、

考え方をベースにして

努力をし続けねばならないのですね。

良い学びとなりました。

 

それでは、また…。

 

 

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