ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

無趣味のすすめ

 

おはようございます。

 

医師の転職、開業の情報提供をしている

医師転職相談センターの運営企業、

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

先日、facebookではご紹介したのですが、

下記の「無趣味のすすめ」 村上龍 を

読み終えました。

 

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ひと言で言うと、

メチャクチャ刺激になりました。

 

元々、私は村上龍が好きで、

ほとんどの著書を読んでいるのですが、

この本はエッセイですので、

まさに村上龍テイストが全快で、

読みながら、嬉しくなってしまいました。

 

センテンスごとに村上龍の考えが

書かれているのですが、

そのひとつでもある

タイトルにもなっている

「無趣味のすすめ」の部分だけ抜粋します。

 

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まわりを見ると、趣味が花盛りだ。

手芸、山歩き、ガーデニング、パソコン、

料理、スポーツ、ペットの飼育や訓練など、

ありとあらゆる趣味の情報が愛好者向けに、

また初心者向けに紹介される。

趣味が悪いわけではない。

だが基本的に趣味は老人のものだ。

 

好きで好きでたまらない何かに没頭する子どもや若者は、

いずれ自然にプロを目指すだろう。

 

老人はいい意味でも悪い意味でも既得権益を持っている。

獲得してきた知識や技術、

それに資産や人的ネットワークなどで、

彼らは自然にそれを守ろうとする。

 

だから自分の世界を意図的に、

また無謀に拡大して不慣れな環境や

他者と遭遇することを避ける傾向がある。

 

わたしは趣味を持っていない。

小説はもちろん、映画製作も、

キューバ音楽のプロデュースも、

メールマガジンの編集発行も、

金銭のやりとりや契約や批判が発生する「仕事」だ。

 

息抜きとしては、犬と散歩したり、

スポーツジムで泳いだり、

海外のリゾートホテルのプールサイドで読書したり

スパで疲れを取ったりするが、

とても趣味とは言えない。

 

現在まわりに溢れている「趣味」は、

必ずその人が属す共同体の内部にあり、

洗練されていて、極めて安全なものだ。

 

考え方や生き方をリアルに考え直し、

ときには変えてしまうというようなものではない。

 

だから趣味の世界には、

自分を脅かすものがない代わりに、

人生を揺るがすような出会いも発見もない。

 

心を震わせ、精神をエクスパンドするような、

失望も歓喜も興奮もない。

 

真の達成感や充実感は、

多大なコストとリスクと危機感を伴った作業の中にあり、

常に失意や絶望と隣り合わせに存在している。

つまりそれらはわたしたちの「仕事」の中にしかない。

 

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どうですか?

 

私はとにかく仕事をしたくなりました…。

 

他にもたくさんの刺激を得る事ができ、

また考えさせられました。

というか、何だか元気になっちゃっいました。

 

この元気に!被災地に届け!

 

それでは、また。

 

 

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