ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

床ずれ博士の在宅介護

 

おはようございます。

 

医師のキャリアパートナー

転職・開業コンサルタント

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

『 床ずれ博士の在宅介護 』

大浦武彦 朝日新書 を読みました。

 

医師キャリア介護

 

この本を読んでみようと思ったのには

いくつか理由があります。

 

ひとつは、医療を勉強していく中で

どうしても

介護についての知識も必要だと思ったから。

 

それと個人的な話しですが、

妻の両親が介護を受けており、元気ですし、

私自身は何かをしているという訳ではないのですが、

今まで関心すら持たなかった事を反省しつつ

総論というか、まあ大まかな最低限の知識は

身に付けたいと考えていたという事もあります。

 

私の両親は、

私が長男で割と若い時に生まれた子供なので

まだ介護の必要はありませんが、

いずれそう遠くない未来に

考えていかねばならないというのもあります。

 

高齢化社会な訳ですから、

これはどんな方でも一緒ですね。

 

介護の負担というのは想像以上であり、

中には無理心中のような

悲しい結末に繋がるケースもありますので、

そうならないように心の備えを作っておく事は

大切かなとも考えています。

 

さてこの本ですが、こんな程度の私でも

とてもわかりやすく読むことができました。

 

<床ずれ>にフォーカスしてはいますが、

介護において床ずれは相当やっかいなものですし、

どんなものなのかは知っておいて損はありません。

 

ただ床ずれについてばかり

書いている訳ではなく、

介護というものをどう考えるのか?

何に気を付けるのか?

現在の介護制度についての説明なども

わかりやすく書かれています。

 

実際に医療や介護の現場にいる方にとっては

当たり前の事しか書かれていないのかもしれませんが、

私のようにこれからに備えるという一般の方には

入門書として勉強になるのではないかと思います。

 

また、意外と医療者の方でも

床ずれについての最新の情報を

ご存知ない方もいらっしゃるようです。

 

著者である大浦武彦先生は

元々は形成外科のドクターでしたが、

今では床ずれの第一人者となっているようです。

 

床ずれについて学びたい医療者の方にも

学んで頂けるかもしれません。

 

非常に勉強になった本ではありますが、

本を1冊読んだところで

介護について知ったという事には

当然なりません。

 

継続的な勉強は必要だなと感じていますが、

この本の中で介護について

考えねばならない問題の本質は

ここなんだろうなと思う箇所がありましたので、

その部分をご紹介します。

 

*****

自分はどこで、どのように死ぬのか。

そして、それまでどう「生きる」のか。

自分が介護を受ける前に、介護をする前に、

考えておかなければいけない時代なのです。

*****

 

ここではないかと感じました。

死生観や人生観。

 

それを抜きにした介護は

あり得ないのではないかと思うのです。

 

だからこそ介護に至る前に

家族の中でしっかりとした話し合いが

できていないといけないのだと思うんですね。

 

と言いつつ私も

そんな話し合いはできていませんし、

なかなかしにくいものでもあります。

 

しかし、考えたくもない事だけど

そこに重要な要素が隠れている訳ですから

やっぱり考えないといけないのだろうなとも思います。

 

そんなのそれなりの年になってから…とも考えがちですが、

この本には様々な事例も紹介してあり、

その中には若くして交通事故にあってしまい

介護を受けるようになったケースも書かれています。

 

いつ何時、介護について

考えねばならない状況になるかは、

誰にもわかりませんね。

 

日々医療を学ぶ中で、

介護から医療を見ると

また違った見方もできるような気もします。

 

これからも多角的に勉強したいと思います。

 

お奨め度 ★★★☆☆ です。

 

それでは、また…。

 

 

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