ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

ナイチンゲールの沈黙

 

おはようございます。

 

転職を検討している医師・看護師に

キャリアプランを提供している

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

ナイチンゲールの沈黙

海堂尊 宝島社文庫 を読みました。

 

医師キャリア沈黙

 

私にとっては、

チーム・バチスタの栄光

ジーン・ワルツに続く

海堂尊作品3冊めです。

 

やっぱり非常に楽しめました。

面白かったです。

読み応えがバッチリです。

 

ただ私にとっては、

少し医療面のシーンが少なく感じました。

 

ミステリーとしては充分に楽しめるのですが、

個人的にはチーム・バチスタの栄光などと比較すると、

医療面におけるやり取りが少なく、

残念に思いました。

 

逆に言えば、それだけ一般の方には

読みやすくなっているのかもしれませんけどね。

 

舞台は間違いなく病院であり、

この作品における主人公は

看護師と患者さんであります。

 

医師や厚労省の技官など、

海堂尊作品全体における主人公も

キーパーソンとして活躍しますし、

他の登場人物も大変に魅力的に書かれています。

 

でも、どうしても海堂尊作品には

<医療>という側面を期待してしまう私としては、

単に病院や医療従事者を題材にしたミステリー作品よりも、

医療の本質や医療の抱える問題などに

切り込んで欲しいなあと思ってしまいました。

 

とは言え、

他の本を読むよりも早く

読み終えたのも事実であり、

それだけドキドキワクワクしながら

面白く読んだ事は間違いありません。

 

そして読後、

次は海堂作品のどの本を読もうか…

と考えている自分がいます。

 

それとこの本を読みながら考えたのは、

「死生観」です。

 

当ブログでは

時々この死生観について書いておりますが、

この本でも<死>と向き合う場面が

数カ所ありました。

 

どう死ぬのか?

 

この問いを自分自身に投げ掛ける事は、

そのまま人生観、

つまりどう生きるのか?に繋がると思います。

 

どう生きるかが自分の中で明確にならないと、

単調な日々を充実させる元気、

勇気が湧いてこないのではないかとも思うんですね。

 

別に死ぬ為に生きている訳ではありませんが、

人はいつか死ぬという

この事実だけは不変的である訳で、

不変であるがゆえに、

避けては通れないものではないかとも思います。

 

終末期の医療に携わる医師とお話しをすると、

非常に考えさせられる事が多いです。

 

それだけ死生観、

人生観を持たざるを得ない現場だという事だと

考えます。

 

いざという時の為にも、

こういった小説をきっかけに備えておく事も

大切ですね。

 

どう死ぬか?

どう生きるか?

 

個々答えは違っていいと思いますが、

私も私なりの答えを

見つけていきたいと思います。

 

え~、お奨め度 ★★★☆☆ の作品でした。

 

それでは、また…。

 

 

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