おはようございます。
転職を検討している医師・看護師に
キャリアプランを提供している
ジーネット株式会社の小野勝広です。
私にとっては、
ジーン・ワルツに続く
海堂尊作品3冊めです。
やっぱり非常に楽しめました。
面白かったです。
読み応えがバッチリです。
ただ私にとっては、
少し医療面のシーンが少なく感じました。
ミステリーとしては充分に楽しめるのですが、
個人的にはチーム・バチスタの栄光などと比較すると、
医療面におけるやり取りが少なく、
残念に思いました。
逆に言えば、それだけ一般の方には
読みやすくなっているのかもしれませんけどね。
舞台は間違いなく病院であり、
この作品における主人公は
看護師と患者さんであります。
医師や厚労省の技官など、
海堂尊作品全体における主人公も
キーパーソンとして活躍しますし、
他の登場人物も大変に魅力的に書かれています。
でも、どうしても海堂尊作品には
<医療>という側面を期待してしまう私としては、
単に病院や医療従事者を題材にしたミステリー作品よりも、
医療の本質や医療の抱える問題などに
切り込んで欲しいなあと思ってしまいました。
とは言え、
他の本を読むよりも早く
読み終えたのも事実であり、
それだけドキドキワクワクしながら
面白く読んだ事は間違いありません。
そして読後、
次は海堂作品のどの本を読もうか…
と考えている自分がいます。
それとこの本を読みながら考えたのは、
「死生観」です。
当ブログでは
時々この死生観について書いておりますが、
この本でも<死>と向き合う場面が
数カ所ありました。
どう死ぬのか?
この問いを自分自身に投げ掛ける事は、
そのまま人生観、
つまりどう生きるのか?に繋がると思います。
どう生きるかが自分の中で明確にならないと、
単調な日々を充実させる元気、
勇気が湧いてこないのではないかとも思うんですね。
別に死ぬ為に生きている訳ではありませんが、
人はいつか死ぬという
この事実だけは不変的である訳で、
不変であるがゆえに、
避けては通れないものではないかとも思います。
終末期の医療に携わる医師とお話しをすると、
非常に考えさせられる事が多いです。
それだけ死生観、
人生観を持たざるを得ない現場だという事だと
考えます。
いざという時の為にも、
こういった小説をきっかけに備えておく事も
大切ですね。
どう死ぬか?
どう生きるか?
個々答えは違っていいと思いますが、
私も私なりの答えを
見つけていきたいと思います。
え~、お奨め度 ★★★☆☆ の作品でした。
それでは、また…。
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