ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

櫻の樹の下には瓦礫が埋まっている。

 

おはようございます。

 

転職を検討している医師・看護師に

求人しか提供できない紹介会社とは一線を課し、

相談から条件交渉まで一貫してサポートする

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

「櫻の樹の下には瓦礫が埋まっている。」

KKベストセラーズ 村上 龍 を読みました。

 

医師ライフデザイン

 

私は村上龍さんが本当に好きなので、

この新刊は楽しみに読みました。

 

この本は、村上龍さんのエッセイ集

「すべての男は消耗品である」のシリーズのようです。

 

私はこのシリーズのエッセイも

ほとんど読んでいますが、

この作品も非常に考えさせられる点が

多かったです。

 

正直このタイトルを付けるのはどうなんだろう?と

内容を読んでから思いましたが、

まあいつもの如く出版社のセンスですから

致し方ありませんね。

 

そもそも村上龍さんは、

対マスコミに批判的ですし、

この本の中にもそういった章があります。

 

だったら出版社も少し気を遣えばいいのにな…と思いますが、

どうも彼らの文脈では無理なのでしょうね。

 

さて目次ですが、

 

01 婚活ブームとこの国の未来

02 海の向こうの戦争

03 テロという選択肢

04 基本的に下の世代には興味がない。

05 期待は甘えとほとんど同義語だ。

06 日本人すべてに与えられた試練

07 ダメ元で、レバ刺し!

08 「憂鬱」と「希望」

09 「差別」と「偏愛」

10 「満足」より「感動」

11 飢餓と食の汚染

12 若者は常に時代の犠牲者

13 「半島を出よ」と韓国映画

14 若者の病理と文学

15 有名と無名のメリット

16 プロテニスと国際化

17 「3.11」から一年

18 櫻の樹の下には瓦礫が埋まっている。

 

となっています。

 

このエッセイは「メンズウォーカー」という雑誌に

掲載されていたそうです。

 

時期的にはちょうど震災を挟んでおりますので、

震災とその後を村上龍さんがどう語っているのか?を

読むだけでも価値があるかと思います。

 

他も最近話題になったものばかりですので、

このエッセイをきっかけに

物事を考えてみるのも良いのではないでしょうか。

 

私的にはお奨め度★★★★★の本ですが、

村上龍さんを苦手な方も

いらっしゃるかと思いますので、

そういった方は避けた方が良いかも。

 

それくらいに、

いわゆる村上龍さんのテイストが

全快のエッセイです。

 

私は、昔に比べれば

今の社会はだいたいにおいて

生活しやすくなっているのではないかと思ってます。

 

ただ、抱えている問題はあまりにも多く、

そして重いですね。

 

戦後スキームが崩壊してから、

新たな形を見い出せていない日本社会。

 

これからを生きる我々が

考えるべきヒントが

隠されている本ではないかと思います。

 

宜しかったら是非ご一読下さい。

 

それでは、また…。

 

 

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