おはようございます。
医師、看護師の人生の転機でお役に立つ
転職・開業コンサルタントの
ジーネット株式会社の小野勝広です。
「In HisTimes
中田英寿という時代」
増島みどり 光文社 を読みました。
いやはや2007年に出版された本ですし、
さすがに中田英寿以後の選手達が
これだけ活躍をしている昨今なので、
暇つぶしくらいのつもりで読み始めましたが、
あまりにも面白く一気読みしてしまいました。
まずは目次から…
・サッカーは因数分解を解くのに似ている
1994-1998
・俺は死んでも倒れない
1998-2000
・苦しくても、これが僕の仕事だから
2001-2003
・もう1度自由を取り戻したいと思っている
2004-2005
・サッカーで学び、サッカーに教えられたことばかりだった
2006
とこのようになっています。
まあひと言で言うなら
中田英寿の年表のような感じです。
また合間に入っている
特別インタビューを受けた方々の豪華な事。
サッカーが好きな人には
実に読み応えのある本です。
私は懐かしさを感じつつ、
日本サッカーの歴史みたいなものを
噛みしめながら読ませて頂きました。
中田英寿…。
日本サッカーの発展に
これ以上ないくらいに貢献した人物だと思いますし、
本田や香川、宮市など、
若い選手が海外で活躍できる
きっかけを作ってくれた選手だと思います。
技術、体力、戦術眼、頭脳、メンタル…。
過去の選手達が持ち得ないものを
獲得する努力を惜しまず、
日本サッカーをヨーロッパや南米に近付けてくれた
第一人者なのだと思います。
が、しかし、
そういった多大なるプラス面とともに、
あまりにも個性が強く、
一部の選手やごく一部のジャーナリスト以外とは
コミュニケーションが取れなかったのも事実であり、
それがチーム全体に
悪影響を及ぼしてしまった面もあったのでしょう。
中田にとっての最後のワールドカップであった
ドイツに行ったチームは
勝ち進む力は相当にあったと思うのですが、
グループリーグで敗退してしまったのは、
チームワークに問題があったのではないでしょうか。
今回のオリンピックの代表チームが、
戦前の予想をいい意味で裏切る
活躍をしてくれているのは、
高いレベルでのチームワークや
信頼関係があるからではないかと思うんですね。
それを見ると中田と言えども
万能ではなかったのかなと思います。
ただそれは中田の責任というよりは、
彼が歩む速度が周囲の選手達と比較して
早過ぎたのではないかと思うんです。
きっと今の代表チームなら
彼は充分に受け入れられるのだろうなという気もします。
まあそんな事を言っても致し方ないわけで、
だからと言って彼の功績は揺らぐものでもないですね。
超・超一流と言って
過言ではないでしょう。
個人的には彼の倒れない姿勢、
悪質なファールを受けても
何が何でも前に進むという姿勢が大好きでした。
そんな中田英寿について、
それこそ高校時代から引退するまでの
数多くのインタビューを活かしつつ
書かれた本であります。
中田英寿が好きな方。
サッカーが好きな方。
この本は絶対に面白いと思います。
彼があの時何を思い、
何を考えていたのか。
そういった事が赤裸々に書かれています。
今は旅人になっている中田英寿。
いつの日かサッカー界に
戻ってきてくれる事を願っています。
お奨め度 ★★★★★ と致します。
それでは、また…。
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