ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

顧客の信頼を勝ちとる18の法則 アドボカシー・マーケティング

 

おはようございます。

 

医師、看護師の人生の転機でお役に立つ

転職・開業コンサルタント

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

「顧客の信頼を勝ちとる18の法則

 アドボカシー・マーケティング

日本経済新聞出版社 山岡 隆志 を読みました。

 

医師転職信頼

 

マーケティングについては

時々学ばなければいけないと

個人的に考えています。

 

ところがビジネスの本質というか、

商売の原則というか、

そういったものと掛け離れているのではないか?と

感じるケースが結構あります。

 

難解な用語を連発し

自己満足に陥っていたり、

テクニック論に走りすぎていたりというケースです。

 

この本はそういった部分を取り除き、

マーケティングのそもそも論から

筋道を立てて、

非常に真っ当なマーケティングを教えてくれます。

 

お奨め度 ★★★★★ の良書です。

 

私がマーケティングに感じる不満や

不安をきれいさっぱりと洗い流し、

実に美しいビジネス展開の助けに

なるのではないかと感じました。

 

それは「はじめに」のまえがきから全快です。

私はこのまえがきを読んで

この本を読もうと思いました。

 

一部ご紹介します。

 

<正直に生きている人が最後は得をする、

 そんな世の中であってほしいと思います。

 

 正直に経営する企業が最後は得をする、

 そんな世の中であってほしいと思います。

 

 インターネットがなかった時代、

 企業が顧客をあざむいて

 製品やサービスを売ることは容易でした。

 

 マーケティングといえば、

 どのように宣伝や販売活動をして

 商品を買わせるかといった、

 うまい手法が注目され導入されてきました。

 

 いわゆる買わせるための普遍的なテクニックを、

 マーケティングに求めたのです。

 

 消費者に好印象を与えるテレビや

 新聞広告に巨額の費用を投じ、

 企業が勝手に決めた分類で

 ダイレクトメール(DM)や

 メールを一方的に配信するCRM

 (カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)を

 構築することが、

 マーケティングだと信じられてきました。

 

 しかし、インターネット基盤の上に

 構築される様々なサービスにより、

 企業がつくり上げた虚構は、

 簡単に見破られてしまう時代になりました。

 

 顧客は賢くなり、力を持ち、

 パワーバランスが企業から顧客に

 完全に移行してしまったのです。

 

 無駄な宣伝費や

 商品の実力以上の価値をアピールする販売活動は、

 顧客に簡単に見破られるようになりました。

 

 一方的に配られるDMやメールは、

 反感さえ招く最悪の行為となっています。

 

 顧客の立場になって正直に活動する企業が、

 顧客からの信頼を勝ちとり、

 大きな収益を生むことができる時代となりました。

 

 それに気づかず、

 相も変わらず美辞麗句で飾り立てた宣伝活動に

 巨額の費用を投じる企業は

 これからは淘汰されていくでしょう。

 

(中略)

 

 今の時代、ビジネスを行う上で

 必要不可欠な「信頼」を、

 顧客との関係でどうすれば築き上げることができるのか、

 欧米企業で導入が進んでいる

 「アドボカシーマーケティング」と呼ばれる

 最新のマーケティング理論が、

 その答えを教えてくれます。

 

(中略)

 

 一昔前、日本の商店街の店は

 よく知る近所の顧客に、

 相手の身になって良いものを薦め、

 あまり良くないものは

 正直にその悪い理由を説明して、

 信頼を得ることを第一に考えたと思います。

 

 その後、大量消費時代に突入し、

 顧客1人1人と信頼を築くことは

 難しくなりました。

 

 プロモーションを中心としたテクニックとして

 マーケティングが使われるようになったのです。

 

 しかし、インターネット基盤が整備され、

 作れば売れる時代は終わり、

 ビジネスにおいて

 正直にマーケティングする企業が、

 最後には大きな収益を生み出す本物が

 求められる時代になって来ました。>

 

少し長いですが、いかがでしょうか?

 

このまえがきに共感する方は、

この本は非常に参考になり、

良い学びになると思います。

 

最後に目次をご紹介しますね。

 

はじめに

 

イントロダクション 

 

新しいアドボカシーの世界へ

 

逆転する企業と顧客の力関係

 

1 顧客と1つになる 立場の法則

 

2 顧客との関係から「革新」が生まれる創造の法則

 

3 全社員でマーケティングを行う

  マーケティングの法則

 

4 信頼がロイヤリティを育むロイヤリティの法則

 

5 欠点も含め、ありのままを伝える透明性の法則

 

6 どこにも負けない品質に価値がある質の法則

 

7 「モノ」を売るとは

  「サービス」を売るということサービスの法則

 

8 あらゆる企業活動で勝負する包括性の法則

 

9 顧客と一緒に価値をつくる共有の法則

 

10 顧客は長期的なパートナーとみなす時間の法則

 

11 どんな時でも顧客利益を優先する誠の法則

 

12 最高のアドバイザーになるGIVEの法則

 

13 任せることで現場は考える主体性の法則

 

14 信頼のブランドで

  感情の「絆」をつくるブランドの法則

 

15 ITが人の力を最大化させるITの法則

 

16 古いマーケティング

  どう使い分けるかバランスの法則

 

17 売るのではなく、

  さりげない関係を築く関係の法則

 

18 トップと企業理念が会社を導く変革の法則

 

となっています。

 

きっとこの本は

どんな業界に属していても参考になると思います。

 

クリニックの経営者にとっても

プラスになるのではないでしょうか。

 

事例もたくさん紹介されており、

良いアイデアが湧き出てくる方も

多いのではないかと思います。

 

ご関心をお持ちになった方は

是非ご一読下さい。

 

それでは、また…。

 

 

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