ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

医療にたかるな

 

おはようございます。

 

医師、看護師の人生の転機でお役に立つ

転職コンサルタント歴13年の

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

「医療にたかるな」

村上智彦 新潮社 を読みました。

 

医療にたかるな

 

えっとですね~、この本は凄いです。

 

何が凄いって

医療の本質を

突いているのではないかと思いますし、

医療だけを書いているのではなく、

現代人がどう生きるべきか?を

書いているようにも感じました。

 

まずは目次からご紹介しますと、

 

第1章 日本の医療はなぜ「高い」のか?

1、「医療費が高い地域」に同情するな

2、健康意識は「施し」からは生まれない

3、医療施設では人の健康は守れない

4、医療批判に隠された「ごまかし」

 

第2章 医療を壊す「敵」の正体

1、夕張を破綻させた「たかり体質」

2、既得権益を死守する「政治」「行政」

3、「マスコミ」の自作自演構造

4、責任回避と権力欲に走る「医療者」

5、「市民」という名の妖怪が徘徊する

 

第3章 「戦う医療」から、「ささえる医療」へ

1、高齢者医療は「死」を前提に組み立てよ

2、医療を超えた「ケア」を実践せよ

3、行政への「丸投げ」は卒業せよ

4、日本人よ、「公」になれ

 

となっています。

 

はじめにで、

著者は、

かなり手厳しく書くと宣言していますが、

その通り各方面に対して厳しいです。

 

ですが、正論でありますし、

著者自身の利益の為に言っているのではなく、

地域社会やその住民、

もっと言えば我々日本人の未来の為に

発言をしている為に、

実に小気味良く感じました。

 

この本は医療に関心のある方だけでなく、

日本の未来に不安を持っている方や、

いつか来る死に対して

恐怖心を持っている方など、

実に幅広い方々が

興味を持って読める本ではないかと思います。

 

私自身も医療の勉強の為に

読み始めた訳ではありますが、

政治や行政に始まり、

人の人生とは何か?

どういう生き甲斐を見つけるべきか?

自分自身が社会の為に何ができるのか?

そんな事を考えさせられました。

 

おそらくこの本を読むと

耳が痛くなるような方も

いらっしゃるとは思います。

 

反論や異論を述べたくなる方も

いらっしゃる事でしょう。

 

それが自分の為でないなら

著者は耳を傾けてくれるのでしょうが、

もし、自分の既得権を守る為の意見であったり、

社会に依存しているような物言いであれば、

きっと手厳しい反論をすると思います。

 

そして、それを第三者として見ている人達は

心の中で拍手をするのではないでしょうか。

 

正義はここにあり!

そのように私は感じました。

 

自立と共生。

この本に書かれている

最も大切な事は

この2つではないかと思います。

 

医療の勉強にもなりますし、

ある意味では現代社会をどう生きるべきかという

手引き書でもあるかと感じました。

実に良い本です。

 

お奨め度は ★★★★★ と満点と致します。

 

それではまた…。

 

 

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