ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

アリアドネの弾丸

 

おはようございます。

 

医師、看護師の人生の転機でお役に立つ

転職コンサルタント歴13年の

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

アリアドネの弾丸

海堂 尊 宝島社 を読みました。

 

医師転職ジーネット

 

順調に海堂作品を読んでおります…。

そして、どれも外しませんね~。

 

この作品もスリリングかつ

スピーディーな展開で

大いに楽しませて頂きました。

 

お奨め度は

素直に ★★★★★ とさせて頂きます。

 

私がこれまで読んできた海堂作品、

チーム・バチスタの栄光

ジーン・ワルツ

ナイチンゲールの沈黙

螺鈿迷宮、

イノセント・ゲリラの祝祭

ジェネラル・ルージュの凱旋などと

比較すると、

今回のアリアドネの弾丸

医療というよりも、

司法、特に警察について書かれているようにも

感じました。

 

とは言え、

登場人物達は過去の作品と同様でして、

医師や厚労省役人がメインですし、

大学病院が舞台になっておりますので、

違和感なく、

そして海堂さんらしい、

医療小説と言えるのではないかと思います。

 

内容自体は次のページをめくりたくなる

非常にワクワクしたものですが、

テーマは「医療と司法」という事になるのでしょうね。

 

医療と司法のせめぎ合い。

 

そんな感じに受け取りました。

文中にも「医療と司法は相性が悪い」なんて事も

書かれておりましたが、

本来であれば我々国民がもっと真剣に

考えねばならないものなのだと思います。

 

政治家達はみな医療の充実を公約にしていますが、

そんな簡単ではありません。

 

財政的な問題もあるし、

司法との絡みもあるし、

そもそも医療とは何ぞや?

生死とは?という根源的な部分にも

踏み込んでいかねばならないのではないかと思います。

 

その問題のひとつを

ストーリーにしてくれているのが

この作品です。

 

別に医療や司法に関心のない方でも

面白く読めますし、

関心のある方なら

とても考えさせられるのではないでしょうか。

 

個人的には以前の作品にもありましたが、

医療が厚生労働省の中に

入っていてはいけないように思っています。

 

医療省…。

医療庁…。

 

そういった組織が必要ではないでしょうか。

 

医療はお金や法律とは

一線を課した部分で、

考えなければいけないのではないかと

思うのです。

 

もちろん完全に切り離してしまう事は

現実的ではありませんが、

少なくとも独立した組織で、

財務省や司法と喧々諤々の議論をした方が、

良いのではないかと思います。

 

しかし、ホント海堂尊さんの本は

刺激になります。

 

そして、益々医療を

勉強しようという気持ちが湧いてきます。

 

心からお薦めできる本でした。

 

それでは、また…。

 

 

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