ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

政府と反乱 -すべての男は消耗品である vol.10

 

おはようございます。

 

医師、看護師の人生の転機でお役に立つ

転職コンサルタント歴13年の

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

「政府と反乱 

 すべての男は消耗品であるvol.10」

村上龍 幻冬舎文庫 を読みました。

 

医師キャリア反乱

 

まずは目次からご紹介します。

 

・韓国ドラマ「砂時計」イ・ジョンジェ

パキスタンタリバン

セミのシャワーと朝青龍

・社会的信頼と安倍晋三

・官能と広東料理

ミシュランの星とサルコジ大統領

・置き去りにされる人とショットガン

・ねじれ国会と医療危機

イージス艦とNYフィル平壌公演

・日本のゆっくりとした衰退と大手規制メディア

・笑顔とトッポギ

ヒューマニズム貧困層

・苦闘する勤務医とオタクの街の通り魔事件

・巨悪の不在とタクシー運転手の缶ビール

北京オリンピックプーチン

・麻生新政権と北島康介

・世界的大不況と投資銀行

・救急患者のたらい回しと病院の受け入れ不能

・派遣切りと外国人ホームレス

・高度成長と猟奇的殺人事件

・セックスと発泡酒

北朝鮮の飛翔体と日本の離島

・人妻と機会費用

・現在の消耗品と未来の消耗品

 

となっています。

 

この本は

平成24年8月に出版されています。

 

ちょうど1年前ですね。

それぞれのエッセイは

その少し前に書かれたものですが、

問題提起されている内容は

そのまま今でも通用します。

 

正直、ワクワクドキドキしながら

読んでいたのですが、

考えてみると洒落にならない事もたくさんあります。

 

1年前と比較して

一向に良くなっていないという事ですからね…。

 

さて、この「すべての男は消耗品である」のシリーズは

かなり面白いエッセイだと思っています。

 

多分、全部読んでいると思うのですが、

久しぶりにこのシリーズを読んで

非常に面白かったです。

 

このシリーズは

村上龍節が全快なように感じるんです。

ありのままに思う事を書いている。

 

そんな印象があります。

なだけに実に面白い。

 

文庫はとても薄いんですけど、

内容は非常に濃いです。

 

小説家が、政治や経済、金融や世情を

どう分析しているのか?

 

まあ小説家によって違うとは思いますが

村上龍氏がどう思っているのかを知る事は

自分自身の社会への見方が

広がるのではないかと思います。

 

今作品は医療についても

テーマとして取り上げられており、

その考え方も実に勉強になりました。

 

さらっと読めますので、

少しでもご興味を持てる方には

お薦めしたい本ですね。

 

お奨め度は ★★★★☆ と致します。

 

それでは、また…。

 

 

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