ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

病気になる人、ならない人 その見逃せない法則

 

おはようございます。

 

医師の転職、開業の情報提供をしている

医師転職相談センターの運営企業、

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

「病気になる人、ならない人

 その見逃せない法則」

土橋 重隆 ソフトバンク新書 を読みました。

 

医師転職法則

 

まずは目次からご紹介します。

 

第1章 治療すれば治るという誤解

第2章 人はなぜ病気になるのか

第3章 病気はいかにして治るのか

第4章 病気になる人、ならない人

第5章 病気が教えてくれる、生きるということ

 

となっています。

 

人はなぜ病気になるのか?

その疑問に対して

著者なりの見解を書いた本ですが、

「ふとまわりを見渡してみると、

 医学がこんなに進歩しているのに、

 患者さんは減るどころか増える一方。

 急性疾患は別にしても、

 糖尿病や高血圧、高脂血症など

 西洋医学で治せない病気がまだたくさんある。

 がんにしたって、

 いまだに原因がわからず、

 確実な治療法もない。

 現代医療はいったい何をしてきたんだろう?。

 思いもよらぬ虚しさ、

 そして信じて疑わなかった

 西洋医学に対して疑問を感じた私の中に…(後略)」

と、まえがきに書かれており、

第1章では、

治療すれば治るという誤解のタイトルのように、

西洋医学が治せる病気はそれほど多くはないとか、

医療行為は必ずしも治すことを目的にはしていないとか、

そんな内容が書かれていて、

「ん?最近流行の医療否定本なのか?」

と戸惑いを感じながら読み進めましたが、

若干そういった部分も確かにありましたが、

それだけの本ではありません。

 

無茶な主張や

身勝手な論理展開などをしている訳ではなく、

著者が医師として現場で見てきたもの、

感じたものを、

わりと静かに主張をしているように思いました。

なので、気持ちよく読める本でした。

 

とは言え、

ドクターが読めば

異論反論はたくさんあるかとは思います。

 

しかし、同じような考えを持つドクターもいると思いますし、

同じ考えは持たないまでも一部認めるとか、

そういう側面もあるよねと

賛同する部分は少なくはないのではないかと思います。

 

「私たちは、それぞれの季節にふさわしい服装をして

 自然現象に適応しながら生きています。

 というよりも、移ろう四季に同調する私たち

 そのものが自然の一部なのです。

 だとすれば、私たち自身に起こる病気も

 また自然の一部であるはずです。」

 

この辺りが

著者の主張の代表的な部分ではないかと思います。

 

そして、

「病気だけでなく、

 私たちの生き方そのものを

 自然の中に見つめ、

 便利だからと科学技術だけを信奉する態度を

 考え直す時代が来ているのではないでしょうか。」

とも言っています。

 

随分前から

科学に対しての疑問を書かれる方はいますが、

全否定するようなものではないと思うし、

それは現実的でもないと思います。

 

ただ確かに科学を

あまりにも優先してきた弊害のようなものは

この世の中にはあるような気はしますし、

自然との共生が

果たして我々人類は本当にできているのだろうかという

疑問もなくはないです。

 

人はなぜ病気になるのか?

 

それは〇〇です!なんて

明快な絶対的な解答は

さすがにできないと思いますが、

ドクターであれば

当然いくつかの答えは持っているでしょうし、

看護師さんや薬剤師さんなどの医療従事者だって、

それぞれの領域を活かした答えを出せるとも思います。

 

本当に正解なのかどうかが重要なのではなく、

この問いに対して考えるという事自体に

価値があるのではないかと私は考えます。

 

病気とは何ぞや。

病気にならない生き方や考え方。

病気になってしまった時にどう考えるべきか。

 

本書はこういった事を

教えてくれているような感じを受けました。

 

おススメ度は ★★★★☆ と致します。

 

それでは、また…。

 

 

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