おはようございます。
医師の転職、開業の情報提供をしている
医師転職相談センターの運営企業、
ジーネット株式会社の小野勝広です。
＜「「いいね！」が社会を破壊する＞
楡 周平 新潮新書 を読みました。
楡周平…。
私には非常に懐かしい作家です。
昔むさぼるように
この方の作品を読んだ時代があったのです。
特に朝倉恭介シリーズと呼ばれた「Ｃの福音」、
「クーデター」、「猛禽の宴」、「クラッシュ」、
「ターゲット」、「朝倉恭介 Ｃの福音・完結編」
などは大変に面白く読ませて頂きましたし、
他にも
「外資な人たち ある日外国人上司がやってくる」
なども楽しませて頂きました。
他にも数冊は読んでいるのですが、
何となく遠ざかっていた作家でありまして、
久しぶりに楡周平さんの本を見掛けて、
しかもこのタイトル…。
facebookユーザーの私としては、
思わず手に取ってしまったという訳です。
が、facebookを始めとした
ＳＮＳに対しての警報かと思って
読み始めた私の期待は、
いい意味で完全に裏切られました。
著者はインターネットの発達によって
利便性が高まる裏側で、
雇用は縮小、
商店街はシャッター通りとなるなど、
その弊害について赤裸々に語っています。
ただそれに留まらず、
閉塞感の原因を分析してくれているのです。
我々の社会を的確に現状把握し、
その分析や未来予想は
実に的を得ているように私は感じました。
便利さを追求する一方で、
自らの首を絞めているとも言えるこの社会。
果たしてこの先どうなるのか？
若い方々には
是非読んで頂きたいと思いましたし、
就活に取り組む学生、
未来展望が描けない方、
若かりし頃を懐かしく思う大人達。
きっと、それぞれの方々に
感じる事があるのではないかと思います。
おススメ度は ★★★★★ と満点と致します。
是非多くの方々に読んで頂き、
危機感を未来を作り上げるパワーに
転化していかねばならないのでないかと感じました。
最後に目次をお知らせします。
第１章 超優良企業はなぜ潰れたのか
第２章 素早く動き、破壊せよ！
第３章 便利の追求が雇用を奪う
第４章 「いいね！」ほど怖いものはない
第５章 勝者なき世界
著者の主張が
すべて正しいとまでは思いませんが、
こういうアナウンスは必要だと思います。
風穴を開けて行かねば
大変な時代が訪れてしまうのかもしれません…。
自分にできる事は何なのか…。
考えてしまいます。
それでは、また…。
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