おはようございます。
医師の転職、開業をお手伝いする
ジーネット株式会社の小野勝広です。
「人生における成功者の定義と条件」
村上 龍 NHK出版 を読みました。
本書が出版されたのは、
2004年8月であります。
私は出版間もない頃に読み、
そのまま本棚で眠っておりました。
先日、ふと本書が目に付き
約10年振りに読み返してみました。
成功って何だろう?
成功者ってどんな人を指すんだろう?
誰しもが持つ疑問ではないかと思います。
私自身も、この問いに対する正解などは
当然持ち合わせておらず、
ふとした時にん~と考え込むのです。
久しぶりにこの本が目に付き、
はじめにの部分を読みました。
そし、て村上龍氏が、
人生の成功者というのは
「生活費と充実感を保証する仕事を持ち、
かつ信頼できる小さな共同体を持っている人」
という仮説を立ててみたいと申しております。
このひと言で、本書を読み返す事になりました。
そして、読み返して良かった…と心から思いました。
ふと目に付いた…という事は、
さあ読み返せ!
という神からの啓示なのでしょうかね~。
そういうタイミングであったような気がします。
利根川進(科学者)、カルロス・ゴーン(会社社長)、
猪口邦子(外交官・学者)、
対談内容は主に、
仕事・職業に関するものとなっております。
また、各氏との対談の合間に、
村上氏が当時主催していたメルマガ誌上で募集したアンケート
「人生における成功者の定義と条件とは?」の結果が収載されており、
このテーマについて10代~50代以上の
各世代のたくさんの意見を読むことが出来るようになっており、
いわゆる一般の方の意見を目にする事ができるのも面白いですね。
日本社会の価値観や考え方は、
変化しているにも関わらず、
その変化に言葉や概念がついていっていない。
概念が空洞化してしまった言葉のひとつに、
本書で取り上げている「成功者」というものがあり、
旧来の成功モデルが機能しなくなっている現代、
あえてこの言葉に新しい定義と条件を示す事は
無意味ではないだろう、とも村上氏は述べていますが、
あれから10年の時を経て、
「成功者」という言葉の定義や条件は
益々混迷を深めているように思います。
多様化。
ひと言で表すなら、
こうではないかと思うのです。
成功の形が多様化し、
これだ!というステレオタイプのようなものがない…。
だから、成功者が
どんな人かわからないという事ではないでしょうか。
本書に取り上げられた5人。
各界から選び抜かれただけあって、
誰がどう見ても成功者の部類には入るとは思います。
ですが、時代が違えば異端児扱いされてしまうような
異色の5人でもあると思うのですね。
そんな5人の人生を、
村上氏が上手く引き出し、
成功者となるためのエッセンスを抽出する事に
成功しているように感じました。
成功する為には、
成功の定義が必要に思います。
成功者になる為には、
成功者を定義しなければならないと思います。
成功とか、成功者という言葉に
いくつかの正解がある時代だからこそ、
学ぶべきはその為のエッセンスであり、
手法のひとつひとつではないかと…。
その手法を自分なりに解釈し、
実行していかねばならないのではないか。
久しぶりに本書を読み、
そんな思いを強くしました。
成功する為の術。
ひとつやふたつではないと思います。
常に学び、会得し、
実行していかねばならないですよね。
読み返し事態が久しぶりであっただけに、
やっぱり良い本は
何度でも読み返さねば、と思った次第です。
おススメ度は ★★★★☆ です。
多少古さを感じるシーンはありますが、
本質は充分に今でも通用すると思います。
それでは、また…。
<ジーネットの他の情報提供サイトもご覧下さい!>
・医師向け情報提供IBIKENサイト 医療ビジネス健全化協議会
いいね!と思ったら下記もポチ!