ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

病気になりやすい「性格」 5万人調査からの報告

 

おはようございます。

 

医師、看護師が健康で充実した毎日を送れる

ように良い職場探しをお手伝いする

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

<病気になりやすい「性格」 5万人調査からの報告>

辻 一郎 朝日新聞出版 を読みました。

 

医師キャリア性格

 

性格で病気になるならないがあるのか…。

 

誰もが興味深く思うのではないでしょうか?

私もこのタイトルに惹かれて読み始めたのですが…

 

まずは目次をご紹介します。

 

第1章 病気になりやすい「性格」とは?

第2章 肥満になりやすい性格

第3章 心筋梗塞になりやすい性格

第4章 がんになりやすい性格

第5章 認知症になりやすい性格

第6章 自分の性格と、どう折り合いをつけるか?

 

となっております。

 

第1章と第6章は

非常に興味深く読めたのですが、

第2~第5章に関しては、

私には学術的な内容が多くて

難しく感じてしまいました。

 

おそらく医療従事者の方が読めば

ごく常識の範疇かとは思いますが、

もう少し素人目線に立ってくれるとなお良かったです。

 

タイトル的には、

割と素人が興味を示すのではないかと思いますので。

 

実際に、同じだけタバコを吸っていても

肺がんになる人もいれば、ならない人もいる。

 

この個人差はどうして生じるのか。

要因の一つは遺伝、

そしてもう一つは

「ストレス」をどう受け止めるかである…なんて

見方は非常に面白いと思いますし、

エビデンスもかなりしっかり取っているように感じました。

 

「こころ」のストレスが

「からだ」に伝わると、

自律神経や免疫機能に変化が生じるため

病気が起こりやすくなる。

 

だが、ストレスをからだに伝えやすい人もいれば、

それほどでもない人がいる。

 

つまりこれが「性格」の違いであり、

ここから病気になりやすい性格が生じる、と

生活習慣病の成因解明や

老化予防を研究する著者は指摘しており、

著者の研究室で行った

5万人調査の結果や国内外の研究成果によって、

性格と病気の関係性が裏付けられています。

 

それともう1点、

人と人との繋がりについても著者は注目しており、

この繋がり自体が

健康に大きく関わっていることを証明しています。

 

「人は自分1人の心がけや努力だけで

 健康になれるものではない。

 一人ひとりの属する地域、

 職場や団体での人間関係・信頼関係も、

 自分自身の健康に大いに影響を及ぼしている。

 だから自分が健康になろうと思ったら、

 自分1人だけではなく、

 まわりの人たちも一緒に健康になれるよう、

 働きかけた方がよい。

 なぜなら、人と人とのネットワークで拡がるのは、

 伝染病だけではないからである。

 健康にかかわるさまざまなものが、

 人とのつながりを通して拡がっていく。」

とも述べており、

その例として、肥満の人と付き合っていると自分も肥ってくる、

つまり肥満は伝染るとも述べています。

 

まあ、確かに…と頷けますね。

「そして幸せも伝染るものらしい」とも述べています。

 

健康と幸せ。

切っても切れないものだと思います。

 

病気にならない性格になり、

正しい考え方を持ち、

そしてその好サイクルを広めていく。

素敵な考え方だなと思いました。

 

おススメ度は ★★★☆☆ と致します。

 

もう少し図、表を使い、わかりやすく書いて

くれたらもうひとつ★を上げます(笑)。

 

それでは、また…。

 

 

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