ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

専門書が伝えない がんと患者の物語

 

おはようございます。

 

医師の転職、開業を支援する

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

「専門書が伝えない がんと患者の物語」

中川 恵一 新潮新書 を読みました。

 

医師転職がん治療

 

医療の本というと、

どうしても我々素人には難しそう…という

イメージを持ってしまいますが、

本書は非常にわかりやすいです。

 

まえがきに、

「がんは誰の人生にとっても

 接点を持たざるをえない、

 とても身近な存在なのです。

 だとすれば、もっと普段からがんについて、

 あれこれ知っておいてもいいのではないでしょうか。

 

 そうは言っても、

 別に患者になったわけでもないのに、

 がんについて詳しい知識を仕入れようとは

 なかなか思えないものです。

 

 なったらなったで考えようが

 自然な感情なのかもしれません。

 結局それではなった時に慌ててしまう。

 堂々巡りです。」

と書かれており、

著者は

「ドラマを楽しむような感覚で

 気楽にがんの知識を身に付けていただければ、

 と思ったのです」とおっしゃっています。

 

物語仕立てで話しが進むのですから、

これは素人にもわかりやすい。

 

そしてむしろ感情移入がしやすく、

もし自分だったら?とか、

もし家族だったら?という置き換えができ、

かえって真剣味を持って

読むことができました。

 

第3話、4話では、

誰もが気になる放射能についても書かれており、

正直その内容が正しいのかどうかはわからないけれど、

とてもわかりやすく書かれており、

それなりな知識は身についたように思います。

 

他の章も非常に面白いです。

 

きっとどんな方でも

どこかの章については

興味深く読めるのではないでしょうか?

私はどれも面白く読めました。

 

最後に目次をご紹介します。

 

第1話 直腸がんの佐々江さんは余命と治療費を考えた。

第2話 小児がんの子を持った夫婦はどこに希望を見い出したか?

第3話 放射能のリスクを冷静に考える。

第4話 放射能のリスクを再度冷静に考える。

第5話 甲状腺がんの由香さんは検査に戸惑った。

第6話 子宮頸がんの裕美さんは原因に思い悩む。

第7話 ナースたちは医者とのつきあい方を議論する。

 

おススメ度は ★★★★☆ と致します。

 

日本人の2人に1人は

がんになると言われる時代です。

 

がんになったからと言って

必ずしも死に直結しなくもなっています。

 

だからこそ、がんになった時に慌てずに、

冷静かつ正しい判断ができるように

本書を読んでおくのは

有効ではないかと思いました。

 

それでは、また…。

 

 

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