おはようございます。
医師の転職、開業の情報提供をしている
医師転職相談センターの運営企業、
ジーネット株式会社の小野勝広です。
「攻めの救急医療」
15分ルールをめざして
脚光を浴びるドクターヘリの真実
益子 邦洋 へるす出版新書 を読みました。
ドクターヘリという言葉が
世の中に浸透し始めていますね。
わりと家庭医療とか、
地域包括ケアに関心が高い私ですが、
実はドクターヘリにも興味があって
いずれ勉強したいなあと思っていた時に
お!いいじゃんと見つけたのが本書です。
残念ながら
コード・ブルーというドラマは
見る事ができませんでしたが、
本書は充分に読み応えがあり、
しっかり学ばせて頂きました。
まずは目次からご紹介致します。
Ⅰ、「守りの医療」から「攻めの医療」へ
Ⅱ、ドクターヘリとは?
Ⅲ、ドクターヘリ事業開始までの道のり
Ⅳ、ドクターヘリの効果と運用の実際
Ⅴ、ドクターヘリで命を救われた人々
Ⅵ、ドラマ「コード・ブルー」
Ⅶ、フライトドクター、フライトナース
Ⅷ、ドクターヘリの将来展望
それこそ救急医療全体の話しから、
ドクターヘリの黎明期、
そして立ち上がりからの歴史、
実績や事例、
これからの課題。
ドクターヘリについて
ひと通りの講義を
ざっと受けたような気分になれましたし、
非常にわかりやすく書かれていましたので
しっかりと知識を得る事ができました。
フライトドクター、フライトナースは
これから増えていくのかもしれませんが、
やはり基礎になるのは救急医療なんだと思います。
残念ながら救急科は、
非常に激務でありますので
ごく一部では敬遠されがちです。
時々救急科を閉鎖せざるを得なくなった
病院のニュースなども見ますから
非常に残念に思うのですが、
事故や事件に巻き込まれてしまった時には
まず救急科に運ばれる訳でして、
もっと我々は救急科で奮闘する医療従事者を
応援すべきと思います。
なのに、救急車を
タクシー代わりにするような輩や
昼間は混んでいるからと夜間外来に行く輩、
遅いと怒鳴り散らすクレーマーなど、
救急の最前線で踏ん張る
医療従事者の心を折る迷惑者が
少なくないんですね。
その結果、医療従事者は燃え尽き、
善良な市民たちが迷惑を蒙り、
地域医療は崩壊に近づいてしまったりしている訳です。
救急科や救急病院の大切さ。
我々は本当に知らねばならない事だと思います。
そして救急医療が充実してこその
フライトドクターであり、
フライトナース、
ドクターヘリに繋がると思うんです。
社会全体で、
救急医療を大切に思い、
ドクターヘリの有意さを知り、
より良い医療が実現できれば…と
心より願っています。
おススメ度は ★★★★☆ と致します。
ドクターヘリに、
ご関心がある方は是非どうぞ!
それでは、また…。
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