ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

笑って死ねる病院

 

おはようございます。

 

医師の転職、開業の情報提供をしている

医師転職相談センターの運営企業、

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

「笑って死ねる病院」

テレビ金沢 ワニブックス【PLUS】新書 を読みました。

 

医師キャリア 笑って死ねる病院

 

本書は2008年6月に全国放送された

テレビ金沢制作の番組に

再度取材を重ねて書籍化したのだそうです。

 

石川県金沢市にある

ベッド数314床の中規模病院である

城北病院が舞台です。

 

患者の願いをできるだけ

叶えようとしている病院。

 

正直に申し上げますと

私は本書を読みながら

何度も泣きそうになりました。

 

ここには人間愛があります。

 

そして多くの医療従事者の方、

一般の方にお読み頂きたいと思います。

 

普段私は電車の中で本を読む事が多いのですが、

本書は大変に困りました。

 

読んでいて、

涙がこぼれてきてしょうがないのです。

 

そしてそれを作り出しているのは

現場の医師、看護師など

医療従事者たちです。

 

全国を探しても

こんな病院は少数派だと思います。

 

また同じような事をしようと思っても

許されないのが現実だとも思います。

 

でもこういう仕事をしたいと考えている

医師、看護師はきっと多いように思うんです。

 

でもできないんです。

 

それは診療報酬の問題であったり、

その結果としての経営の問題であったり、

マンパワーの問題であったり、

文化・伝統の問題あったりするのだと思います。

 

思いますが、医療従事者達が

こういう仕事をしたいのにできないという現実を

我々一般国民はもっと知るべきだと思いますし、

知って改善を

国に要求しなければならないと思うんです。

 

入院ベッドを減らして在宅へ促す。

国家予算を考えれば

致し方ないとは思いますが、

決してそれですべてが解決する訳ではありません。

 

机上の論理ではなく現場。

そこに患者がいて、医師、看護師達がいる。

現場が活き活きとしないといけないでしょう。

 

本書は現場にフォーカスし、

泣いて喜ぶ患者や患者家族や

経営的には痛手だけども

それを良しとする病院と

休みを犠牲にしてでも

患者の為にサポートしたいという医師、看護師たち。

 

そのドキュメントです。

 

すべての医療機関がこうなったらいいのに…

なんて非現実的ですし、

経営ってのも大事だし、

国の仕組みが弊害になっているのを変えるのは

相当に大変だし…。

 

まずはこんな病院もあるんだ…と知る事が

大事なのではないかと思いました。

ホント、泣かされました…。

 

最後に目次をご紹介します。

 

File.001 笹嶋吉郎さんの最後の願い

 

File.002 伊村正和さんの最後の願い

 

城北病院 ~「笑って死ねる病院」の真実

 

File.003 屋敷清子さんの最後の願い

 

File.004 松村和夫さんの最後の願い

 

File.005 奥谷宮子さんの最後の願い

 

File.006 本多典子さんの最後の願い

 

実際にこういった事ができる人は

やっぱり少数派なのかもしれません。

 

でもすべからく

医療従事者の皆さんの心には

こういった事ができたら…という思いが

少なからずあるようにも思います。

 

そんな心美しき方々をサポートできる

自分の仕事にも誇りが持てました。

 

おススメ度は ★★★★★ と満点です。

 

絶賛おススメ致します。

番組や本書を知らなかった方は是非どうぞ!

 

それでは、また…。

 

 

医師キャリア相談

 

ジーネットの他の情報提供サイトもご覧下さい!>

ジーネット株式会社 NEWコーポレートサイト

医師向け情報提供IBIKENサイト 医療ビジネス健全化協議会

ジーネット㈱ twitterアカウント

ジーネット㈱ facebookページ

 

いいね!と思ったら下記もポチ!

          にほんブログ村 転職キャリアブログへ

 

診療圏調査バナー