おはようございます。
今年も転職・開業シーンで医師のお役に立っていく
ジーネット株式会社の小野勝広です。
「もう、君には頼まない-石坂泰三の世界」
城山 三郎 文春文庫 を読みました。
本年最初の書評でございます。
やっぱり新年1発めですから、
私自身がモチベーションを高められそうな
そして当ブログの読者の皆さんにも
興味深く、読んでみたいと思って頂けるような
そんな本にしようと考え、
私のこれから読む本棚に
まだ数冊は置いてある城山三郎さんの著書の中から
石坂泰三氏を選び、
読み始めてみました。
いや~、初っ端から大当たりを引きましたよ(笑)。
本書はいいです。
石坂泰三氏も実にいいです。
これは是非多くの方にお手に取って頂きたいです。
昭和を代表する財界人、石坂泰三氏。
タイトルの
「もう、きみには頼まない」という言葉は
当時の水田三喜男大蔵大臣に
啖呵を切った時の言葉です。
大阪万博会長、ボーイスカウト日本連盟総裁など
今から考えると物凄い職責を全うしてきた方であり、
陰の総理、財界総理と謳われ、
田中角栄の金権体質を嫌い、
石坂の元へ来た田中角栄を袖にしたりと、
財が、政・官に必要以上に近づかず、
筋を通した気骨の人…。
かつての日本には
こんな方がいたんですね~。
ところが面白いのは、こんなスゴイ方が
実は普通の人でもあったという所。
家庭では平凡な夫、父親であり、
二男を亡くした時は茫然自失になったり、
最愛の妻を亡くした後は
女々しい程に思い続けていたり、
非常に好感が持てます。
また仕事面でも、
成功の秘訣は勤勉であるとも述べ、
社員を始めとするステークホルダーに対しては
心からの感謝を表せる人。
この国を愛し、この国の健全な経済発展を欲し、
仕事を愛し、家族を愛してきた人。
でも、嫌なものは嫌と言える人で、
マスコミには面白がられて
一生追い掛けられた人。
歯に衣着せぬ発言で、
権力者を恐れず、
この国にとって
正しいと思う事を貫き通してきた人。
人間的な魅力が満載です。
そして時代背景が敗戦後、
日本経済が立ち直っていく過程であり、
近代史を学ぶ事もでき、
一石二鳥どころか、三鳥、四鳥とも言えます。
本書を読んで私はやる気に満ち溢れています。
早く仕事がしたくなってしまいました(笑)。
おススメ度は ★★★★★ と満点です。
石坂氏に1mmでも追い付きたいですし、
そういう人生の目標ともなり得る方です。
とても良い出会いとなった
心からおススメできる本でした。
城山作品、さすがです!
まだまだ読みたい本がいっぱいです~。
それでは、また…。
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