おはようございます。
医師の転職相談、開業相談をお受けしている
ジーネット株式会社の小野勝広です。
「ケルベロスの肖像」
海堂 尊 宝島社 を読みました。
海堂作品は結構読んでいるつもりなのですが、
我が家の本棚には
あと数冊未読のものが残っております。
見掛けるとつい買ってしまうものですから、
それこそ数年掛けて
コツコツと読んでいくのでしょう。
私は小説よりも
ビジネス書や医療関連の本を読む事が多いので、
たまに手に取る海堂作品は
いつも楽しく読めます。
今回も、とてもワクワクさせて貰いました。
本書はバチスタシリーズの最終作のようです。
このシリーズの中では
「アリアドネの弾丸」後の作品になるんでしょうね。
海堂氏のライフワークとも言える
AIについて
まるで啓蒙活動のように(苦笑)書かれており、
しかしストーリーはさすがと言える面白さであり
あっという間に読み終えてしまいました。
東城大学にAIセンターが立ち上がるという事で、
地域の期待も受けながら着々と準備は進むのですが
そこに届けられた脅迫状…。
前半部分は後半の盛り上がりの為の
布石が数多く仕掛けられていて
ふむふむと読みながらも
さてこれが
後半にどのように展開していくのか…と
楽しみにしていたら
やはり出るわ、出るわ…(笑)。
あれがここに繋がるんだ…と
私自身も推理していたのに
いい意味で騙されたり、
裏切られたり、
やっぱりそうかという部分もあり
一級品のストーリーを楽しませて頂きました。
シリーズ最終作という事もあり、
過去の作品で登場したメンバーが
勢揃いしています。
東城大学医学部付属病院の医師たち、
厚生労働省の役人、
桜宮署の警察官、
これ以上書くとネタバレになるので控えますが、
み~んな出てきたと言っても過言ではありません。
そして、その中でも
新たに登場した強烈な個性を持つ
新人も混ざっていて、
以前の作品を思い出しつつも新鮮さもあり、
設計自体も実に興味深く感じました。
後半部分のスピード感には
次のページを早くめくりたいという
ドキドキ感がありましたし、
海堂氏は一流のストーリーテラーである事を
またまた証明した感があります。
ただ、あれですね…、
海堂作品はこのバチスタシリーズは
当然すべて読まないとわかりにくいですし、
それ以外のシリーズにも繋がる部分も多いですし、
良く言えば設計のスケールの大きさに感嘆しますし、
悪く言えば
全部読まなきゃわかんない…みたいな所がありますね…。
私はドハマった口ですので、
全然それでいいのですが、
海堂作品を初めて読む方は、
どの作品から読み始めるのかが
難しいかもしれません。
まあやっぱり、
「チーム・バチスタの栄光」から
読み始めると1番いいのでしょうね。
今年も時々海堂作品をご紹介する事は
間違いありません。
おススメ度は ★★★★☆ と致します。
それでは、また…。
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