おはようございます。
医師の転職・開業相談を
未来を共に考えるスタンスでお受けしている
ジーネット株式会社の小野勝広です。
「2回以上、起業して
成功している人たちのセオリー」
起業家…ではなく、
連続起業家…。
ふむ、興味深いです…。
実際にシリコンバレーなどでも
連続起業家は
非常に注目を浴びているそうです。
起業の成功には
運に左右される事があり、
事実一発屋のようなケースも少なくない。
それを読み解いたところで
コトを起こすチカラの姿を
適切に浮き彫りにする事はないだろう…。
だからこそ2度、3度と成功している
連続起業家にフォーカスし、
そのエッセンスを分析してみる。
う~ん、実に面白い。
とても関心を持って読み始めました。
まずは目次をご紹介します。
はじめに コトを起こすことが求められる時代
ケース1 「休職して2つの会社を立ち上げました」
-柴田陽(株式会社スポットライト代表取締役)
ケース2 「0円でものづくりに取り組んでいます」
-家入一真(Liverty代表)
ケース3 「リレーションの中でできる事業を実現していきます」
-飯野司(Win・Win Partners代表)
ケース4 「29歳でのメジャーリーグ挑戦がきっかけです」
ケース5 「使命感に突き動かされて起業しました」
ケース6 「44-17+3+23 いろんな起業をしてきました」
-守屋実(ケアプロ株式会社取締役副社長、
ラスクル株式会社取締役副社長)
ケース7 「年に1、2万社の企業が生まれる仕組みをつくります」
ケース8 2回以上、起業して成功している人たちの言葉
まとめ 連続起業家たちが実践している8つのセオリー
ケース1からケース7までは、
実際に連続起業をしてきた方の
インタビュー記事のような内容です。
本書は2013年に出版されていますから、
まさにドッグイヤーのように動く世界なので
きっと所属組織や役職は
大いに変わっているのでしょう。
でも書かれている事には古さは感じず、
むしろ起業のコツや、
起業の本質について、
それぞれの起業家ならではの経験や実体験を
教えてくれます。
開業医や、今後開業を検討している
ドクターにもきっと
参考になるのではないかと思います。
またケ―ス8では、
14名の連続起業家の言葉を紹介しています。
これも実にいいです。
シンプルなんだけど、
含蓄に富み、学ぶべきエッセンスが
散りばめられているように感じました。
そして特筆すべきは最後の
「連続起業家たちが実践している
8つのセオリー」です。
セオリー1 市場調査を信じない
セオリー2 事業計画にこだわらない
セオリー3 キャリアを積み重ねない
セオリー4 度胸で勝負しない
セオリー5 運がいいと信じている
セオリー6 「なにを」より「だれと」
セオリー7 「弱みに徹する」
セオリー8 「競合」より「協業」
いかがでしょうか?
なるほど…と思うものもあれば、
え!?それは常識とは違う…
というものもあるかと思います。
私はこの「まとめ」の部分で
やられました(笑)。
この章を読むだけでも、
非常に勉強になると思います。
私たちが常識と信じ、
発想が硬直化してしまっている事を
敢えてぶち壊し、思い込みから
自由になるロジックを手にしなければ
起業なんて上手く行かないのかもしれない…。
そんな事を考えさせられました。
この章は何らかの形で
独立を果たそうとしていたり、
ビジネス展開を検討している
医療者は必読のように思います。
私自身、社長という役割を経験し、
この時はサラリーマン社長でしたが、
大きな反省と学びを得る事ができました。
その後、起業家ではないですが、
それに近い仕事を2度、3度と携わらせて頂き、
ビジネスマンとしてだけでなく、人としても
大きくなれているようにも思います。
単なる金儲けではなく、
この社会にいかにして貢献するのか?
この社会をより良いものにする為に
何ができるのか?
人を幸せにする為に何かできないか?
そんな発想を身に付ける事が
できたようにも思うのです。
成功の形やそのプロセスは
いろいろありますが、
失敗のパターンってのは
いくつかに分類されます。
失敗パターンを知り、
リスクマネージメントをして、
多くの成功事例を知り、
自分らしい成功への道を歩み続ける。
諦める事なく、
粘り強く、
挑戦し続ける。
そういう事が大事なんだな…と
つくづく思いました。
おススメ度は ★★★★☆ と致します。
まとめの部分だけなら五つ星です(笑)。
それでは、また…。
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