ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

おれは最後に笑う サッカーが息づく12の物語

 

おはようございます。

 

医師の転職・開業相談を

未来を共に考えるスタンスでお受けしている

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

「おれは最後に笑う

 サッカーが息づく12の物語」

小宮 良之 東邦出版 を読みました。

 

医師転職 笑う

 

スペインに留学していた経験のある

スポーツジャーナリストである小宮良之氏の著書。

 

たまたま図書館で見掛けて、

「おれは最後に笑う」というタイトルに惹かれて

手に取りました。

 

雑誌「Number」に掲載したコラムを

ピックアップして集め

2015年1月に発行したものですが、

実に読み応えがありました。

 

小宮氏はサッカーを愛しているのでしょうが、

それよりも

サッカー選手やサッカーに関わる人たちに

深い興味を持っているように感じました。

 

つまり書かれているのは

「人」なんです。

 

サッカーの試合や、結果や、システムや、

プレーや、技術や、戦略ではなくて、

「人」にフォーカスしている点が好ましく思えました。

 

そこには…

ただひたむきにサッカーに取り組む選手だったり、

華々しさの裏側にあるプロの世界の非情さであったり、

引退した後に自分の甘さを振り返る真摯な姿勢であったり、

こういった「人の生き様」が赤裸々に書かれています。

 

サッカー本も

相当に読み込んでいる私ですが、

趣が違って新鮮であっという間に読み終えてしました。

 

著者の経歴から来るのでしょうが、

スペインサッカーとポルトガルサッカー、

そしてJリーグや日本代表について書かれています。

 

このバランスが非常に良く、

個人的には非常に読みやすかったです。

 

ちょうど切り替えがしやすくて、

しかも取り上げる選手が巷に情報が多い選手ではなく

いぶし銀的なところに焦点を当てているのが

実に好ましく思いました。

 

これまた個人的な事情、勝手な思い込みですが、

玉乃淳新居辰基相馬崇人福田健二

取り上げてくれたのは嬉しかったです。

 

最後に目次をご紹介します。

 

episode1  ジャイアントキリング

episode2  ヴェルディは死んだ。

episode3  人にやさしいガジェゴたち

episode4  早熟

episode5  バスクの作法

episode6  免罪符

episode7  スーペルデポの幻影を追って

episode8  おれは最後に笑う

episode9  レサマの秘密

episode10  ザックを探し当てた男たち

episode11  二人の天才

episode12  遺書。それから

 

おススメ度は ★★★☆☆ と致します。

 

サッカーを違う側面から教えてくれる本です。

通の方におススメします。

 

それでは、また…。

 

 

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