おはようございます。
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ジーネット株式会社の小野勝広です。
「パール判事の日本無罪論」
田中 正明 小学館文庫 を読みました。
営業の世界では、
政治、野球、宗教の話題は
禁句だと言われています。
それぞれ個々支持政党や、
贔屓のチームや、
信じている教義があり、
他をなかなか認められないので
話題に不適切だという事ですね。
こういったブログなども
基本的には似たようなものだと思います。
あちらを立てればこちらが立たず…。
誰か1人に自分の意見を言うならまだしも
不特定多数に意見を言う時には
さすがに政治、宗教、野球のような話題は
やはり取り上げにくいです。
ですが今日は書評という事もあり、
あえて政治的な話題でも取り上げます。
本書はだいぶ前から知っていて、
いつか読みたいなあと思っていたのです。
夏も真っ盛りになってくると、
戦争がらみのテレビ番組も増えてきますし、
何となく学ぶなら今だという
神のお告げが降りてきました。
安倍政権を支持する人も、そうでない人も、
特定の政党を支持している人も、
特に支持している政党がない人も、
太平洋戦争を肯定している人も、批判的な人も、
歴史が好きな人も、苦手な人も、
保守的な思想を持っている人も、
革新的な思想を持っている人も、
あくまでも私の個人的な見解ではありますが、
日本人なら…、日本人の大人なら、
すべからく知っておくべき
内容ではないかと思いました。
戦争はすべきではないと思います。
ですが過去は変わらない訳ですから
あの戦争は…と語ってもそこに意味はありません。
評価したり、肯定したり、
批判したりするのではなく、
私たちは「知る」事を避けてはいけない。
良いも、悪いも、
とにかく「知る」事が
肝心だと思うのです。
日清、日露という戦争に勝ち、
第一次世界大戦では漁夫の利を得て、
日中戦争から太平洋戦争へと突入した時代。
私たちは日本史で充分に学んでいるはずですが、
教科書だけでは歴史を知った事にはなりません。
何らかのバイアスが掛かっていますからね…。
まあどんな本だって多少の偏見と
著者の思想が入り混じっているものですが、
本書は「パール判事」というとてつもなく優秀で
中立的で、正義感が強く、
理想を追求した方の本ですから、
とてもスクエアなポジションであるように感じました。
そしてこれからこの国を
どうしていくべきかを考える時に
とてつもなく大きなヒントが本書には
隠されているように思います。
参議院選挙でもそうでしたが、
保守と革新、与党と野党、右と左…。
もういがみ合っている場合ではないと思うんですね。
どっちがいいとか、どっちが正しいとか、
そういう二元的な単純論では
社会は良い方向に向かわないと私は考えています。
いずれをも吸収できるような理想論。
私たち日本人が
2000年という歴史を刻んでくる中で得たもの…。
もしかしたら私たち自身は気づけないもの。
インドの方だから気づけたもの。
パール判事の言葉、思想には
私たち日本人が学ぶべきものが多いと思います。
曲解する事なく、
捻じ曲げて受け止めるのではなく、
ただありのままに本書の内容を知るだけで
日本人らしい世界への貢献の仕方や
この国のあるべき姿が見えてきます。
是非多くの方に手に取って欲しい
必読の書であると感じました。
最後に目次をご紹介します。
第一部 東京裁判とは何だったのか
-戦争裁判の法的欺瞞
第二部 太平洋戦争はなぜ起きたか
-「共同謀議」という焦点
第三部 戦争における「殺人の罪」
-贖罪意識の植え付け
第四部 東京裁判のもたらしたもの
-国際論争と戦後日本人の意識
終わりに パール小伝
博士の四度目の来日
東洋の政治的復活
あとがき
解説 ラダ・ビノード・パール判事と田中正明氏
付録 世界の指揮者が見た東京裁判
おススメ度は ★★★★★ と満点と致します。
この国をどうすべきか?
選挙権も18歳からとなった訳ですし、
是非若い方々に読んで欲しいと思う良書でした。
それでは、また…。
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