おはようございます。
医師が本業に専念できるように、
転職や開業をオーダーメードでフルサポートする
ジーネット株式会社の小野勝広です。
「若手医師のためのキャリアパス論
あなたの医師人生を10倍輝かせる方法」
岡西 徹 メディカルレビュー社 を読みました。
わりと珍しい部類に入る
医師の為のキャリア本…。
率直に言うと学びながら
非常に楽しんで読む事ができました。
まあ楽しめるというか、
学べるのは私自身が医師ではないからでしょう。
きっと医師が読むと切実でもあり、
賛同できる箇所あり、
反対意見を述べたい箇所ありと、
かなり感情を揺さぶられながら
読むことになるのではないかと思います。
たまたま仕事でこの本の出版元である
メディカルレビューさんにお伺いした時に、
社員の方に教えてもらい興味を持った本書…。
本書は若手医師のための…とあるように、
医学生や研修医、専門医を取得するまでくらいの
若手の先生方をターゲットにしています。
医師として
無限の可能性を秘めている方々と
言えるのかもしれません。
その為か、選択肢を提示しつつも、
可能性を狭める事なく、
読者である医師たちに過去を振り返りながら
現状の自分自身のポジションを冷静に分析し、
その上で自分らしいキャリアを
築き上げるコツを提供しています。
その意味ではキャリア本としては
とても好感が持てる良書と言えますね。
若手の医師に限らず、
中堅の先生方が読んでも
人生の転機をどう迎えるべきかの参考になると思いますし、
それこそベテランの先生方が読んでも
医師としての終盤戦をどう過ごすかの
メルクマークになるように感じました。
やはり良い事を始めるのに
遅すぎるなんて事は絶対にないと思いますし、
思い立ったが吉日で、
今からでもキャリアパスを設定し、
これからの医師人生を有意義なものにする為に、
また今まで犠牲にしがちだった
プライベートの充実も含めて、
新たな1歩を踏み出す為にも
本書は手に取ってみるべきではないかと思います。
ただあくまでもキャリアパスというものは、
個々それぞれが、自分らしさ満載で、
自分ならではのものを構築すべきと思います。
本書で事例として出ているキャリアは
あくまでも参考であり、
本書からは考え方や組み立て方を学んで、
自分に真摯に向き合い、
世界に1人しかいない
自分という医師の経験や志向性や
自分らしいキャリアを探していって欲しいです。
きっとこれからの人生が好転する
良いきっかけに本書はなるのではないかと思うのです。
最後に目次をご紹介します。
Chapter① 悩めるあなたは原点回帰
まずは自分と自分の立ち位置を見つめ直そう
Chapter② がむしゃらに頑張る前に
医師におけるキャリアパスとは
Chapter③ 患者さんを診るだけが仕事じゃない
三大業務を押さえよう
Chapter④ 計画的偶発性
Chapter⑤ 20年後を何となく、7年後を大まかに、
3年後を具体的に
(20年後、7年後、3年後の理論)
Chapter⑥ 客観的評価にこだわれ
Chapter⑦ 常に2割の労力は未来のために費やせ
Chapter⑧ 師匠を探せ
Chapter⑨ さまざまな生き方
いわゆるspecialist以外のonly oneの生き方を
選んだ医師たち
Chapter⑩ あなたの未来は輝かしい
おススメ度は ★★★★☆ といたします。
私としては当ブログにおいて
継続的に何度も何度も書いてきたことの
一部にお墨付きを貰ったようで嬉しかったです。
割と私が考えている事に近いように感じました。
ただやはり私は医師ではないだけに、
実感としてのキャリアパスは描けないので
その点に関しては
著者の方が1枚も2枚も上ですし、
先生方にとっても
共感できる部分も多いと思います。
逆に医師や医療を客観視するとか、
医療側からでないアプローチという意味合いでは
当ブログもそれなりに参考になる点もありますよね??
医師のキャリア本は
もっと出版されて良いと思います。
日本の医療を守る為には
医師がより良い人生を送る手助けを
社会全体ですべきだと考えているからです。
誰か当ブログをまとめて
出版してくれないかなあ?(笑)
それでは、また…。
<ジーネットの他の情報提供サイトもご覧下さい!>
・医師向け情報提供IBIKENサイト 医療ビジネス健全化協議会
いいね!と思ったら下記もポチ!