おはようございます。
医師に転職や開業の有益な情報提供をしている
ジーネット株式会社の小野勝広です。
「サッカーは監督で決まる リーダーたちの統率術」
清水 英斗 中公新書ラクレ を読みました。
今、私の本棚には
未読の本が100冊くらいあります。
読んでも読んでも
新しい本を買ってしまうものですから
常に100冊前後をキープしているのです。
それだけ読みたいと思う本があるという事は
これは知的好奇心の現れですし、
日常生活の中にこれだけ読書が浸透して
習慣化している事は
我ながら素晴らしい事だと思います。
で、またサッカー本かよ…
100冊もあれば他に読むべき本あるだろう?
優先順位間違ってね?と
自分でも思うのですが(苦笑)、
最近私の中でサッカーに限らず
「監督」という職業が熱いのです。
今時の世の中では、
解雇するとブラック企業と認定されます。
労働組合があれば戦闘態勢に入り、
労働局や労働基準監督署は査察に入り、
左寄りのマスコミは騒ぎ出し、
野党は与党を追及し、
解雇はとんでもない悪業とされています。
いや私も安易な解雇は決して良いとは思いませんし、
労働力の移動を柔軟にすべきという経済力強化の為に
有効という意見は理解はできますが、
できる事なら解雇など
ないに越した事はないと思います。
しかしこの監督という職業…。
3年や5年と続けるのも大変ですし、
10年となるともう奇跡のようなものです。
成績いかんでは半年、
1年で解雇されますし、
ひどいケースでは1か月や3か月など
あっという間に解雇されます。
それなりの結果を残したって
クラブの伝統に合っていないとか、
あまりにも守備的過ぎるなど
何だかんだと理由を付けて
辞めさせられたりもしますね。
究極のブラックな仕事なのかもしれません…。
でも監督の解雇では誰も騒ぎませんね~。
リスク以上のメリットがあるのかもしれません。
仕事自体がとても魅力的なのかもしれません。
成功した時に得られる達成感が
半端じゃないのかもしれません。
きっとそこには癖になる何かがあると思うのです。
かつての日本代表サッカー監督であった
岡田武史さんは
思い通りにいかない事ばかりだが、
ごく稀に思ったように行くから止められないと
おっしゃっていましたが、
監督にしか味わえない
生き甲斐があるのでしょう。
チームを成功に導く監督。
その統率術、理念やビジョン、
手法やプロセスに
最近の私は興味があって本書を手に取りました。
目次をご紹介しますと、
Chapter1 モウリーニョの刺激力
炎上のメンタリスタ
Chapter2 ファーガソンの厳格力
カリスマ型支配者
Chapter3 デル・ボスケの共和力
チームの人間性を作る
Chapter4 グアルディオラの内発力
メンタル紀元前
Chapter5 クロップの一貫力
クラブの最適化
Chapter6 レーヴの組織力
規律の与え方
Chapter7 オシムの修練力
常識を覆すメソッド
Chapter8 ハリルホジッチの??力
どうなる日本代表
まあこれだけ世界的な名将について書けば、
内容は自然と深くなり、
学びとなる部分も必然的に多くなります。
それぞれの監督がなぜ成功したのか?
マネージメント論としても、
組織論としても、
リーダーシップ論としても
参考になる点は多かったです。
当然何かひとつを真似すれば
同じような成功を収める事ができる訳ではないし、
これらの名将も少なからず失敗もしています。
ですが組織を引っ張る立場に立った時に
参考にすべきエッセンスが満載ではありました。
また最終章のハリルホジッチ現日本代表監督に
ついては本書が発行される少し前の就任であったので、
ハリルがこれからどう日本代表に向き合うべきか?
ザッケローニ、アギーレを反面教師として
どう強化していくべきかが書かれており、
これはこれで非常に興味深かったです。
おススメ度は ★★★☆☆ と致します。
リーダー論を学ぶには良い本です。
それでは、また…。
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