ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

ひとりでは生きられないのも芸のうち

 

おはようございます。

 

医師が本業に専念できるように、

転職や開業をオーダーメードでフルサポートする

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

「ひとりでは生きられないのも芸のうち」

内田 樹 文春文庫 を読みました。

 

医師キャリア孤独

 

段々と年末が近づいてきますと、

今年中にどの本を読んでおくか…。

そんな事を考えたりします。

 

おそらく年内はあと2冊だな…。

そんな状況を鑑みて手に取ったのは

やはり内田樹さん…。

年内最後にもう1冊と思った次第です。

 

いや~、今年は

内田樹さんの著書をかなり読んだなあ。

そして本当に勉強させて頂いたなあ。

 

長い人生の中には、

この1冊との出会いが

自分を大きく成長させてくれたとか、

この著者との出会いが自分を磨いてくれたとか、

そういう出会いってのがあると思うんですね。

 

私にとっては内田樹さんとの出会いは、

(別に本当にお会いした訳ではないけど)

内田樹さんの著書との出会いは、

47年間の人生の中でも

かなり大きなウェートを占める

エポックメーキングになりました。

 

内田さんはとんでもないスピード感で

バシバシ出版していらっしゃるので、

読んでも読んでも追いつかないですが、

来年もきっと何冊も読む事になると思います。

そして私自身もそれを求めています。

 

この作品も非常に刺激的で、

大変に学ぶ所の多い1冊でした。

 

まずは目次からご紹介します。

 

Ⅰ 非婚・少子化時代に

 

Ⅱ 働くということ

 

Ⅲ メディアの語り口

 

Ⅳ グローバル時代のひずみ

 

Ⅴ 共同体の作法

 

Ⅵ 死と愛をめぐる考察

 

おススメ度は ★★★★★ と 満点といたします。

 

内田さんの著書は、

まえがきとあとがきが実に面白いんです。

 

まえがきでガッチリと心を掴まれてしまい、

本論で考えさせられ、学び、頭を使い、

そして、あとがきで

きっちり整理してくれるのですね。

 

まえがきとあとがきが面白い本なんて

そうありません。

 

本書は内田さん曰く、

「今まであまり言われていないこと」

を書いたそうです。

 

まあ内田さんの考えは

そんじょそこらにはありませんので、

確かにそうではありますが、

テーマは結婚、家族、仕事、現代社会、死と愛…。

 

もうどの章も興味深くてたまりませんが、

特に「Ⅱ 働くということ」に関しては

私の場合は仕事柄もあるのですが、

実に勉強になりました。

 

「自分のために働いてはいけない」という

タイトルのコラムはもう必読だと思います。

 

今、なぜ働かねばならないのか?と

疑問を持っていたり、

働くモチベーションが異様に低いとか、

働く喜びを知らないとか、

そういう方々が年々増えているように思います。

 

それはなぜか?

その答えがここにありますね。

 

人を蹴落としてでも出世を望む利己的な上司…。

従業員を道具のように扱う経営者…。

利益至上主義な企業…。

 

これじゃまあ致し方ない面は確かにありますが、

原因は外部だけでなく、内部、

つまり自分自身にもあると思います。

 

しかし考え方を少し変えるだけで

これは治るものだと思うんですね。

 

ただスイッチをポチっと押すだけです。

でもどのスイッチを押すか?

どのように押すか?

ここを誤るといけません。

 

このスイッチについて、

その押し方を知る為に必要な事が

この章では語られているように思います。

 

他の章も大変に面白かったです。

もう内田樹さんは私のイチ押しですので、

少しでも関心をお持ちになった方は

是非お手に取ってみて下さい。

 

それでは、また…。

 

 

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