ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

ぼくらの日本

 

おはようございます。

 

医師が本業に専念できるように、

転職や開業をオーダーメードでフルサポートする

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

「ぼくらの日本」

三橋 貴明 扶桑社 を読みました。

 

日本 医師キャリア

 

新年2回目の書評は…

「ぼくらの日本」

いいんじゃないですか!?

このタイトル!

 

おまけに昨年出会って

高評価している三橋貴明氏の著書ですし、

これはとても楽しみに読み始めたのですが、

いや~大当たり!

 

本書は超絶おススメします。

 

まずは目次からご紹介します。

 

第1章 被災地で「物語」を紡ぐ

 

第2章 ハワイから「国家」を思う

 

第3章 ミャンマーで「成長」に触れる

 

第4章 成長の道しるべ

 

第5章 ぼくらの日本

 

終章 さあ、槌音を響かせよう

 

このようになっています。

 

三橋氏の著書には珍しく、

(とは言いつつ

 まだそれほど読んだ訳ではないので、

 もしかしたら私の無知かもしれないけど)

第1章から第3章までは

ドキュメンタリータッチの内容となっています。

 

実際に三橋氏が現地に足を運び、

そこで感じたものから現代日本の課題を考えて、

これでいいのか?こうすべきではないか?と

問題提起をしていきます。

 

そして第4章、第5章で

三橋節が炸裂し(笑)

終章にてまとめていくという構成です。

 

本書は2012年に出版されていますから、

被災地の様子は今よりもさらに

生々しかったでしょう。

 

そこで三橋氏が見てきたもの…。

そこから考えたもの…。

共感できる部分が多かったです。

 

そしてなぜ?と思いつつも

ハワイとミャンマー

 

これが意外と言ったら失礼だけど、

かなり良かったです。

 

ハワイ王国がどのような経緯を辿って

アメリカ合衆国の50番目の州になったのか。

 

その歴史的な経緯を

冷静に振り返る事で

国家というものを考える。

 

私たち日本人は

国があるのを当たり前と考えており、

それは当たり前ではない!という論調は

確かに…と考えさせられ、

我が国を守ってくれた先人たちに

感謝するとともに、

経済的な側面からも分析するのが

三橋氏らしくて実に良かったです。

 

そして次のミャンマー

こちらもビルマ王国当時からの歴史を振り返り、

大東亜戦争を経て独立するまでの経緯に触れつつも

焦点を当てたのはミャンマーのインフラ。

 

ミャンマーが今後経済発展をする為には、

最大の課題はインフラの整備。

 

我が国は何らかの支援を

すべきではないかという主張とともに

我が国は先人がインフラを整えてくれたから

今がある…と。

 

敗戦をしたからか、

なぜか我が国では

戦前、戦中、戦後をすべて悪と捉え、

何もかも間違っていたという論調が多いですが、

そうではないだろうと。

 

江戸時代から明治、大正、昭和と続く

我が国の先人たちは

外国の侵略を防ぎ、

インフラを整え、

経済発展する土台を築いてくれていた。

 

だからこそ敗戦後に

高度経済成長に繋がっていったという論理。

 

ふむ、なるほど。

確かに、一理あるね…と

私は素直に感心しながら読み進めました。

 

その後は、三橋氏の最大の主張である

デフレが現代日本の最大の病巣。

 

バブル崩壊からデフレ時代に突入する流れ。

 

オランダやアメリカを例に説明しつつも、

なぜデフレが経済発展を阻害するのか?

デフレを脱却しないとどうなるのか?

どのような手法で

デフレを脱却するべきなのか?

 

三橋氏らしい語り口、

そして鋭い分析で、

大変わかりやすく書かれています。

 

こういった内容の本は読んでいて

賛否両論が私の中で巻き起こるのですが

正直、本書はほとんど賛成。

 

こうすればいいのに…何をやってるんだ、

我が国の政治家、官僚どもは…なんて

考えてしまいます。

 

デフレ脱却、

その後の日本経済復活の為の処方箋が

本書にはあるように思いました。

 

最後に三橋氏は

私と同い年である事に気づきました。

 

いやはや何だかショック…。

彼は自分の世代以降の

経済成長を知らない世代の方々に向けて

メッセージを投げ掛けているのですが

どうもそれがとても理解できるので

なぜだろう?と

三橋氏のプロフィールを見てみたら

1969年11月22日熊本県生まれ。

 

私は1969年4月16日青森県生まれですから、

何となく親近感を持つとともに、

東北人である私と九州人である三橋氏が

著書を通して共感し合える。

 

何だか素敵…というか、

まあそんなのいくらでもあるのでしょうが、

若干の嬉しさと、

多少の妬み(負けた…みたいな苦笑)を

持ってしまいました。

 

すみません、どうでもいい事です…。

 

さて、おススメ度は ★★★★★ と満点です。

 

日本の将来を憂う

全ての人に読んで頂きたい。

 

憂いの原因そして解決方法が

本書にあるかもしれません。

 

私はこの国のポテンシャルを信じていますし、

以前とは違う形かもしれないけれど、

日本経済は復活、成長できると思ってます。

 

本書を読めば、

あなたもポジティブになれるかもしれません。

 

政治、経済、社会、歴史…

多角的に、わかりやすく、明快に、

今後すべき事が見えてくると思います。

 

それでは、また…。

 

 

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