ある読書好き医療コンサルタントの書評ブログ!

引っ越し完了。原則毎週日曜日に更新します。稀にプラスαもあります。

オレ様化する子どもたち

 

おはようございます。

 

医師が本業に専念できるように、

転職や開業をオーダーメードでフルサポートする

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

オレ様化する子どもたち」

諏訪 哲二 中公新書クラレ を読みました。

 

俺様医師キャリア

 

年末から年始に掛けて、

私の読書熱はなぜか高まっているようで、

次から次へと貪るようにして読んでおります。

 

書評ブログが多くなっているのは

その為なのですが、

いや~年末から読む本、読む本、

大当たりなんです。

 

とにかく手に取る本が面白くて、

しかもかなり勉強になる。

だから次の本が読みたくなる。

 

素晴らしい好循環でございます(笑)。

 

さて、本書は前々から気になっていたのですが、

率直に申し上げて読んで良かったです。

これまた大当たりでございます。

 

著者は「プロ教師の会」という

団体の代表を務めており、

長年、教育現場で教師として

ご活躍をされてきた方です。

 

こんな事を言ったら失礼ですが、

子どもたちの事を

これだけ客観的に分析していて、

教育というものを

ここまで真剣に考えている方が

一介の教師にいるとは思いませんでした。

 

著者の思いは

素直に応援したくなるものでしたし、

日本の教育に関しても

他を圧倒するような

冷静かつ鋭い分析がなされていて、

それこそテレビのコメンテーターや

にわか教育評論家とは段違いの

素晴らしい内容でした。

 

子どもたちの移り変わりを、

「農業社会的レベル」、

「産業社会的レベル」、

「消費社会的レベル」に分け、

消費社会に生きる現代っ子たちが

オレ様化してきたという論述も

なるほど…と頷かされますし、

後半の宮台真司氏、

和田秀樹氏、上野千鶴子氏、尾木直樹氏、

村上龍氏、水谷修氏など識者たちへの

反論部分もすべてがそうだ!と

賛成はできないものの、

読み応え充分で

納得できる点もかなり多かったです。

 

実際に子育て中である私にとっては、

目から鱗のような点も想像以上に多く

現代日本の教育問題や

学校問題に関心を持っている人には

とても興味深く読めると思います。

 

そもそも現代の

消費社会、グローバリズム社会は

教育との相性が決定的に悪く、

子どもたちだけがオレ様化したのではなく

私たち大人がオレ様化しているのですから、

子どもたちの責任にはできないんですよね…。

 

まして社会が変わったのに、

学校という教育現場の変革は追いついておらず、

それどころか旧態依然とした

教育体制が続いている訳で、

そんな中に文部科学省が打ち出した

ゆとり教育という大変革は

完全に失敗に終わり、

これから本当の意味での

子どもたちの為の教育をどう作っていくのか、

我々大人たちが真剣に考えねばならないと思います。

 

ただ文科省の優秀な役人たちや、

評論家たちにはタッチして欲しくないです。

 

やはり現場主義、

現場からの改革でないと

ゆとり教育の二の舞になりかねないと思うんです。

 

その意味では子どもを持つ

私たち親がどう考え、何を求めるのか?

 

オレ様化した大人ではなく、

社会や子どもに贈与できる人たちが

議論せねばならないんだろうなあと、

考えさせられます。

 

本書は子育て世代の親は当然の事ながら、

すでに子育てを終えた方々や、

これから子供を持つだろう方々、

子供を持つ予定がない方々も含めて、

多くの方に手に取って頂きたい良書であります。

 

ここに書かれているのは、

子供とか、学校とか、教師とか、教育とか、

そういう事だけではありません。

 

現代社会であり、人間学であり、

人と人とのコミュニケーションを

いかにして成立させるのか?

病みの大きな時代だけに、

本書はとても参考になるのではないかと思います。

 

親子関係はもちろんの事、

上司と部下の関係、同僚同志の関係、

ビジネスパートナー同士の関係、

あらゆる場面で活用できる

大切な事が書かれているように感じました。

 

最後に目次をご紹介します。

 

はじめに 新しい生徒たち

 

第1部 「新しい子ども」の誕生

   (1)教師と子どもは「他者」である

   (2)戦後社会の変遷と子どもたち

   (3)幼児期の全能感と「特別な私」

   (4)なぜ「校内暴力」は起きたのか

   (5)変わる子ども、変わらない教師

   (6)大人と「1対1」の関係を望む

      子どもは「1」ですらない

   (7)子どもに近代を埋め込もう

 

第2部 教育論者の子ども観を検証する

   (8)宮台 真司 「社会の学校化」か

            「学校の社会化」か

   (9)和田 秀樹  学力低下論の落とし穴

   (10)上野 千鶴子 偏差値身分制と児童虐待

   (11)尾木 直樹  学校告発はなぜ不毛なのか

   (12)村上 龍  「13歳のハローワーク」と

            ゆとり教育

   (13)水谷 修  夜回り先生

           「教師」ではない

 

終 章 なぜ子どもは変貌し、

    いかに大人は対処すべきか

 

おススメ度は文句なく ★★★★★ と満点です。

プラス★を3つ、4つあげたいくらいです(笑)。

 

是非お手に取って頂きたい

素晴らしい本でした。

 

それでは、また…。

 

 

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