ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

大谷 吉嗣

 

おはようございます。

 

医師が本業に専念できるように、

転職や開業をオーダーメードでフルサポートする

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

「大谷 吉嗣」

山元 泰生 人物文庫 を読みました。

 

医師ライフプランをベースにしたキャリアプラン

 

賢者は歴史に学ぶ。

愚者は自らの経験から学ぶ。

 

この言葉を胸に刻み付けている私としては、

歴史から学ぶところは実に多いです。

 

今までも司馬遼太郎氏や、童門冬二氏や、

池波正太郎氏、池宮彰一郎海音寺潮五郎氏など

いわゆる歴史小説

かなり読んできたつもりです。

 

ですが、この人物文庫シリーズは、

「人」に焦点を当てているだけあって

歴史上の人物を学べるので私は好きなのです。

 

すでに50冊ほどは読みましたが、

まだまだ読みたい本がたくさんあります。

 

と言うか、

私のこれから読む本が並べてある本棚にも

まだ数冊残っているんですけどね(苦笑)。

 

今回「大谷吉嗣」を読もうと思ったきっかけは、

最近の私のお気に入りのテレビ番組なのです。

 

ニュースか、スポーツくらいしか

テレビを見る事はないのですが、

(時々娘に付き合わされて

名探偵コナンとか見ますけど…)

この番組は常に録画して見ているのが

こちら↓です。

NHK BSプレミアム 英雄たちの選択

 

ちなみにこの番組は

武士の家計簿」などで著名な

歴史学者磯田道史さんが

司会進行を務めているのですが、

先日は大河ドラマにもなる次郎法師井伊直虎)、

その他、小松帯刀空海、松平慶勝など、

テーマとする人物が非常に面白いのです。

 

そして少し前に

この番組で「大谷吉嗣」を取り上げていて、

これまた非常に面白かったので、

確か本棚にあったはず…と思い出して

読み始めた次第です。

 

大谷吉嗣…。

皆さんはどんなイメージでしょうか?

 

豊臣秀吉の下で、

織田信長存命時の備中高松城攻め、

本能寺の変の後の山崎の戦い

柴田勝家との賤ケ岳の戦い、

島津氏を攻めた九州征伐などで武功を上げ、

石田三成とともにメキメキと頭角を現し、

秀吉から越前敦賀5万7千石を拝領する。

 

その後も、北条氏討伐、

朝鮮に出兵した文禄・慶長の役などでも

活躍しました。

 

秀吉が没すると、

加藤清正福島正則などの武断派

石田三成に代表される文治派に分かれて争いになり、

それを上手く利用した徳川家康

関ヶ原の戦いで勝利する訳ですが、

大谷吉嗣は、武断派からも文治派からも

高い評価を受けていたようで、

どちらに付いてもおかしくない…どころか、

関ヶ原の戦い前も自分が仲裁をしようと考え、

石田三成を諫めてもいるんですね。

 

ところが三成とは長年労を共にしてきた仲。

しかも病を発症した吉嗣を

最も理解してきた仲でもあります。

 

実際に、大坂城で開かれた茶会で、

招かれた豊臣諸将が茶碗に入った茶を

1口ずつ飲んで次の者へ回していったのですが、

病を持つ吉継が口をつけた茶碗は誰もが嫌い、

後の者達は病気の感染を恐れて

飲むふりをするだけであったのですが、

三成は普段と変わりなくその茶を飲んだという

逸話も残されています。

 

そんな関係があったので、

吉嗣は三成の思いを受け入れ

西軍について激烈な死を迎えたのです。

 

武の才能も、文の才能もあり、

調略や仲裁の才もあり、

人物的にも誰からも慕われ

非常にバランスが良い。

 

しかも情にも厚く、

敦賀の民は大変に吉嗣を慕っていたようですし、

三成と共に死すと決めて関が原に挑む姿勢など

まさに至誠の人と言えますね。

 

元々好意を持っていた武将でしたが、

本書を読んで、さらに好きになりました。

 

大谷吉嗣の生き方から

現代人が学ぶ事は多いと思います。

 

歴史が好きな方でなくとも、

戦国の世に至誠の人物が存在し、

時代の流れに翻弄されながらも

己の生き方を貫いた吉嗣の人生には

心を打たれるのではないかと思うのです。

 

天下人となった秀吉が、

病を発症した吉嗣に

「あの男に1度、

 100万の軍勢を采配させてみたかった」

と、言わせた大谷吉嗣。

 

その知略、軍才、その人柄や生き方。

きっと知る価値はあると思います。

 

おススメ度は ★★★★☆ と致します。

 

ちなみに大谷吉嗣の長女は

真田幸村に嫁いでいます。

 

そして大谷吉嗣の長男は大坂夏の陣

幸村とともに豊臣方で戦い、死んでいくのです。

 

何か、こういう歴史の繋がりって

感慨深いですね。

 

これからも時々は

歴史からしっかり学ぼうと思います。

 

それでは、また…。

 

 

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