おはようございます。
医師が本業に専念できるように、
転職や開業をオーダーメードでフルサポートする
ジーネット株式会社の小野勝広です。
「ストックビジネスの教科書
毎月継続的に収益をあげるビジネスのつくりかた」
大竹 啓裕 ポプラ社 を読みました。
少し前のブログで、
フローとストックの考え方について書きました。
自分で書いたからには、
それなりの理論やバックボーンとなる
知識を身に付けないと…と思って
手に取ったのが本書です。
まずは目次をご紹介します。
はじめに ビジネスがうまくいかないたった一つの理由
第1講 「ストックビジネス」とは何か?《理論編》
第2講 ストックビジネスへの道
第3講 ストックビジネスの収益構造を理解する
~「収益ユニット」を極める~
第4講 ストックビジネスを極める
~「チューニング」が9割~
おわりに 今日からストックビジネスを始めよう
教科書…というだけあって、
非常にわかりやすく、
それこそゆりかごから墓場まで…的に
丁寧に解説してくれる良書でした。
もし開業医の先生で、
いかにして安定顧客を得るかとか、
勤務医の先生でも開業したら既存の手法ではなく
新たな手法を取らねばならないと
危機感を感じている先生には
きっと参考になると思います。
必死になって仕事をしているのにも関わらず、
収益は上がらず、
スタッフからは文句が出てしまう…。
当然、そんなものは目指していないのに、
現実は自分以外からは
ブラックな職場と思われてしまう。
これからの時代、
事業を成功させるために
最も必要なことは、
ビジネスをストック化できたかどうかなんですよ…と
断言して、
それはなぜなのか?
どうすればいいのか?
注意すべき点は何なのかについて
これ以上ないくらいに噛み砕いて
説明をしてくれています。
ただ誰でも簡単にできる事ではありません。
脱サラしてポッと成功できるものではなく、
経営者が何年も掛けて
多くの失敗を乗り越えて
ようやく掴めるような話しです。
きっと理解はできるんだけど、
そう簡単じゃないよね?という感想こそが正しく、
だからこそそれだけ本質を突いているとも
言えるような内容です。
フロービジネスとストックビジネスの違いを
これ以上ないくらいに
わかりやすく説明しながらも、
なぜストックビジネスを目指さねばならないか。
そしてストックビジネスを成功させる為の
注意点やコツまでも教えてくれます。
ところが1度でも経営に携わったり、
今現在経営者として事業を行っている方には
そりゃそうなんだけど、
そう簡単じゃないんだよ…という
感想を抱く事は間違いないでしょう。
そりゃそうなんですよね…。
安定的な収益を得るビジネスモデルを作るなんて
そう簡単ではありません。
しかし本書では
ソフトバンクの孫さんの事例をはじめ
いくつかの事例を交えながらも、
とにかく最大の主張は、
意識転換を図って
ストックビジネスへの道を
1歩踏み出そうよという事であります。
教科書のようにわかりやすいですが、
本書は答えを与えてくれる訳ではありません。
いくつものヒントは確実にありますが、
答えにたどり着けるかまでは
責任を持ってくれません。
でも経営ってそういうものですよね。
サラリーマンや公務員とは
確実に異なるからこそ
大きく得るものもある訳ですし、
その分、苦労があるのも致し方ないですよね。
ただその苦労の仕方はいろいろあり、
社員に対してばかり苦労を押し付けてしまっては
ブラック企業への道にまっしぐらです。
ではどうするか…。
本書から学べる所は多いと思います。
私どもの事業形態もフロービジネスの側面が多く、
今後いかにしてストックビジネスの要素を取り入れるか…
非常に悩ましく思っていただけに
私の心にもビシビシと響いてまいりました。
できるかどうか…は正直わかりません。
ですが経営者として成功する為には
もうやるしかないと思うんですね。
できるかどうかではなく、
やるかやらんかだ!と
昔の上司に良く言われましたが、
まさにこういう事なんだなあとつくづく思います。
現在開業医である先生、
これから開業医になる先生、
勤務医だけど経営的なセンスを
身に付ける必要のある先生は
素直におススメできる1冊です。
おススメ度は ★★★★★ と満点といたします。
きっとストックビジネスにも
様々な姿かたちがあると思います。
個々それぞれに適した成功の形を
見つけていきたいですね。
私も精進いたします。
それでは、また…。
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