おはようございます。
医師が本業に専念できるように、
転職や開業をオーダーメードでフルサポートする
ジーネット株式会社の小野勝広です。
「キャリアポルノは人生の無駄だ」
谷本 真由美 朝日新書 を読みました。
キャリアポルノ？？
何じゃそりゃ？
聞いた事ないなあ…。
一応キャリアの専門家である私としては、
キャリア〇〇という用語で
知らないものがあるのは
恥ずかしいと思い、
手に取ってみたのが本書です。
著者の谷本真由美さんは、
twitterで有名になったようですね。
めいろま（@May_Roma）として
頻繁にツイートしているようで、
その発言が刺激的かつユーモアたっぷりの毒舌が受けて
64,000人を超えるフォロワーがいるそうです。
私もtwitterもチェックしましたが、
まあフォローするのは止めておきました。
なるほど…と思う発言はあるものの
本書を読む限りでは
フォローの必要はないかな…と（苦笑）。
と言いますのも、
確かに本書は面白いんです。
キャリアポルノという言葉は
著者の造語であり
フードポルノをもじって創ったそうです。
キャリア…という言葉に引っ掛かった私としては、
え！全然キャリア関係ないじゃん…というのが感想です。
別にキャリアという言葉を使う必要はないですね。
要は自己啓発書ばかりを読んで、
何ら自己改革しない人、
読んで何だか自分が凄くなったように思ってる人、
努力や行動をしない人、
こういう人に対して
苦言を呈しているのが本書です。
苦言どころか、
自己啓発書自体をメッタ切りしていますし、
自己啓発書ばかり読む人を強烈に批判しています。
その仕方が面白く、
ドが付く程のストレートな物言いや
例え話しがぶっ飛んでいて面白い…。
ただそこに深さがある訳でなく、
思わずう～んと考えさせられる内容でもなく、
スーッと読んで、
ああ面白かった…で終わってしまうのが残念です。
小気味のいい文章や、
意外性のある視点など
著者ならではの物言いはスゴク引き寄せられますし、
元国連専門職員で、
外資系金融機関や
コンサルティングファームで勤めており、
ヨーロッパで長く仕事をされているようですから、
海外の考え方や視点、
海外から見た日本という国については
とても興味深く思いました。
私自身も自己啓発書は読まない事はないですし、
でもあまり好きではないと言うか、
もっと読みたい本がたくさんあるので
そういう思いを代弁してくれている感はあるのですが、
ポジショニングとなっているのが微妙です。
なかなか評価の難しい本だな…と、
思いました。
最後に目次をご紹介します。
第１章 「自己啓発書」は「キャリアポルノ」だ
第２章 人は何故「キャリアポルノ」を必要とするのか
第３章 私はどのようにしてｍａｙ＿ｒｏｍａになったか
第４章 “労働”とは何か
第５章 人生を楽しむための具体的な方法
おススメ度は ★★★☆☆ といたします。
きっと好きな人は好きなんだと思います。
たまたま私はそう思わなかっただけで、
ハマる人はハマるような感じです。
ただ本書にもあるように、
自己実現を仕事に求めるのは
私もかなり違和感があるんですね。
結果として実現できる事はあるのでしょうが、
最初から自己実現を求めて、
自己実現できないから転職をするとか、
自己実現できない環境に不満を持つというのは
ちょっと違うように思います。
キャリアというのは、
突き詰めれば誰かに与えてもらうものではなく、
私は私、あなたはあなた、
成功の形はひとつじゃない！という事だと
考えています。
（と書きながら、これはブログネタになるな…
と思ったので後日、これをテーマに１本書きます 笑）
それでは、また…。
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