おはようございます。
医師の近未来の働き方を研究している
ジーネット株式会社の小野勝広です。
「AI 人工知能 知るほどに驚き!の話
基本と最新事情が2時間でわかる」
ライフサイエンス研究班 KAWADE夢文庫 を読みました。
私の中でテーマになっているAI。
また研究してみました。
私は文系人間という事もあり、
どちらかと言うと
哲学的なアプローチをしてしまうのですが、
で?AIって結局何なのよ?と問われた時に
例えばね…と最低限は答えたいなあと考えて、
本書を手に取ってみました。
実は本書はゴールデンウィークに娘を連れて行った
もしかしたら子供向け、
まあ高校生とかでしょうか、
決して難解な内容でないのは確かです(笑)。
でもその分、
私のような人間にもよくわかる
非常に平易な本でした。
オックスフォード大学の
マイケル・A・オズボーン氏の論文によりますと
ロボットに置き換えられると述べられているそうです。
日本も同じような状況で
国内の601種類の職業のうち約49%が
10~20年後に人工知能やロボットに取って代わられると
野村総研が試算しているのだそうです。
単純労働だから変わられるとか、
専門知識や職人技があれば安泰とか、
そんな簡単に区分けできるものではないのが
悩ましい所です。
要はコンピュータの得意な領域は
どんなに高度な知識や技能が必要でも置き換わられて、
コンピュータの苦手な領域は
単純な仕事でも残るという感じなのでしょうか…。
医師の中にはAIによって
医師の仕事も置き換わられると
不安に感じている方もいらっしゃるようですが、
実際に本書では富士フィルムが製品化した
画像診断支援システムについて取り上げていたり、
IBMが開発したワトソン、
自治医科大学が開発しているホワイト・ジャック、
東大医学部付属病院が開発しているサーカス、
アメリカ・イントュイティブ・サージカル社が
開発した外科医ロボットSTARなど、
医療におけるAI、ロボットについても
紹介されています。
またヒトゲノムの解析や、
遺伝子情報の活用、
その他介護系のロボットなどにも
触れています。
医療界にも確実にAIは進出するのでしょうが、
客観的に見ると
医師の仕事の何割かは置き換わるのでしょうが、
医療には人である医師でないとできない仕事が確実にあり、
そこはAIは進出できないでしょうから、
むしろ業務量の軽減という意味で
歓迎して良いのではないかと私は思ってます。
同じようにどの職業でも置き換わる領域、
置き換わらない領域があると思うのですが、
それよりも何よりも私たちの考え方や行動、
この点が問われるのではないかと感じました。
言われた事しかやらない。
言われた事すらやらない。
こういう人の仕事は
AIに任せた方が断然いいですし、
自分のやり方に固執したり、
人の意見を尊重できない頑固者の仕事も
AIに任せた方が効率的でしょう。
いくらAIやロボットが発展しても、
人がやった方が良い領域は確実に残ると思います。
でもその人がやっかいならば
AIに置き換わっていくのでしょうね。
これからの働き方改革は
AI時代を想定しなくてはならないでしょうし、
その時に変な権利意識ばかり持っていたり、
自分の事ばかり考えていて
社会や他者への貢献心が薄い人などは
面倒くさいからAIに置き換え…
なんて事にも、なりかねないような気がします。
単に仕事の問題だけではなく、
個々の仕事への考え方、ポリシーも
AIによって問われてくるのではないでしょうか?
最後に目次をご紹介します。
第1章 まずは知っておきたいAIの基礎知識
ー例えば、AIに革命を起こした
「ディープラーニング」とは?
第2章 いま、AIができること・できないこと
ー例えば、AIはヒット小説家になれるか?
第3章 ビジネスはAIでここまで変わる!
-例えば、株価の予想・売買はAIの独壇場になる?!
第4章 社会はAIでここまで変わる!
-例えば、AI搭載の外科医ロボが完成し、
手術ミスがゼロになる?!
第5章 日常生活はAIでここまで変わる!
-例えば、家が“住人に合わせる”から、
より快適な暮らしに
第6章 これだけ危惧されているAIが秘めた恐怖
ー例えば、AIは本当に人間の能力を超えるのか?
第7章 1950年代から始まったAIとロボットの進化史
ー研究のきっかけからAIとロボットが描く未来まで
第6章では、AIのデメリットや
危険性についても触れられています。
バランスも良いし、
具体的な事例も豊富ですし、
AIについてよくわからないけど学びたい方には
最適の書ではないかと思います。
おススメ度は ★★★★★ といたします。
私自身は継続的にAIについて学んでまいります。
そして働き方や近未来の職業像など、
キャリアサポートのプロフェッショナルとして
情報発信を続けてまいります。
それでは、また…。
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・医師向け情報サイト 医療ビジネス健全化協議会<IBIKEN>
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