ある読書好き医療コンサルタントの書評ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

ダライ・ラマ自伝

 

おはようございます。

 

医師が本業に専念できるように、

転職や開業をオーダーメードでフルサポートする

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

ダライ・ラマ自伝」

ダライ・ラマ 山際 素男 [訳] 文春文庫 を読みました。

 

医師キャリア自伝

 

私はゼネラリストを目指していますし、

48歳になって

今さら知識云々というよりも

知性と教養を持つ

人間でありたいと考えています。

 

もちろん知識を

ないがしろにするつもりはありませんし、

特に自分の専門領域に関しては、

必死に勉強しなきゃならないと思ってます。

 

しかし知性と教養なき専門的知識なんて

あり得ないと思うんですね…。

 

私がお会いする医師の皆様は、

医学知識は当然の事ながら

政治や経済に精通している方は多いですし、

歴史や地理、ITやAI、哲学や倫理学

芸術や文化に造詣の深い方々もいらっしゃいました。

 

別におべっかを使うつもりはありませんが、

知性と教養というのは

コミュニケーションの大前提だと思いますし、

医師と話しをするなら

それ相当の知性と教養が必要だと

私は考えているのです。

 

えっと、話しがズレました(苦笑)。

 

ダライ・ラマ…。

チベットについてです…。

 

中世から近代史に関しては

正直ほとんど知りませんでした。

 

私の持つ知識は

第二次世界大戦後に中国がチベットに侵攻し、

無理やり併合した…。

 

その過程においては虐殺や反乱、

そしてダライ・ラマの亡命があった…。

 

この程度だったのです。

いやはやお恥ずかしい…。

 

本書を読んで良かったと思います。

 

チベットの歴史を知る事で、

そしてダライ・ラマ14世

生き方、考え方を知る事で、

人として少しだけ成長できたように思います。

 

私個人の成長なんて言うと

不謹慎ですし、

恥ずべき事ではありますが、

知らずにいたら悲劇的だったな…と思うんですね。

 

ここで目次をご紹介します。

 

第1章  白蓮を持つ人

第2章  獅子の玉座

第3章  侵略ー嵐の到来

第4章  南へ避難

第5章  共産主義中国

第6章  ネール氏の拒絶

第7章  亡命を決意

第8章  絶望の年

第9章  十万の難民

第10章   僧衣を着た狼

第11章 東から西へ

第12章 “魔術と神秘”について

第13章 チベットからの便り

第14章 平和への提言

第15章 普遍的責任と善意

 

世界で最も高い精神的境地…。

そう言っても過言ではありません。

 

チベットが辿った経緯、

ダライ・ラマ14世の運命を考えれば、

怒りや憎しみを持っても何らおかしくありません。

 

しかし、ダライ・ラマ14世はこう言います。

少し長いですけど、

私は物凄く心に響きましたので引用します。

 

*************************************

 

この苦しみは無知によって引き起こされており、

人は己の幸せと満足を得んがため

他者に苦痛を与えているのだと固く信じている。

 

しかし真の幸せは

心の平安と充足感から生まれるものであり、

それは愛他主義、愛情と慈悲心を培い、

そして怒り、自己本位、貪欲といったものを

次々と根絶してゆくことによって

獲得できるものなのだ。

 

ある人びとには、

これは無邪気すぎるように

聞こえるかもしれないが、

その人にいいたい。

 

どんな世界から

わたしたちが生まれてこようと、

根本的にわれわれは同じ人間なのだ、と。

 

わたしたちすべては幸せを求め、

苦痛を避けたいと思っている。

われわれの基本的要求と関心は同じなのだ。

 

さらに、わたしたちすべては自由を欲し、

個人として己の運命を決定する

権利を求めているのだ。

これが人間性というものである。

 

東ヨーロッパからアフリカと、

世界のいたるところで始まっている巨大な変化は、

まさにこのことを明白に物語っている。

 

と同時に、今日われわれが直面している諸問題、

無力衝突、自然破壊、貧困、飢えその他諸々は、

ほとんど人間が作り出しているのだということを

忘れてはならない。

 

それらはきっと解決しうる。

だが、それは人間的努力、相互理解、

兄弟姉妹感を育てることによってのみ可能なのだ。

 

これを成し遂げるには、

善意と自覚に立って、

お互いに対する、

そしてわれわれが共有する

地球への普遍的責任感を

深めてゆかなければならない。

 

愛と慈悲の心を育ててゆくうえで、

わたしにとっては仏教が役立っているが、

愛や慈悲といった資質は、

宗教があってもなくても

だれにでも深めてゆけるものだと確信している。

 

そしてわたしはさらに、

すべての宗教はみな同じ目標、

善なるものを培い、

すべての人間にとって幸せをもたらす、

という共通の目標を追求していると信じている。

方法こそ違っているように見えても、

目標は同じなのだ。

 

わたしたちの生活に、

科学がますます大きな影響を及ぼすにつれ、

宗教と精神性も

またわたしたちの人間性を考えるうえで

いっそう大きな役割を担ってきている。

 

両者の間に矛盾はない。

どちらも互いへの貴重な洞察をもたらしてくれる。

 

科学と仏陀の教えはともに、

すべてのものの

基本的合一性をわたしたちに告げているのだ。

 

**************************************

 

本書を読んで、

チベットダライ・ラマ14世について知り、

多大なる感銘を受けつつも

悲劇的な歴史や波乱の半生に涙を流し、

今この瞬間もチベットの人々の苦悩は

続いている現実…。

 

心が騒ぎます。

 

でもダライ・ラマ14世

「わたしはあなた方に感謝し、

 祖国存亡のこのとき、

 チベットを忘れないでいただきたいと

 心から願っている」

と、言うのです。

 

中国に対して

政治的、経済的に圧力を掛けて欲しいとか、

亡命チベット人に援助をお願いしたいとか、

そうではなく、人として、

愛と慈悲心を持って、

見守り続けて欲しい…と。

 

世界には何十年、何百年も経っても、

人々に伝え続けられる偉人たちが何人かいますが、

きっとダライ・ラマ14世

その仲間入りをするのだと思います。

実に勉強になりました。

 

おススメ度は ★★★★★ と満点といたします。

 

少しでもチベット

ダライ・ラマ14世に関心がある方は、

手に取ってみる事を超絶おススメいたします。

 

どうしても私は医療に関する本や、

経営、マネージメント、

マーケティングなどのビジネス関連、

個人的に興味のある哲学や歴史、

内田樹氏、村上龍氏、城山三郎氏、海堂尊氏など

やっぱりいつの間にか偏りが出てしまうんですよね…。

 

もう少し視野を広げて、

知性と教養を身に付ける本を読まねばあかんな…と、

しみじみ思わせられた良書でした。

 

それでは、また…。

 

 

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