おはようございます。
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ジーネット株式会社の小野勝広です。
「総理への宿命 小泉進次郎」
大下 英治 徳間書店 を読みました。
都議選で自民党が大負けしたから…
という訳ではありませんが、
たまたまブックオフで見つけて(笑)、
お!と思い購入して、一気読みしました。
本書は若干読みにくいところがありまして、
話題があっちに飛び、
こっちに飛ぶという感じなんですね。
著者である大下氏の作戦なのかもしれませんが、
正直もっときれいに書いて欲しい…と
思っちゃいました。
ただ読み応えは充分でした。
政治家一族である小泉家。
元首相の父である小泉純一郎。
祖父である小泉純也。
曽祖父である小泉又次郎。
小泉進次郎氏は4代目となる訳ですが、
それぞれの実績や人となり、
トピックスなどがよくわかり、
小泉家の遺伝というか、
特性がよく理解できて面白かったです。
そもそも進次郎氏が初当選した時は、
自民党が野党だった頃であり、
その選挙戦も世襲である事から
相当に批判されたようですね。
しかも当時は今では想像つかないくらいに
民主党(当時)に勢いがあり、
テレビで知名度を上げた
同世代の横粂勝仁氏を出馬させ、
かなり苦しい選挙戦だったようです。
ところがその選挙で当選し、
そこから先は私たちみなが良く知っている
小泉進次郎氏のストーリーが始まります。
著者の丹念な取材が手に取るようにわかり、
多種多様な方へのインタビューや
しっかりと背景などもリサーチしており、
その点では小泉家を理解する
貴重な本であると言えます。
ここで目次をご紹介します。
プロローグ 「期待と課題」-石破茂
第1章 コイズミ・ジュニアー世襲のシンボルか、未来のリーダーか
第2章 小泉家のDNA
第3章 たった四人だけの一年生議員、疾る!
第4章 TEAM-11 被災地に寄り添う
第5章 進次郎は最初から化けている
第6章 参院選、遊説先は離島、過疎地、被災地
第7章 「なりたい」ではなく、「なって欲しい」総理へ
エピローグ 小泉進次郎が担がれる日
こんな事を言ったら何ですが、
進次郎氏は決して学歴が良い訳ではなく、
高校時代は野球に打ち込んでもいたので
東京大学卒⇒官僚⇒出馬、のような
エリートとは全く違うんですね。
関東学院大学を卒業後、
帰国後、父である小泉純一郎氏の私設秘書を務め、
父の引退後にその地盤を引き継ぎ立候補…。
「小泉進次郎は、ある時を境に化けた。
だが、進次郎は最初から化けている」
そう財界トップに言わしめるほどに、
そして自民党内でも、
国民の間でも
人気と人脈を築き上げつつありますね。
好き嫌いや、
支持するしないはあるとは思いますが、
本書のタイトルにもあるように
いつか総理へたどり着くのではないか?
という器と実力の持ち主のように私も思います。
まあ政治的なスタンスの話しは別として、
本書では小泉家の4人の人物に関して
とても丁寧に説明されており、
それがいかにして進次郎氏に引き継がれているのか?が、
よくわかりました。
それこそ現状では、
自民党にとってのリーサルウェポン的なポジションですし、
下手したら我が国にとっても
同義と言える人物かもしれません。
とは言えまだ36歳。
初当選したのは28歳の時ですから、
あと10年掛けて着々と階段を登っていっても
全く遅くはない…。
個人的には物凄く期待しています。
今回の都議選でも自民党の中では1人だけ
まともな事を言っていたようにも思いますし、
どこまで登るのか…
おじさんは大いに注目しております。
元野球人であった事、
そして野球から学んだ事が大きいと
今でも発言している事、
そして何と誕生日が2日違いと
すぐ近くである事も
私にとっては好感度アップでした(笑)。
進次郎氏に関心がある方にとっては
非常に面白く読める力作だと思います。
おススメ度は ★★★★☆ といたします。
私よりも12歳も年下なのですが
進次郎氏の考え方には学ぶ所が多く、
大人になったら年なんか関係ないね~と
つくづく思わされました(苦笑)。
それでは、また…。
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