おはようございます。
医師が本業に専念できるように、
転職や開業をオーダーメードでフルサポートする
ジーネット株式会社の小野勝広です。
本日のブログのタイトルは、
『勉強の哲学 来たるべきバカのために』です。
本書をピックアップした理由
千葉雅也氏…。
皆さんはご存知でしたでしょうか?
最近著書はかなり売れているようですし、
twitterも27,000名以上のフォロワーを持ち
学生を中心に
知名度はうなぎ上りのようですね。
私は知らなかったのですが…。
たまたま何かのニュースサイトで見掛けて、
彼の「写真」と「哲学家」という職業を同時に見て、
いやまあ二度見しましたよ…。
彼の風貌をご存知でない方は
是非ともtwitterのアカウントをご覧下さい。
ね、驚きますでしょ?(笑)。
でもなぜか私は関心を持ってしまったんです。
それと言うのも以前に読んでかなり勉強になった
超AI時代の生存戦略 <2040年代>シンギュラリティに備える34のリスト
この本の著者である落合陽一氏も
容姿は個性的でして…
ね、なかなかのものでしょ?(笑)
おじさんは思いました。
若者から学ぶ所はたくさんある。
容姿などで敬遠していてはいかんのだ…と。
よって千葉雅也氏の写真を見て、
私の関心の深い哲学について書いてるなら
よ~し、読んでみようと思い手を伸ばしてみました。
え~と、千葉雅也氏はひと言で表せば、
新進気鋭の若手哲学家と言えばいいんでしょうかね。
本書、「勉強の哲学」に関しては、
哲学の常識を良い意味でぶち破り、
でも哲学の根幹をしっかり守っているという
相反する難題を若者らしく
ひょいっと飛び越えてしまっているように感じました。
いや~、哲学は大御所ばかり読めば
いいってものじゃありませんね。
実に良い勉強をさせて頂きましたよ。
目次
はじめに
第1章 勉強と言語ー言語偏重の人になる
第2章 アイロニー、ユーモア、ナンセンス
第3章 決断ではなく中断
第4章 勉強を有限化する技術
結論
補論
感想
勉強とはこれまでの自分の自己破壊である。
勉強をすると周囲のノリから外れてしまうので、
ノリの悪い人間になってしまう。
しかしノリの悪さこそが、
自由になる為の思考スキルに対応する事であり、
必要不可欠なプロセスである。
思考には根拠を疑い心理を目指す
アイロニー(突っ込み)と、
根拠を疑う事をせず見方を多様化するユーモア(ボケ)があり、
このアイロニーとユーモアを繰り返す事で
勉強を有限化し、
有限化する事で専門分野に参加する事ができ、
ノリから外れて次のノリに到達する…。
著者の主張を
まとめるとこんな所でしょうか…。
実際にはドゥルーズ&ガタリ、ウィトゲンシュタイン、
ドナルド・デビットソン、フーコーなど
フランス現代思想を文脈の元としているようですが、
わかりやすさと難解さのバランスが絶妙で、
なるほど…、新しい哲学がここから生まれるのかも?と
ワクワクしながら読み終えたのでした。
おススメ度
おススメ度は、★★★★☆ といたします。
正統派の哲学を学び、
それを現代風にアレンジし、
新しい学問を切り開こうとしている。
私には著者の思想はこのように思えました。
これからに注目していきたいです。
また「まともな本を読むことが、勉強の基本である」と述べて、
複数比較して、入門書を読むべきだ、
読書に完璧主義を求めてはならない、
勉強するにあたって信頼すべき他者は、
勉強を続けている他者であるなどの考えは
充分に頷かされるものですし、
ノート術や書く技術なども実に勉強になりました。
人間は一生勉強すべきと思います。
しかし正しい勉強法、
効率的な勉強法を知らずに勉強しても
やはりそれは身に付く量は限られてしまいますもんね。
勉強の哲学。
読んでおいて損はない良書だと思います。
それでは、また…。
<ジーネットの他の情報提供サイトもご覧下さい!>
・医師向け情報サイト 医療ビジネス健全化協議会<IBIKEN>
いいね!と思ったら下記もポチ!