おはようございます。
医師が本業に専念できるように
転職や開業をオーダーメードでフルサポートする
ジーネット株式会社の小野勝広です。
本日のブログのタイトルは、
『社長は会社を「大きく」するな！』です。
本書をピックアップした理由
『社長は会社を「大きく」するな！』
山本 憲明 ダイヤモンド社 を読みました。
会社に限らず、医療機関でも、
いわゆる組織というのは大きいのが良いのか、
小さい方が良いのか、
これは正解のあるものではないと思います。
どっちを好むか？の問題ではないでしょうか？
私は幸い大きな組織も
小さな組織も経験をして、
その結果として
現在は小さな組織を運営しています。
大きな組織には
大きな組織の長所と短所があり、
小さな組織にも
特有の長所と短所がありますからね。
ただ大きな組織が宿命として持っている
売上を上げ続けねばならないというプレッシャー。
時には魂を売ってまでも
売上確保せねばなりません…。
これは問題があると思います。
しかし小さな組織にできる事は限られていて、
実現可能な事も当然小さいです。
小さな会社でやりがいを持ちつつも、
大きな会社に対する
ノスタルジーもなきにしもあらずな私…。
本書のタイトルを見た時に、
ん、これは学ぶ所が大かも！？と思い
手に取ってみた次第です。
目次
はじめに 「小さくても、しっかり儲かる会社」を作る
序章 「大きくて勢いのある会社」の正体
第１章 会社を大きくしてはいけない「４つの理由」
第２章 小さくても儲かる会社、「７つのルール」
第３章 儲かる会社の「儲かる仕組み」
第４章 できる経営者の「お金とのつき合い方」
第５章 余剰資金を「投資」して、お金を守る
第６章 会社を「小さく」して、大きく儲ける！
第７章 起業・新規事業を成功させる５つのコツ
第８章 経営者の本当の幸せを考える
感想
本書の帯には、
「今の時代、右肩上がり経営なんて、
社員はもちろん、
経営者だって不幸になりますよ。」
品川の居酒屋で聞いたこの一言が全ての始まりです。
このように書かれています。
確かに日進月歩に変化を求められる時代、
そしてグローバリズムな対応を求められる訳ですから、
大きな組織の苦労は
とてつもないと思われます。
だからと言って
小さければ何でも良いというものではないですし、
小さいながらもキラリと光る
何かがあらねばならないですよね。
本書には、
いかにして強く小さな会社を作るか？
そのヒントが散りばめられています。
病院経営者には向かないかもしれませんが、
クリニックの経営者であれば
学ぶ点もあるでしょうし、
これから開業を志す先生などは
参考になると思います。
私自身も非常に参考になりました。
特に下記３点はなるほど…と頷かされました。
１、社員１人当たりの粗利益を指標とする。
２、利益の分配方法
３、将来の時間の広がりに狭く深く投資をする。
売上が3000億円あっても、
赤字で、利益がなければ、企業として問題です。
ましてや我々の税金で穴埋めするなんて
ケースは論外だと思います。
であれば
売上が3000万で利益を1000万円出す方が
小さくても社会貢献できていると言えるでしょう。
だからと言って
大企業を否定するつもりはありませんが、
これからの時代の考え方として
小さく生き残るという戦略もありかとは思います。
おススメ度
おススメ度は ★★★★☆ と致します。
資金繰りに一生悩まされる中小企業では
あまりにも苦し過ぎます。
永遠に規模の膨張を宿命づけられ、
人が増えて、コストも増えて、
常に売上を追わされる大企業も辛いものです。
著者は車で言うハイブリッド…。
こういう経営を提唱しているものと思われます。
ガソリンで動く部分と、
電気モーターで動く部分をビジネスモデルに組み込み、
効率的にムダのない走りを実現する。
なるほど。
弊社などは吹けば飛ぶレベルですが、
ハイブリッド経営を実現し、
小さくてもキラリと光る
価値ある企業になるべく精進せねば…と
思った次第です。
それでは、また…。
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