おはようございます。
医師にQOLを高めた日常を送って頂くために、
転職や開業をオーダーメードでフルサポートする
ジーネット株式会社の小野勝広です。
幸福…。
何を持って幸福とするのかは
個々それぞれ異なるかと思います。
しかし人類共通、日本人共通の幸福論というものは
総体的には存在するのではないか?と思うのです。
本日のブログのタイトルは、
『 幸福論 』といたしました。
本書をピックアップした理由
『幸福論』
アラン 串田 孫一・中村 雄二郎=訳 を読みました。
とても有名な本であると思いますが、
私は何かの本を読んでいた時に紹介されていて
それで興味を持ち、メモをしておいたんです。
先日、神田の古本祭りに行った際に、
本書を見つけて即買いし、
満を持して読み始めた次第です。
だって弊社の経営理念のひとつには、
「最も人を幸せにする人が、最も幸せになれる。」と
謳ってますからね。
医師や医療業界にとっての
幸福創出企業となる為には
やっぱり幸福自体を学ばねばなりません。
感想
あなたにとっての幸福って何ですか?と
問われた時に
何て答えますか?
俗物的な小さな幸福なら(笑)、
いくらでも出てくるでしょうが(私だけ?)
本質をズバッと突いた回答となると
かなり難しくありませんでしょうか?
アランの説く幸福って、
すごく自然体です…。
小さな日常の積み重ねみたいなものです。
それだけに心にグッと入ってくるんですね。
悲観主義は気分のものであり、
楽観主義は意志のものである。
この言葉にあるように、
アランは私たちの考え方の部分に
幸福論を見ています。
理想的な抽象論ではなく、
誰もが味わった事のあるような
ごく身近な中から考える幸福論なだけに
思索のプロセスが
シンプルなままに読み込めるんですね。
しかも生活の知恵のようなものであったり、
心と身体のバランスであったり、
決して高級な理屈ではなく、
確かにそういう事ってあるよな~という
範疇で書かれているのが、
たまらなく心地よいです。
世に幸福論的な書物は非常に多いですし、
幸せって何?というコラムなども星の数ほどありますが、
本書ほどシンプルに核心を突いている書は
そう滅多にないと断言できます。
非常に勉強になり、
そして自らの考え方を振り返るために
とても良い1冊となりました。
人を知る、社会の仕組みを知るにも
実に良い内容でした。
最後にひとつ名言を…。
笑うのは幸福だからではない。
むしろ笑うから幸福なのだと言いたい。
評価
おススメ度は ★★★★★ と満点といたします。
アランの本名は、
エミール・オーギュスト・シャルティエと言うそうです。
長年哲学を教えていたそうですが、
こんなにわかりやすい哲学本は
なかなかないと思います。
まして本書は1つのテーマが
2~3ページで語られており、
こちら側が思考するにもしやすい形式となっています。
人間の幸福って何だろう?
社会の幸福ってどういうものだろう?
こういうものを、
幸福を前提にした語りではなく、
ごく日常的な出来事から
幸福を見い出すようなスタンスで、
様々な思考を授けてくれます。
スタートラインがナチュラルなので
難解な哲学書とは一線を引き、
読後感も実に爽やかであります。
幸福って何だろう?
そんな思いが心のどこかにあるのであれば
本書をそっと手渡したいです。
それでは、また…。
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