ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

待場のアメリカ論

 

おはようございます。

 

医師にQOLを高めた日常を送って頂くために、

転職や開業をオーダーメードでフルサポートする

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

アメリカ…。

私たち日本人にとっては

とても複雑な思いを持つ国家ではないでしょうか?

 

本日の書評ブログのタイトルは、

『 待場のアメリカ論 』です。

 

本書をピックアップした理由

『 待場のアメリカ論 』

内田 樹 文春文庫 を読みました。

 

まだまだ内田さんの著書は私の本棚に

山のように積まれております(笑)。

 

見掛けたら即購入していますから当然ですが、

これから読む書棚で

時々光って見えるんですよね~。

今はこの本を読む時期だぞ!みたいに…。

 

でもそういう予感ってだいたい当たります。

本書も今読んでおいて良かった…という

絶妙のタイミングかつメチャクチャ勉強になりました。

 

目次

まえがき ー 自立と依存

 

第1章 歴史学と系譜学 ー 日米関係の話

 

第2章 ジャンクで何か問題でも? ー ファースト・フード

 

第3章 哀しみのスーパースター ー アメリカン・コミック

 

第4章 上が変でも大丈夫 ー アメリカの統治システム

 

第5章 成功の蹉跌 ー 戦争経験の話

 

第6章 子供嫌いの文化 ー 児童虐待の話

 

第7章 コピーキャッツ ー シリアル・キラーの話

 

第8章 アメリカン・ボディ ー アメリカ人の身体と性

 

第9章 福音の呪い ー キリスト教の話

 

第10章 メンバーズ・オンリー ー 社会関係資本の話

 

第11章 涙の訴訟社会 ー 裁判の話

 

あとがき

 

感想

内田さんの著書は、

まず「まえがき」が面白いんです。

しかも長い(笑)。

 

いきなり本文が始まったかのように

真剣に「まえがき」から

執筆する作家は少ないでしょう。

 

ついでに言うと「あとがき」もスゴイ。

内容も深いし、そして長い(笑)。

 

謝辞をちょこちょこと載せるようなものとは違い、

グッと読み込ませます。

 

まえがきとあとがきで

ここまで楽しませてくれるのですから

本文が薄い訳はなく、

本書でもとてつもない学びを頂きました。

 

今まで思いも付かなかったような

考え方、モノの見方、知識、

そして私が内田樹さんの大ファンである理由の最も足るもの、

知性と教養が

本書にはこれでもか!と詰まっております。

 

内田さんはアメリカの専門家ではないと謙遜していますが、

いやいやアメリカの専門家の本を読んでも

ここまでのアメリカ論とは出会った事がないです。

 

結局のところ、

専門家か非専門家かの問題よりも、

知性と教養を持つかどうかの方が

断然大きいのだな…と気づかされます。

 

内田さんの膨大な知識を

惜しげもなく提供してくれ、

知性と教養を全開にした思考に触れる事ができ、

確実に読者の考え方の幅が広がるでしょうし、

視点が増えて、

視界が広がり、

心地よい読後感と

充実感を味わえること間違いなしです。

 

アメリカを知りたければ、

自説にこだわる

つまらない専門家の本よりも

本書を読め!と自信を持っておススメできます。

 

評価

おススメ度は ★★★★★ と満点といたします。

 

単なるアメリカ論に留まらず、

いやアメリカという国の成り立ちから

我が国との関わりまで

とてつもなく学べるのですが、

歴史や政治、経済、文化、思想、

社会学から雑談ネタまで

物凄い広範囲に学ぶ事ができる良書でした。

 

絶賛おススメいたします。

 

それでは、また…。

 

 

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知に働けば蔵が建つ

街場の現代思想

 

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