ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

衆愚の時代

 

おはようございます。

 

医師の人生設計をベースにして

キャリアプランを元に転職や開業をご支援する

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

衆愚…。

なぜか気になったんですよね。

この言葉…。

 

本日のブログのタイトルは、

【 衆愚の時代 】といたしました。

 

医師キャリアブログ

 

本書をピックアップした理由

『 衆愚の時代 』

楡 周平 新潮新書 を読みました。

 

別に世の中バカばっかりなんて

思っていた訳ではないのですが(苦笑)、

随分昔ですが小説を読みまくった

楡周平氏の著書という事もあって

思わず手に取ってしまったのでした。

 

目次

第1章 派遣切りは正しい

第2章 欲望を知らない子供たち

第3章 夢という名の逃げ道

第4章 サラリーマンは気楽な稼業ではない

第5章 まだ株屋を信用しますか

第6章 非成長時代の身の処し方

第7章 老人専用テーマパークを作ろう

第8章 「弱者の視点」が国をダメにする

 

感想

著者が衆愚の時代というタイトルを付けた通り、

これはちょっとおかしいんじゃないの?とか、

そんな事をやってるからダメなんだ!とか、

多くの人が疑問に感じつつも

こんなもんかなあ?と

諦めかけている社会的問題に対して

NO!と鉄槌を下してくれています。

 

上っ面な見解や

世の中に蔓延る嘘、偽り、

表面上だけのロジックなどを

気持ち良く論破してくれながらも

問題提起もあり、

世相について考えさせられます。

 

共感できるところもあれば、

著者とは違う視点で思うところもあり、

非常に刺激的ではありますが…、

正直、もっと深掘りして欲しい点や

もっと過激に突っ込んで良い点、

そして著者自身の遠慮や

炎上を恐れてるのかなと感じてしまう点もあり、

その点は少し残念でした。

 

ただ感じたのは、

いい人を演じている奴、

被害者ぶる奴、

善悪の判断が付かない奴、

このあたりには我々は気を付けた方が良いと感じました。

 

箸にも棒にも掛からぬいい人、

被害者というポジションを手にしないと何もできない人、

善悪という判断基準の根幹を知らない人、

要はこういう人って偽善者なんですよね。

 

本人は気づけていないのでしょうが、

私の周囲を鑑みても

こういう人たちは私利私欲が強く、

無意識のうちに人を騙すような輩が多いように思います。

 

まあ騙している事にすら

本人が気づいていないという

非常に情けないケースが多いのですが…。

 

結局、物事を深く考えていないという事が

本人を堕落させているんですね。

 

そういう事例が本書にはワンサカありまして、

読み物としても面白かったです。

 

評価

おススメ度は ★★★☆☆ といたします。

 

いや面白かったですし、

勉強になる点も少なくはなかったです。

 

楡さんご自身は

本書を世の糾弾を浴びる事、間違いなしと

内心ビクビクもので書かれたようですが、

いやもっと世の中を、人を、

バッサバッサと斬りまくっている人が

他に大勢いますから、

もっと遠慮なさらずに問題発言をして欲しかったです。

 

楡さんの視点は非常に面白く、

ビジネスの経験も豊富なので

いわゆる作家ならではというよりも

ビジネス的な事象を取り上げている点は良く、

そこをもっとググっと追求してくれたら

さらに良かったです。

 

それでは、また…。

 

 

<時代について書いた過去記事もご覧下さい!>

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医者も、ゆりかごから墓場までの時代は終わった??

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