おはようございます。
医師のキャリアを中長期的に支える
転職、開業のプロフェッショナル、
ジーネット株式会社の小野勝広です。
果たして世界はどうなるのか?
日頃からそんな事を考えている訳ではありませんが、
時々は国際情勢も勉強しなきゃいけませんね…。
本日のブログのタイトルは、
【 そしてアメリカは消える 】といたしました。
本書をピックアップした理由
『 そしてアメリカは消える 』
落合 信彦 小学館 を読みました。
学生時代に散々読み漁った落合信彦氏。
最近は息子さんが大活躍だけど、
ブックオフで見掛けると
つい買ってしまうんですよね~(笑)。
さすがに最近はごく稀にしか読まないのですが、
ちょっと調べてみましたら
当ブログにおいても過去2冊ほど紹介しておりました。
若かりし頃は落合さんの極論とも言える主張に
なぜか胸をときめかせながら読んでおりましたが、
私も大人になりました。
冷静かつ客観的に受け止める事が
できるようになってますので、
なるほど、そういう見方もあるのね…と
落ち着いて読めるようになった分、
自分の知性や教養に
プラスに転換できるようになっております。
とは言え時々読むと、
落合節にワクワクするところもあるんですね。
本作品はトランプさんが大統領になった
大統領選が行われている最中に書かれたようです。
アメリカはもちろん、
ロシア、中国などの大国について
落合氏がどう分析しているのか?
これは読んでおこうと
興味津々で手に取ったのでした。
目次
●プロローグ/ジャングル化した世界
●第一部/アメリカ崩壊、そして絶望の大統領選
・第一章 輝いていた「夢と希望の大地」
・第二章 トランプvsヒラリーという悪夢
・第三章 11人の大統領
●第二部/世界秩序を壊すプーティン
・第四章 権力に酔った為政者たち
・第五章 狂気の独裁者
●第三部/中国は「大国」にあらず
・第六章 国民を殺し、軍拡に走る国
・第七章 低レベルの”大国”
●エピローグ/人類の劣化
感想
国際政治ジャーナリストとして
その名を馳せた落合信彦氏。
さすがに当時と比較すると
若干主張に無理があるような気もしますし、
ちょっとその見方は偏り過ぎてるんじゃないか?と
否定的に読んでしまう箇所もありましたが、
別にそれを悪い風には受け止めず、
ひとつの見方として頭の中に入れておくと
何かで役に立つような気もします。
もともとアメリカの大学に進学して、
ロバート・ケネディの大統領選を手伝った人だけに、
国際的な視点は健在。
歴代のアメリカ大統領を分析し、
オバマ元大統領はコテンパンに否定し、
トランプ、ヒラリーの大統領選挙選についても
この世の終わりのように徹底して批判しています。
それどころか
アメリカは衰退していくだろう、
ロシアは好戦的になるだろう、
中国は暴走するだろう…と
おいおいそれじゃ世界に希望はないじゃん…と
絶望的な気持ちになります。
しかし根拠としているのは
落合氏が足で獲得した情報だけに
インテリジェンス性が高いというか、
あながちあり得ない話しではないのだろうなと
信憑性もあるように思えます。
そして最後のエピローグでは、
ローマ帝国がなぜ衰退したのかを分析しながら
日本の若者に海外に出よ!と
エールを送っています。
古き良きアメリカの時代は終わりを告げて、
スーパーパワーも失っており、
正解の警察官としての役割は担えなくなっている中で、
ロシア、中国という
我が国とは因縁のある大国を相手にどう生きるべきか?
シミュレーションすれば
様々な展開が予想できますが、
その元となる情報は手に入れる事ができました。
世界が平和な方向に進む事を切に願いますが…。
評価
おススメ度は ★★★☆☆ といたします。
さすがの落合氏も70代後半に差し掛かり、
おそらく情報源も同様に年を重ねているでしょうから、
最新の世界情勢というよりは、
今までの経験から見た現状分析という感じですね。
情報分析力に優れた方ですので
その主張に力強さは感じるのですが、
若干キレを失っているようで残念であります。
まあ今は息子さんが
分野は違えど大活躍されてますので、
そのエッセンスは息子さんに引き継がれ、
社会にプラスになっているように思います。
でもなあ…
さすがに第三次世界大戦はなかろうに…。
いや油断はできないのでしょうけど、
そこの危機感を煽っても
ちょっと無理があるかな~。
とは言え読み物としては合格です。
面白くて一気読みしてしまいました。
かつて落合氏の著書を読み漁ったような方は
懐かしさを感じながら
スイスイ読めると思います。
それでは、また…。
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