おはようございます。
医師を中長期的にキャリア支援するから
転職、開業、経営を総合的にコンサルティングする
ジーネット株式会社の小野勝広です。
良くも悪くもGoogleさんには
逆らえない時代です。
でも私などはまだまだGoogleの知識が不足しているので
時々は勉強しなきゃな…と思ってます。
本日のブログのタイトルは、
【 Googleが仕掛けた罠 】といたしました。
本書をピックアップした理由
『 Googleが仕掛けた罠 』
杉浦 隆幸 小学館新書 を読みました。
Googleさんには様々お世話になっております。
その割にはつくづくGoogleの知識不足を感じる事が多く、
もっと勉強しなきゃ…とは思うものの、
なかなか機会を作れなくて…。
本書は著者がセキュリティの専門家のようですし、
経済産業省のコンテストなどでも優勝経験があり、
新聞、雑誌などにコメントを載せるなど
啓蒙活動にも取り組んでいるそうですので、
かなりわかりやすく書かれているのではないかと
大いに期待して読み始めたのでした。
目次
第1章 あなたの情報はこんなに漏れている
第2章 盗まれた個人情報はどこに行く?
第3章 サイバー戦争のリアル
第4章 企業情報もダダ漏れ!
第5章 ネット犯罪の手口
第6章 「個人情報垂れ流し時代」の防衛術
感想
私ども人材エージェントは、
求職者の皆様の個人情報をお預かりしますので、
かなり厳格な管理をしています。
それでも時々ニュースになるように
完璧な管理とは行かないようですね。
弊社などは小企業ですので、
全員が社内を見渡せるレベルですから
良い意味での相互監視がしやすいですし、
私の方針として
医療機関側への個人情報の提出は
原則面接の場で
初めて公開するようにしておりますので、
漏れる可能性は圧倒的に低い方だと思います。
先生の許可なくFAXやメールで流す会社とは
ぶっとい一線を引いております。
また大した資格ではありませんが、
私自身がコンプライアンス検定に合格しており、
内部管理に関してはかなり厳格です。
大手の紹介会社などは、
プライバシーマークだとか、
ISOなどを取得し、
相当ハイレベルな管理をしているはずですが、
それでも情報漏洩というのは
100%防げるものではないんですよね…。
本書では様々な個人情報の問題を取り上げており、
具体的な事例や防止策などにも触れています。
またアメリカとヨーロッパの個人情報に関する
考え方の違いなども説明しており、
この点は興味深かったですね。
アメリカはかなり自由で個人情報を売る企業があり、
しかもかなりの大企業であるそうです。
土壌があるんですね。
しかしヨーロッパは個人情報を守る事に
かなり厳格であるそうで、
我が国はちょうど両者の中間くらいなのだそうです。
欧米は個人情報に厳格なイメージがありましたが、
アメリカとヨーロッパではそもそもの捉え方が違い、
我が国はいいとこどりしている感じですね…。
その他、サイバー戦争やネット犯罪などについても
結構詳しく書かれており、
読み物としても面白かったです。
評価
おススメ度は ★★☆☆☆ と厳しめです。
本書は内容に関しては勉強になりましたし、
情報漏洩についてはもっと危機感を持って、
対策を練らねばならないなと感じました。
でもね、
本書のタイトルはGoogleが仕掛けた罠…なんですよね。
Googleについて書かれていた箇所は
最初の1章だけです。
これはちょっとヒドイですね…。
出版社が売りたいが為に、
あえてGoogleを出したのではないかと
勘繰ってしまいます。
いやおそらくそうなのでしょう。
おまけにあとがきで著者は
企画の立ち上げ当初は
まったく別のタイトルを想定していたと
告白しております。
実際に読み終わった今、
個人情報云々というタイトルであったり、
情報漏洩云々というタイトルであれば、
何ら問題はなかったのです。
しかし私自身、冒頭に書きましたように、
Googleについて学ぼうと思って
本書を手に取っていますので、
非常に後味の悪さを感じています。
決して内容に問題がある訳ではないだけに、
このタイトルがすべてを台無しにしてしまっています。
憤慨です…。
それでは、また…。
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