ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

沈む日本を愛せますか?

 

おはようございます。

 

医師のキャリアプランを大事にしながら

転職、開業、経営のパートナーコンサルタントとなる

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

私がよく見る英雄たちの選択という番組があるのですが、

司会の磯田道史さんも良いのですが、

毎回出演するゲストが非常に魅力的な方々で

それもこの番組が好きな理由のひとつです。

 

ここに時々登場するのが高橋源一郎氏。

今まであまり関心持てなかったんですけど、

とても興味深い人物である事を知りまして…。

 

本日のブログのタイトルは、

【 沈む日本を愛せますか? 】といたしました。

 

医師転職相談

 

 

本書をピックアップした理由

『 沈む日本を愛せますか? 』

内田 樹 高橋 源一郎 文春文庫 を読みました。

 

私の敬愛する内田樹氏と

最近興味を持ち始めた高橋源一郎氏との対談。

そりゃ読むっしょ(笑)。

 

テーマは政治なのですが、

まあ別にテーマにはこだわりないわ。

 

内田さんと高橋さんが対談するなら

つまらない訳がない。

 

大した理由はないのですが、

もう人物優先で読み始めたのでした。

 

目次

2009年3月ー2010年9月日本政治の動き

第1回 さよなら自民党。そして、こんにちは自民党!?

第2回 「理念の鳩山」と「リアルの小沢」、何ができる?

第3回 民主党政権で、「友愛」社会主義国家が誕生する!?

第4回 小沢一郎は、「敗者のポジション」を選んでいる

第5回 鳩山さんが首相で、本当によかった

第6回 我々は、「たそがれよ日本」を提唱する

総括対談 ー沈む日本を愛するために

 

感想

いや~、やはり面白かった。

 

本書が出版されたのが2014年5月。

ちょうど麻生政権の支持率が落ちに落ちて

民主党の勢いが高まってきて

政権交代が実現された頃から

せっかく政権を取った民主党が迷走した頃までの

政治をお2人が語っています。

 

自民党の復活はないとか、

民主党には期待したいとか、

まあ政治を専門としていない2人が語る訳ですから

今思えば笑っちゃうくらいに大外しです。

 

しかし本書の価値はそんな所にありません。

 

私たち日本人って

政治を語るのが下手な気がしてしょうがありません。

 

なぜか真っ二つに分裂してしまって、

お互いがお互いを認めず、

否定、非難、批判してしまう…。

 

でも本来は政治ってそんなものではなく、

もっと普通の人が、

普通の言葉で、

普通に生活の一部として

語っていいものだと思うんです。

 

それを内田さんと高橋さんは

本書で実現しているんです。

 

たぶんこのお2人は、

右側からは左と思われ、

左側からは右と思われ、

どっちからも好かれないような気がします。

 

でもそれでいいんです。

お2人はそもそも右左なんてどうでもよく、

政治を歴史的に振り返り、

課題や失政を浮き彫りにして、

本来あるべき姿を追求し、

これからの政治はこうあるべきじゃない?

もっとこうなったらいいよね~と

普通の言葉で語ってるんです。

それが素晴らしい。

 

だから書かれている事が古く、

予想が外れまくっていても、

本書の価値は薄れません。

 

政治ってこう見ると面白いよね。

こんな政治家っていいよね。

こういう政治になったらワクワクだよね。

 

このようにあらゆる角度から、

主に当時の民主党の幹部が中心ですが、

もう言いたい放題に語ってます。

 

何だろう。

別に政治でなくたって

この2人が語り合えば面白いと思うんですが、

本書は政治を語りながら

人間って何だろう?

社会って何だろう?という

この世の根幹に向かっているから

きっと面白さが倍増しているんだと思います。

 

保守でも革新でもなく、

右とか左のイデオロギーでもなく、

もっと政治の本流というか、

私たちの社会の中での政治の位置づけのようなものが

面白おかしく学べる1冊です。

 

評価

おススメ度は ★★★★★ と満点といたします。

 

本当に面白くてグイグイ引き込まれて

あっという間に読み終えてしまいました。

 

読後に振り返ってみると、

まずたとえ話が面白いんです。

 

そこに例える?っていう意外性と

説明されると確かに…と納得できてしまうのが

実に面白い。

 

それとお2人は作家であり、

大学人でありますから

政治とは何のしがらみがないので

とにかくズバズバ突いています。

 

そんな事を言っていいのかなあ?というところまで

普通に語っちゃうので、

真偽の程はわからぬまでも

グーっと引き込まれちゃうんですね。

 

これしがらみがある人だったら

こんな話しできないっしょってなレベルであり、

そこがまた面白い。

 

続編もあるようですので、

いずれ読もうと思います。

 

それでは、また…。

 

 

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