おはようございます。
医師のキャリアプランを
事例、ノウハウを提供しながら
転職、開業、経営シーンでサポートし続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。
まだまだ若いと思ってきた私ですが、
冷静に考えると全然若くないんですよね(苦笑)。
身体的な若さは年々衰えてきてますけど、
精神的な若さは維持したいなあと常々思ってます。
本日のブログのタイトルは、
【 若さに贈る 】といたしました。
本書をピックアップした理由
『 若さに贈る 』
松下 幸之助 ＰＨＰビジネス新書 を読みました。
日本の経営者の中でも
私にとっては松下幸之助さんと
本田宗一郎さんは別格です。
きっと共感して下さる方も多いと思うのですが、
このご両名だけは
伝説的な存在と言っていいですよね。
おそらく過去私はこのご両名の著書を
10冊や20冊は読んでいると思います。
ただ考えてみると
最近はご無沙汰しているなあと思いまして、
ふと久しぶりに読むか！と考えて
手に取ったのでした。
目次
１ “船場学校”に学ぶ
２ 打ちこめ
３ いのちをかけよ
４ 適正に立て
５ 現代成功学Ｉ
６ 現代成功学ＩＩ
７ この心がまえ
８ 絶対の責任
９ わたしの人間研究
感想
本書は昭和41年に松下幸之助が
当時のこれから世の中に出ていく
若者たちに向けて著した書を
2014年に新書版として再発刊したものです。
なんと私が生まれる前…。
そうか…、そんな前だったのかと
感慨深さを感じながら、
読み込みました。
松下幸之助の子供時代から
丁稚奉公として社会に出て学んだ事、
そういった経験を若い世代に贈る言葉として
わかりやすくまとめられています。
社会人としての基礎、
心構えを説くに留まらず、
著者の様々な主義・主張まで幅広い内容です。
そこにはノスタルジックな雰囲気もあり、
何だか懐かしさや暖かさを感じるんですね。
それこそ自分の祖父が昔話を語ってくれるような…。
これも著者の人柄なのでしょうね～。
もともと学問を学んだ方ではありませんので、
難解な理論、理屈がある訳でなく、
誠実に仕事をし続けよと説くなど
若者に対して考え方の部分を中心に書かれています。
自分の適性を活かして
世の役に立っていこうとエールなどは
素直にはい！と言いたくなるんです。
ま、私は若くないですけど。
やはり道徳観こそが
良い社会への第１歩という
真摯な思いが伝わってきます。
仕事とはなんだ？
生きるとはなんだ？
青春とは心の若さであり、
人生において最も価値のある時代だと著者は言います。
大経営者が言うからこそ
その言葉には重みや真実味が溢れているのですが、
ただ時代は変わってしまっています。
言い方ひとつではありますが、
今の時代にその言葉は
パワハラになるかも…という部分も
なきにしもあらずであって、
現代社会では
誰にでも受け入れられるものではないかも…と
思う箇所もありました。
一生懸命に、誠実に、感謝の心を持って、と
理を説く著者の美しい心には
さすが…と頭が下がるばかりですが、
それを根性論にするのではなく、
もっと深い本質的な意味の部分に転換していかないと
若いんだから頑張れ！
情熱を持って事に当たれば不可能はない！などのように
誤解を生んでしまうかもしれません。
本書を読んだ１人１人が
自分なりに現代に合わせて
解釈を変えていった方が良さそうです。
評価
おススメ度は ★★★☆☆ といたします。
この評価については
決して本書がつまらないとか、
学ぶべき点がない訳ではありません。
私自身が成長したのかな…と。
きっと20代、30代の時に読んだのであれば
もっと高評価を付けたかもしれませんが、
さすがに50代を目の前にして
様々な経験を身に付けてきましたから
多少なりとも自分なりの哲学を作り上げてますので、
松下幸之助と雖も、
何でもかんでも賛成です！とは
言えなくなっているという事かと思います。
まあそうは言ったって、
グッと惹かれる部分もあって
あっという間に読み終えてしまったので、
やはり人生を生きる上での
大切なエッセンスは本書のあちらこちらに
散りばめられていると言えるでしょう。
まだまだ日々勉強です。
それでは、また…。
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