ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

医療4.0 第4次産業革命時代の医療 ~未来を描く30人の医師による2030年への展望~

 

おはようございます。

 

医師のキャリアプランを軸にして

転職、開業、経営シーンでサポートし続ける

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

時代は変わる。

医療も変わる。

これからの変化に対応していく為には

予測が必要ではないでしょうか?

 

最新の知見を得て、

こういう時代が来るんだろうなあと予測できれば

備えは自然と出来上がると思います。

 

本日のブログのタイトルは、

【 医療4.0 第4次産業革命時代の医療

    ~未来を描く30人の医師による2030年への展望~ 】

といたしました。

 

医師キャリアブログ

 

本書をピックアップした理由

『医療4.0 第4次産業革命時代の医療

 ~未来を描く30人の医師による2030年への展望~』

加藤 浩晃 日経メディカル社 を読みました。

 

医療現場もIT化が進み、

IoTやAIも含めて

これから益々テクノロジーが浸透していくのだと思います。

 

ただでさえ

マンパワー不足に悩む医療現場ですから

IT、IoT、AIが代替する事で

上手く補っていけるといいなあと期待をする一方で

果たしてそんなに上手くいくのか?

 

ベテランドクターはすんなり対応できるのか?

高齢者の患者さん達は違和感を持たないのか?

費用対効果は適正なのか?

医療法など法的な問題はクリアできるのか?

厚生労働省は本当に推進を望んでいるのか?など

課題もいろいろあると思います。

 

しかし私の立場的には、

これからどのように医療現場が変わっていくのか?

医師の働き方はどうなるのか?

若手から中堅の新進の医師たちは何を考えているのか?は

是非とも抑えておきたい事であります。

 

医療4.0。

SNSでもかなり話題になっていますし、

本書は読んでおかねばならんと思い、

勉強する気満々で手に取った次第です。

 

目次

第1章 日本の医療における変化と課題

第2章 医療とテクノロジーの現状と展望

第3章 未来を描く医師30人による展望

 

感想

実に面白かった。

とても勉強になった。

でも物足りなさもある…。

 

これ正直な感想です。

本書は医療4.0と謳っていて

2030年の医療をテーマにしています。

 

当然、今よりもIT化は進み、

IoTはさらに身近なものになり、

AIも相当に浸透している事でしょう。

 

医療現場で感じた疑問を出発点に

テクノロジーで医療業界をより良くしたいという

若手の先生方の取り組みや考え方は

斬新であるし、素晴らしいと思う。

 

しかしなぜか何かが足りない感じがして

しょうがないと思ってしまうんですね。

 

それって何なんだろう?と考えたのですが、

要は新しいものを作るという先進性に目が行き過ぎていて、

今あるものをないがしろにしてしまっていないかな?という

疑問を私は持ってしまったようです。

 

もちろんそんな事はないのでしょうが、

過去や現在にも良い点はないのかなあと思いました。

 

それは別に本書に書かれている事や

インタビューに答えた先生方を批判するものではありません。

 

素直に賛同できるし、

これらが実現したら

もっと医療は良くなりそうだなとは思うんです。

 

まして登場する30人の先生方の中で、

私は面識がある先生もいらっしゃるし、

その先生の人柄、考えている事は知っているだけに

心から応援したいと思ったし、

面識はないけどSNSで繋がっていたり、

存じ上げないけど商品やサービスは聞いた事があったり…。

 

意外と近い先生方が登場していて

親近感を持ちながら、

あ、〇〇先生も出てる!なんて

ちょっとミーハー的に楽しめた部分もあるんです。

 

個々で見ると

心から応援したいし、

もし弊社に100億円くらいの資産があれば

90億円くらい投資したい(笑)。

 

私自身、テクノロジーに対する関心は高いので

その点では本当に楽しみで仕方がないのですが、

古きよきものを大切にするとか、

現状の良い点をさらに良きものにするとか、

そういう発想もあると尚更良いなあと思いました。

 

そしてベテランドクターの知見や

中堅ドクターの発想も取り入れた方が

さらに良いテクノロジーになるのではないか?…と。

 

優秀で最新技術に精通し、

新進性を持ち、挑戦できる先生方が多いだけに、

もっと中堅からベテランドクターを巻き込めばいいのに…と

なぜかスゴク感じました。

 

とか何とか言いながらも

とても勉強になったし、

何ひとつ不満はないのだけど、

2030年の医療をより良くする為には

きっと何かピースが欠けていて、

その欠けている部分を埋める事ができるのは

本書に登場した先生方の

すぐ隣にいたりするんだろうな…なんて事を考えました。

 

たぶん最新のテクノロジーを活かす為には

スタートアップの時点では

一部の志高き人間たちが引っ張るのだと思います。

 

しかしそれが一種のムーブメントになるには

追随する人たちのパワーが必要になると思うんですね。

 

その時に多様なドクターが

バックアップしてくれるような

そんな形ができたら最高だなあと。

 

評価

おススメ度は ★★★★☆ といたします。

 

著者である加藤先生ご自身もおっしゃっていますが、

あまりにも多くの先生方の取り組みを紹介しているので

ちょっと焦点がブレてしまっているというか、

もう少し深掘りをして欲しかったなというのは正直なところです。

 

まあだからと言って

どれを取っても今後楽しみなものばかりだし、

これを絞るとなると

相当に悩ましいものになってしまうのでしょうね~。

 

最後に私が本書で

最も「うう~」と唸らされた箇所をご紹介します。

 

「では2030年に向けて、

今からやっておきたいことは

どんなことでしょう?」

 

自分が所有する資産をまとめたポートフォリオのように、

キャリアや能力のポートフォリオを持つ事ですね。

 

今後、様々なタスクや職業が自動化されてなくなっていきますから、

ポートフォリオを組んでリスクを分散しておかなければ、

将来、医師であっても食べていけなくなるかもしれません。

 

だから私も、意識的にリスク分散をしています。

リスク分散の方法論は人それぞれかもしれないですが、

少なくとも2つは能力を手に入れておかないといけないのでしょうね。

 

「キャリア論という視点ではとても共感できます。

  特に医療分野において、

  これからやっておくべきことはなんでしょうか?」

 

当たり障りのない言い方になってしまいますが、

機械に置き換わらない代替不可能性を考えることですね。

 

2つの専門性も身に付け、

それらを組み合わせていくことで複雑さが増すので、

機械で代替不可能になっていくと思います。

 

要するに、「医療×〇〇」ですね。

(224頁~225頁)

 

いかがでしょうか?

著者の加藤先生と、

原正彦先生のやり取りですが、

これはキャリア論としてもひとつの正解ですよね。

 

医師だけでなく

すべからくキャリア論としては参考になります。

 

もちろんキャリアプラン

オリジナリティ溢れていて良いし、

他の道だって間違いなくあるのですけど、

1つの道としては拍手を送りたいくらいに

大正解だ!と思いました。

 

他にもテクノロジーの領域では

興味深い取り組みが満載ですし、

そのアイデアの元となった医療現場の課題などは

私にとってはすごく勉強になりました。

 

医療のこれからを知りたい方には

とても参考になる1冊だと思います。

 

それでは、また…。

 

 

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