ある読書好き医療コンサルタントの書評ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

人間とは何か

 

おはようございます。

 

医師のキャリアプランを軸にして

転職、開業、経営シーンでサポートし続ける

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

人を学ぶ。

社会の仕組みを学ぶ。

最近の私のテーマです。

 

岩波文庫は時々読みたくなって、

本書を見つけた時に

マーク・トウェインが人間を語ってる!?と

嬉しくなって速攻購入しました。

 

本日のブログのタイトルは、

【 人間とは何か 】といたしました。

 

医師キャリアブログ

 

本書をピックアップした理由

『 人間とは何か 』

マーク・トウェイン 岩波文庫 を読みました。

 

トム・ソーヤの冒険で有名なマーク・トウェイン

 

いや別に読んだ訳でもないですし、

恥ずかしながら

マーク・トウェインの著書自体

今まで手に取った事はございません。

 

ただへイングウェイが

あらゆる現代アメリカ文学

マーク・トウェインの「ハックルベリー・フィンの冒険」から

由来すると言ったとか、

私の敬愛する内田樹氏の著書にも

度々マーク・トウェインの言葉が紹介されたりしていて、

これはいつか読まねば…と思ってました。

 

ある時、本屋さんで岩波文庫のコーナーを見ていると

本書がピカピカ光って見えたのです(笑)。

 

冒頭申し上げたように

人を学ぶというのは私のテーマ。

読まねばと思っていたマーク・トウェイン

 

もうこれだけで読む理由は充分です。

さてどんなもんかと楽しみに読み始めたのでした。

 

目次

1 人間即機械・人間の価値

2 人間唯一の衝動ーみずからの裁可を求めること

3 その例証

4 訓練、教育

5 再説人間機械

6 本能と思想

 

感想

いや~面白い。

なおかつ勉強になる。

 

人間関係や

人との接し方に悩む方には

きっと参考になる点が多いのではないでしょうか。

 

本書は「老人」と「青年」の対話だけで成り立っています。

だからスゴく読みやすいです。

 

そして案の定の展開ではありますが、

老人が説教めいた事を言い、

青年はそれに疑問を呈し、

反発したり、反論したりするのですが、

その度に諭されていくのです。

 

このプロセスが実に痛快です。

老人の言う事の全てが正しいとまでは言いませんけど、

やはりそこには含蓄があり、達観があります。

 

これらのやり取りを通して、

哲学的なアプローチが自然となされており

考えれば考える程に自分自身の思考が深まっていくのです。

 

メインテーマは、

人間が全く環境に支配されながら

自己中心の欲望で動く機械にすぎないという事なのですが、

まあ普通に考えれば

人間ってそんなもんかなと疑問に思いますし、

そこまで言わなくても…と不安にもなります。

 

しかし正義、社会貢献、人類愛など

人間の美徳と言えるようなものを徹底的に否定し、

所詮、自分の為だけにやるもんだという論理には

青年と同じように反論したくなるけど

もしかしたらそんなもんかも…と思う自分もいたりします。

 

人間には自由意志などなく、

生まれ持った気質、その後の教育や訓練など

外的影響によって動かされている

機械的存在であるという主張には

悲観過ぎる、悲劇か、とも思うけど

これもやはりそんなもんかも…とも思ったりもする。

 

つまり老人の考えを

否定、非難、批判しようとする自分と、

老人の言う事を最もだと思う自分が共存していて、

むしろそれこそが人間らしいのかもしれないと考えたり、

そんな身も蓋もなくて良いのか?

ペシミズムに過ぎるんじゃないか?

これじゃ夢も希望もないなじゃないか!など

それこそ人間って何だ?

人生って何だ?

我々はどう生きていけばいいんだ?

という事に対して考え込んでしまいます。

 

でもこれこそがまさに「人間とは何か」という

本書のタイトルに行きつくのでしょう。

著者の狙いなのかもしれないなあなどと思ったり…。

 

あとがきに書かれていましたが、

本書を書いた頃、マーク・トウェイン

かなり苦境に陥っていたそうで

それが著しく人間不信に陥らせていたようです。

 

マーク・トウェイン

本書を通して何を訴えたかったのかまでは

正直わかりませんけど、

少なくともペシミズム一辺倒ではないように感じるし、

安易に夢や希望を語るようなものではないし、

むしろ常識も1度疑ってみろとか、

性善説過ぎても、性悪説過ぎてもいけないとか、

何らかの人生訓を随所にちりばめているように思います。

 

まさに禅問答のような展開なのですが、

むしろ結論を押し付けるのではなく、

自分のこういう考えに対して世間はどう思うか?

マーク・トウェインが世に問うているように思えるんですね。

 

彼にとっても実験的なところもあり、

ある意味では人間の業を追求しているとも言えるのかもしれません。

 

私自身はスクエアなスタンスで、

肯定もせず、否定もせず、

これはこれとして考えるきっかけになったと

ポジティブに受け止めましたが、

人によっては嫌悪感を持つ事もあるでしょう。

 

しかし人間とは何か?というテーマは

我々人類にとって永遠の問いであり、

決して答えの出るようなものではないと思うだけに、

本書の存在は永久に語り継がれるのではないかと思いました。

 

まあだからこそ岩波文庫で出版されているのでしょうし、

私は出会えて良かったと素直に思える1冊でした。

 

評価

おススメ度は ★★★★☆ といたします。

 

人間の本質をストレートに表現し、

それを対話形式にまとめあげた才覚に

拍手を贈りたいと思います。

 

「人間とは何か」を考えるきっかけにはなりますし、

常識とか、倫理観とか、正義感とか、

そういうものを1回ぶっ壊して、

スクラップ&ビルドしてみると良いのかもしれません。

 

どうしても私たちは日常を過ごす中で

頭が固くなっている部分もありますし、

自分の考えに固執してしまいがちですよね。

 

それでは成長が止まります。

新しいものが作れなくなります。

 

人間論。

 

答えを安易に見つけるのではなく、

常に問い続けること。

 

人間には大きな可能性があるとともに

確実に限界もあること。

 

知識や経験も大事だけど、

それよりも大事なのは知性であり、知恵であること。

 

何が正しいのか?間違っているのか?

自分はこれで良いのか?

 

私にとっては

人間論、人生論の良き学びの書となりました。

 

それでは、また…。

 

 

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