おはようございます。
医療現場で奮闘する医療従事者に
シェアハピネスの輪を広げる支えとなる
ジーネット株式会社の小野勝広です。
チェ・ゲバラ…。
私は恥ずかしながら
とても薄い知識しか持っておりません。
いつか学びたいと思ってました。
本日のブログのタイトルは、
【 ゲバラ覚醒 ポーラースター1 】
といたしました。
本書をピックアップした理由
『 ゲバラ覚醒 ポーラースター1 』
海堂尊 文春文庫 を読みました。
冒頭申し上げましたように、
とても関心は高いのですが、
今まで学ぶ機会、触れる機会が
なぜかあまりなかったんですね。
実は購入済みの本は何冊かあるんです。
でも他の本が優先されてしまい、
すでに数年本棚で眠っているのです。
そこで本書です。
たまたま本屋でフラフラ探索していた時に
ゲバラ!が目に入るとともに
え?海堂尊?
え?あの海堂さん?
今まで海堂さんの小説は何冊も読んできました。
実に勉強になりましたし、
医師の生き様、考え方、行動指針、
医療現場の過酷さ、課題、現実など
医療現場のすみっこで仕事をする私としては
ある種の教科書的な内容ですし、
海堂さんへの関心はとても高いつもりでした。
これは読む、絶対に読みたいと思い、
手に取った次第でした。
目次
1 医学生
2 真夏のクリスマス
3 美しい季節
4 ファン・ドミンゴ=ベロン
5 トレメンタ・アズール(青嵐)
6 チリの特派員
7 アンデスの詩人
8 バナナ共和国
9 ビオレンシアの残照
10 サンパブロ療養所
11 インカの道
12 地に潜む悪意
13 アルゼンチンの虹
感想
超絶面白かったです。
読後、すぐに続巻をポチっとしました。
そう遠くない未来に確実に読みます。
本書はチェ・ゲバラが
医学生から医師になるまでの若かりし頃を書いています。
ああ、だから海堂さんは書いたのか…と
腑に落ちました。
エビータとの出会い。
婚約そして結婚。
親友ピョートルとの南米旅行。
各地で出会う個性的な面々。
そして壮絶な死。
吟遊詩人になりたいと言うチェ・ゲバラ。
冒険旅行を通して人間としての幅を広げ、
革命家としての情熱をマグマのように溜めていく。
そんなチェ・ゲバラの原点・実像が
本作にはあるように感じました。
フィクションですし、
私はチェ・ゲバラや南米の歴史の知識が
それほどある訳ではありませんから、
どこが史実に忠実で、
どこがフィクションか、
正直よくわかりません。
ですがおそらく大まかな時代の流れは
本書で掴む事ができるのでしょう。
何より当時の南米は政治的にも不安定で、
そこで暮らす民は生き抜くのに精一杯。
こんな世情を踏まえながら
チェ・ゲバラが生まれ故郷のアルゼンチンで、
生きるそれぞれの人々との出会いが
その後のチェ・ゲバラの根っこになっていく…。
海堂さんのストーリーテラーとしての腕が
ノンフィクションとフィクションの間を行ったり来たりしながら
読者を引き付けて放さない。
この感想を書きながら
早く続篇を読みたいと感じさせます。
チェ・ゲバラを詳しくご存知の方や
南米史に精通している方には
もしかしたら不満もあるかもしれませんが、
私のようにもう少し知りたいという方には
本書は超絶おススメです。
ただ本書はまだ物語の入り口。
ここからが本番。
あ~早く次が読みたい…(笑)。
評価
おススメ度は文句なし ★★★★★ と満点といたします。
今までの海堂作品って主人公は医師であり、
基本的には医療現場がメインステージでした。
医療以外の内容でも
わりと医療に近い分野だったと思うのですね。
しかし本作品はチェ・ゲバラが医師とはいえ、
医療に関する部分は少なく、
海堂さんの新境地のように感じました。
作家として新領域を開拓したような。
発展していったら面白そうですね~。
きっと全3巻を読み終えたら
チェ・ゲバラのノンフィクションものも読むでしょうし、
カストロについても読みたくなるのでしょうね。
ホント読書ってのは
すればするほどに止められなくなる…。
次の課題、読みたい本が続々と生まれてくる。
ライフワークとして
死ぬまで続くんだろうな…とつくづく思います。
ま、とても気持ちの良い事ですけど。
それでは、また…。
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