おはようございます。
医師のキャリアプランを研究し続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。
しなやかに生きる。
ある種の柔軟性を内包しながらも
自分のポリシーや
絶対に譲れないものを大事にしつつ
社会の構図を知りながら
人とは何者だ?と問い続ける。
そんな人生を目指しています。
本日のブログのタイトルは、
【 ○に近い△を生きる 「正論」や「正解」にだまされるな 】
といたしました。
本書をピックアップした理由
『 ○に近い△を生きる 「正論」や「正解」にだまされるな 』
鎌田 實 ポプラ新書 を読みました。
この本は随分前に購入しておいたのですね。
〇に近い△…。
ふむ、面白そう。
しかも鎌田實先生が書いたのですから
きっと勉強になるだろうなと。
読まなきゃと思いつつ
しばらく積ん読になってました。
次に読む本を選んでいたとき、
今だよ~とピカピカ光ったのですね。
ま、このパターンが私は多いのですが、
だいたいこういう時は当たるのです。
今、必要だから
ピカピカ光るのですね。
よし!と素直に従い、
手に取ったのでした。
目次
第1章 「正論」や「正解」にだまされるな
ー鎌田がカマタを問いただす
第2章 石井光太がカマタを丸裸にする
ー絶望と希望の間にある幸福論
第3章 ○と×で生きるのは時代遅れだ
第4章 「別解力」を磨けば「幸せ」なんて簡単
第5章 ○に近い△を見つけるなんて簡単だ
終章 鎌田がカマタに再び聞きました
「別解力」を磨くためにカマタさんがやってきたことはなんですか
感想
うむ、スゴイ。
大当たり。
本書はいいですね。
未読の方には超絶おススメいたします。
私自身も若干今さら感があったのですが
いえいえ全く古びていないどころか、
本書は本質を突いていますので
時代に捉われずいついかなる時でも読む事ができますね。
より多くの日本人が本書を読めば、
日本社会は劇的に良くなるのではないかと思いました。
私ごときがあーだこーだ言うよりも
恒例の私がグッと来た箇所のご紹介をした方が
きっと伝わると思います。
生きるということは、
自分が自由であることに気がつくこと。
(中略)
家庭の中にも職場の中にも地域の中にも、
自分も含めて変な人がいっぱいいる。
その一人ひとりが、
自分らしく自由に生きる。
自由はバランスだ。
自分の自由を大事にしながら、
1%だけ他者の自由を尊重して生きること。
(P.18)
ストレスがあふれる中で生きていると、
しがらみの中で生きていると、
自分を見失って生きていると、
自分が自由であることを忘れてしまう。
(P.20)
「もうけよう」という資本主義の正解から
21世紀の新しい資本主義の「別解」を考えたのだ。
温かいことをしていれば必ず利益は上がってくる。
(P.27)
仕事とは、相手の見せ場をつくりながら、
自分の得意技で必ず勝利をもぎ取ること。
「がんばらない」けど「あきらめない」の
二つの矛盾した面があると、
折れないプロの心の持ち主になる。
仕事は自分を成長させてくれる大切なもの。
(P.38)
最近は誰かが何か行動をしようという時、
「正論」によってすごく抑圧されている時代ですよね。
あそこに行くのは危険だからやめろとか、
作家になるのは可能性がないからやめたほうがいいとか、
常に「正論」がまかり通る。
でも僕にとっては、
「正論」なんて知ったことじゃないんです。
なんとかしようと思ってやったら、
大概なんとかなってきた。
(P.56)
360度絶望しかないような状況でも、
人は生きるために、
ほんの小さな光でもすがって生きようとするし、
なければ自分で光をつくりだそうとする。
(P.61)
今は多くの人が「正論」でもって
現場に行かないという選択をして、
現場に行かない人が
さらなる「正論」を振りかざす。
(P.62)
「正解」が〇で、
それ以外は✕と考えるのではなく、
〇と✕の間に△があって、
そこに「別解」があるんじゃないか。
(中略)
〇か✕かの議論をするとヒステリックになって、
相手を全面否定して意見がすれ違っているまんまで、
最後はにせものの民主主義が
多数決というやつで決めてしまいます。
本当の民主主義は、
〇と✕の間にお互いが納得できる
「別解」を探すことなんです。
(P.69)
現場で見て揺さぶられたものに
正直に自分が反応していくこと。
そこに教科書にはない「別解」というものが
生まれてくるんです。
(P.72)
直感というのは
根拠のない答えだと思われているふしがありますが、
本当はそうじゃないですよね。
現場に行った時に見えてくるのは、
現場の文脈です。
道筋がはっきり見えてくるんです。
するとその先にある答えってものが、
明確になる。
(P.72)
〇と✕の間にある△を見つけようとすると、
いつまでもギブアップがありません。
その人の人生観に合わせて、
してあげられることが見つかってくるのです。
そして、そこから奇跡が起こることもあります。
(P.76)
死ぬほどの困難な状況に出逢っている時、
この2つのことがあると
生き抜くことができるとよく言われている。
愛する人がいること、
そして、働く場があること。
(P.105)
正しいことをしている時は、
いい風が吹いてくるのを待つ。
コレが大事。
(P.142)
考え方は答え方であり生き方であるのだ。
新たな考え方は「別解」である。
いくつかの「別解」を導き出せるようになると、
人生は豊かになってくる。
(P.195~196)
いつももう1人の自分を育てておくといい。
(P.246)
打たれ強い出る杭になることが、
今の日本で生きていくためには大事。
(P.248)
評価
おススメ度は ★★★★★ といたします。
現代社会はとても世知辛く、
私たちは心の持ちよう
セルフコントロールが
とても重要になっているように感じます。
本書はその道しるべになるのではないでしょうか。
迷った時、
悩んだ時、
本書に戻ってくると
知恵と勇気を得る事ができるでしょう。
鎌田先生の考え方、生き方がよくわかり、
先行き不透明な時代を
サバイバルしていくために
必要なものが満載です。
人生やキャリアにおいて
何か手掛かりが必要な方には
絶賛おススメいたします。
それでは、また…。
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