ある読書好き医療コンサルタントの書評ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

阿Q正伝・狂言日記

 

おはようございます。

 

医師のキャリアプランを研究し続ける

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

何かの拍子にふと目に付いた…とか、

こういう偶然って大切にしています。

 

それこそ神の啓示ではないですが、

何か運命に導かれるような

そういうものが経験的にもあるように思うのです。

 

物凄い学びであったり、

自分の幅をグッと広げてくれるのは

だいたいこういう時なんですよね…。 

 

本日のブログのタイトルは、

【 阿Q正伝・狂言日記 】

といたしました。 

 

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本書をピックアップした理由

『 阿Q正伝・狂言日記 』

 魯迅 訳・竹内 好 岩波文庫 を読みました。

 

別に古典が好きな訳でもなく、

中国の歴史や文化に関心が高い訳でもなく、

魯迅に興味がある訳ではない私ですが、

興味関心がないから

手を出さないというタイプでもありません。

 

知らない事を知るという向上心や

自分の枠を広げたい思いは

ひとイチ倍強いのです。

 

実は本書を購入したのは、

数年前の神田古本祭りでした。

 

ずっと書棚で眠っておったのですが、

次は何を読もうかな?と

まだ読んでいない本を眺めていると

さあ今回はこれを読みなさい!と

ピカピカ光ったのが本書でした。

 

こういう直感は大事にする方です。

よし!と思い、

手に取った次第です。 

 

目次

狂人日記

孔乙己

明日

小さな出来事

髪の話

から騒ぎ

故郷

阿Q正伝

端午の節季

白光

兎と猫

あひるの喜劇

村芝居  

 

感想

魯迅…。

 

以前に仙台に旅行に行った時に、

仙台市博物館の裏庭に魯迅銅像があり、

思わず写真を撮った事が記憶にあります。

 

もともとは東北大学医学部で

医学を学んでいたのですね。

 

ところが日露戦争の写真を見て、

中国人の精神を改造しなければならないと閃き、

哲学を学び、それを広めるために

文学者になった…と。

 

まあ私が知っているのはその程度です。

そして魯迅の作品を読んだのは初めてです。

 

よって大した事は語れないのですが、

魯迅の作品って中国よりも日本の方が

多く読まれているとも言われます。

 

それはなぜか?

本書を読む事で何となくわかりました。

 

魯迅が書いているのは

「人」と「生活」なのですね。

 

しかもアンニュイというか、

非常に淡々としているというか、

中国の歴史的な背景も踏まえて

実にユニークな作風だな…と思いました。

 

ちなみにここでのユニークは

面白いという意味合いだけではなく、

他にはないという点でもあります。

 

そこにあるのは

主人公の「思い」や「感情」であり、

時代の荒波に翻弄されながらも

たくましく生活をしていく庶民たち。

 

う~ん、あまりない文体で

私自身も何だか感傷的になりながら

読み終えました。

 

中国という国は

4000年の歴史がありますし、

権力者が入れ替わると

凄まじい粛清があり

そこで暮らすというのは

とてつもなく大変なことだったと思うんです。

 

しかし本書に出てくる庶民たちは

サバイバルスキルが実に高い。

 

すでに世界で

トップクラスの経済大国になった中国ですが、

こういう歴史を知るとまた

見る目が変わってきますね。

 

本書は魯迅の短編・中編集ですから

私のように中国の歴史に精通していない方が

面白おかしく学ぶには

最適の書だと思いました。 

 

評価

おススメ度は ★★★☆☆ といたします。

 

多分、好き嫌いが出ると思います。

私は嫌いではないけど好きでもないという感じです。

 

ただ魯迅が中国人の精神構造を変えようとした目的は

あまり果たせなかったんじゃないでしょうか?

 

それは作風や文体の問題かと思います。

 

読み物としては秀逸ですが、

檄文のような感じではないですからね。

 

まあそういった背景を別とすれば、

とてもユニークな作品でした。

いい意味で愉快な気分です。

 

それでは、また…。 

 

 

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