ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

なぜあの経営者はすごいのか

 

おはようございます。

 

医師のキャリアプランを研究し続ける

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

はてなブログでは

まだお知らせしていませんでしたが、

私、小野は6月1日を持ちまして

ジーネット株式会社の代表取締役社長に就任しました。

 

まあこちらは趣味的な書評ブログです。

オフィシャルな面は極力抑えて(笑)、

好きな本を読み、

好きなように感想をお届けします。

 

どうしてもセレクトする本は

仕事に影響しますけどね。

 

という事で今回は経営本です。

 

本日のブログのタイトルは、

【 なぜあの経営者はすごいのか 】

といたしました。

 

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本書をピックアップした理由

『 数字で読み解くトップの手腕

     なぜあの経営者はすごいのか 』

山根 節 ダイヤモンド社 を読みました。

 

別に経営者になったから経営本という訳ではなく、

私自身人生2度めの社長就任ですし、

もともとオーナーから全てを任されてきましたので

すでに社長になったつもりで仕事をしてきました。

 

とはいえ経営とは「人」あってこそですし、

経営を知る事で目の前の仕事もやりやすくなるものです。

 

それだけ経営目線というのは

どんなポジションにいても、

持っておいた方が自分を有利にすると思うのです。

 

今までも、これからも、

おそらく経営本を私は読んでいくと思います。

 

本書は下記の目次を見て、

取り上げている経営者が魅力的に感じたのですね。

 

勉強そして見聞を広めるためにも

気合いを入れて読み始めたのでした。 

 

目次

第1章 孫正義

    ー巨大財閥をもくろむ大欲のアントレプレナー

第2章 松本晃ー

   「右手に基本、左手にクレド」のシンプル経営実行者

第3章 永守重信

    ー電動モーターに人生を賭けるエバンジェリスト

第4章 似鳥昭雄

    ー猛勉を続ける執念のオープン・イノベーター

第5章 新浪剛史

    ー自ら「やってみなはれ」続けるイントラプレナー

第6章 岡藤正広

    ー言霊パワーを駆使するビッグビジネス・リーダー

第7章 星野佳路

    ーお客と社員の「おもてなし」プロフェッショナル  

 

感想

うん、いい勉強になりました。

著名な経営者ばかりですし。

 

まあ7名も取り上げているのですから

1人1人のボリュームはちょっと物足りないですけど。

 

しかしエッセンスはギュッと濃縮されており、

ポイントを掴むという意味では

読みやすくわかりやすい1冊です。

 

これから経営視点を持ちたいと考えている方や

ビジネスのアイデアを探している方には

かなり参考となる事でしょう。

 

それでは恒例の私がグッときた箇所をご紹介いたします。

 

ドラッガーは経営トップ(CEO)の仕事を

次のように定義している。

<経営トップの仕事>

①重要な外部を定義する。

 「顧客は誰か?」

 「顧客の価値とは何か?」を問い続ける。

②「われわれの事業は何か?何であるべきか?」を

 繰り返し自問自答する。

③組織の精神、価値観や基準を決め、

 組織をつくりあげ維持する。

④現在の利益と未来の投資のバランスを図る

⑤次のトップを育成する

⑥対外的に組織を代表し、

 重大な危機に際しては自ら出動する。

(P.7)

 

1つ1つ発明していたのでは埒があかない。

発明するプロセスを発明しよう。

(P.26~27 孫正義

 

経営を難しくしてはいけません。

会社は人間がやるもの。

簡単なことですら実行するのは難しいのに、

まして難しいことは不可能。

(P.66 松本晃)

 

広く社会のために貢献し、

そのために儲ける。

基本はこの順序であって、

逆ではない。

決して「儲け」が先ではない。

(P.91 松本晃)

 

ビジネスパーソンが求めるものは、

「いろいろな意味での豊かさ」、

「ワクワクする仕事」、

そして「仕事を通じた個人の成長」の

3つだと考えている。

(P.95 松本晃)

 

シェアがコストと人材を作るんや。

(P.118 永守重信

 

プロとは常に現状における自己否定を繰り返し、

自己革新を続ける人。

3か月たって何の変化もなければ、

既にプロではない。

(P.166 似鳥昭雄

 

「大企業のビジネスパーソン」といった

エスタブリッシュされた「上から目線」ではなく、

「商人」という謙譲のニュアンスに乗せて、

顧客に向き合う地道な現場主義を説く。

(P.213 岡藤正広)

 

総合商社はビッグビジネスである。

しかも「ラーメンから人工衛星まで」幅広い事業を束ねる、

世界で例のないコングロマリットだ。

全社の方向性を一括りで描くことには無理がある。

一人ひとりの社員が、

自分の与えられた現場で顧客と向き合い、考え工夫し、

行動を起こしていくしかない。

そして自分のビジネスを社内に、取引先に、

あるいは世間に広げ、つなげていく役割を持っている。

だから「一人の商人、無数の使命」なのだ。

(P.241 岡藤正広)

 

まず、将来どんな会社になりたいかを全員に明確に示します。

第二に、経営者が、その将来像に、最短距離で向かおうとする、

本気の姿勢を約束します。

目標に到達するためには一円も惜しまない代わりに、

一円も無駄にしないことを誓うのです。

最後に、これがもっとも重要だと思うのですが、

社員が楽しく仕事ができる環境を提供します。

どうしたら皆が仕事を楽しめるか、

それを追求しています。

(P.250 星野佳路)

 

評価

おススメ度は ★★★☆☆ といたします。

 

経営を総合的に学ぶには良い本です。 

ただ浅いです。

 

各経営者から直接言葉をもらった訳でもなく、

ネット上や書籍から引っこ抜いてきただけみたいな…。

 

著者の分析は今ひとつだけど、

取り上げた経営者の魅力でモノになったという感じ。

 

出版社の企画が悪いのか、

著者の力量がこの程度なのか、

そこは何とも言えませんけど

こんな本が増えていくなら

出版業界が衰退するのは間違いないでしょう。

 

もっと魂からの言葉を紡ぎだせる人に

本を書かせないとダメでしょ。

 

ま、話しはズレちゃいましたけど、

読んで損はないくらいのレベルかな。

 

それでは、また…。

 

 

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