ある読書好き医療コンサルタントの書評ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

魂の経営


おはようございます。

 

医師のキャリアプランを研究し続ける

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

私思うのですが、

別に経営者でなくとも

経営目線とか、経営視点というのは

持っておいた方が自分を有利にすると思います。

 

まして将来的に経営に携わろうと考えているなら

身に付けておいた方が良いですね。

 

本日のブログのタイトルは、

【 魂の経営 】

といたしました。

 

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本書をピックアップした理由

『 魂の経営 』

古森 重隆 東洋経済新報社 を読みました。

 

別に私は富士フィルム

古森さんに詳しい訳ではありません。

 

ただ写真フィルム事業が衰退していく中で

富士フィルムが古森さんをリーダーとして

奇跡の復活を遂げたという事くらいは知っています。

 

それこそ産業革命に近いような

激変期を乗り切った訳ですね。

 

石炭から石油に…と同じように

写真フィルムからデジカメ、

そして今はスマホで気楽に撮影ができますからね。

 

一般人には便利になって有難いですけど

さすがに富士フィルムのような会社にとっては

まさに沈みゆく船のような状況だったのでしょう。

 

いかにしてそれを乗り切ったのか?

本書を見つけた時は、

これは読まなアカンと思い

学ぶ意欲満々で手に取ったのでした。 

 

目次

第一章 本業消失
    ー富士フイルムに何が起こったのか?


第二章 第二の創業 
    ー富士フイルムの挑戦と改革の全貌

 

第三章 有事に際して経営者がやるべきこと
    ー「読む」「構想する」「伝える」「実行する」


第四章 すべては戦いであり負けてはならない 
    ー世の中のルールと勝ち残るための力


第五章 会社を思う気持ちが強い人は伸びる
    ー仕事で成果を出し、成長を続けるための働き方


第六章 グローバル時代における日本の針路
    ー国と企業の強みと可能性について 

 

感想

まさに激変期にどうすべきか?が書かれた 

異色の経営本と言えるかと思います。

 

どう受け止めて、

何を考えて、

どのように行動すべきか?

 

とてつもないプレッシャーの中で

古森さんという経営者が

いかに動いたのかがよくわかり、

大変に勉強になりました。

 

下記、恒例の私がグッときたところを

ご紹介します。

 

いつもより長めですが、

私はひとつひとつが学びとなりました。

 

企業は、

算盤勘定だけで 存在しているわけではない。

(P.55)

 

ブレーキを踏みながら、

アクセルも踏んでいる。

(P.56)

 

「勝てる」だけでなく、

「勝ち続ける」ことができる力。

(P.63)

 

私はどれほど会社が厳しい状況に置かれていても、

研究開発の投資だけは絶対に減らさなかった。

(P.82)

 

企業は、

たえず新しいものを生み続けていく文化や

体質を持っていなければならない。

だからこそ未来につながる投資が大事なのである。

(P.83)

 

経営とは、

終わることのない戦いの連続だ。

(P.94)

 

そのような時代に勝ち続ける企業は、

変化にすばやく、うまく対応できる企業であり、

そこからさらに進んで、変化を先読みし、

先取りできる企業でなければいけない。

しかし、これでもベターであって、

ベストではない。

ベストは何かと言えば、

自分で変化を作り出せる企業になることだ。

新しい仕組み、新しい製品、新しいアイデアを提供し、

新しい価値を生み出し、世のなかを変えていく。

しかも、そうした商品を、

絶えず生み出していく企業。

そこを目指さなければならない。

(P.99)

 

だからリーダーは「やる」と決めたら、

「俺に任せてくれ」と使命感を持って指揮し、

組織を勝利に導くための行動をするのみである。

もし仮に多少の抵抗があったとしても、

やるべきことは断固としてやる。

それがリーダーの役割だ。

(P.111)

 

平時なら、

民主主義の原則である多数決のもとで

仲良くやるのもいいだろう。

しかし、危機に陥ったときに、

皆で「あっちに行くか」「こっちに行くか」と

合議をしていては、

勝てる戦いにも勝てなくなる。

(P.112)

 

この「読み」を「大変だ」と感じるようでは、

その人にリーダーを担う資格はない。

というのも、誰もが正確な情報を得られ、

そこから容易に現状を把握できる頃には、

その情報の価値は小さくなる。

そうなる前に読まねば、

リーダーの価値はない。

(P.116~117)

 

こういうことを長く続けていると、

ものの理というか、

法則性のようなものが、

自分の中で理解できてくる。

「Aが起これば、Bも起こる」

「CをやらなければDという問題が起きる」という

因果関係が見えてくるのだ。

こうした因果関係は普遍的なものである。

自分の中にこの手の法則性を蓄積しておけば、

時代や状況、プレイヤーが変わっても、

ちょっとした兆候からでも、

次の展開を、早く、確実に予測することができる。

(P.120~121)

 

やると決めたら、

スピーディーに、ダイナミックにやる。

これは、頭がいいからできるものではない。

ある種の野性的な賢さや勘、力が求められる。

私はこれを、マッスル・インテリジェンスと呼んでいる。

(P.130)

 

こういう時に一番やってはいけないことは、

迷いに迷って決断を先送りすることだ。

それでは、何も前に進まない。

決断すべきときがきたなら、

たとえまだ迷っていたとしても、

とにかく決断するのだ。

そして決断したなら、選んだ道で成功すればいい。

どちらを選んだとしても、

そこから必死で努力して、

自分で決めたことを成功に結びつければいい。

それだけの話だ。

 (P.133)

 

 人のあらゆるパフォーマンスは、

その人の持つ「人間力の総和」だということだ。

(P.152)

 

国のため、組織のため、家族のため、大義のため。

そして、経営者であれば、

会社のため、その使命感のため。

大義とは、大きな意義、

あるいは卓越した価値のことである。 

そうした大切なものを守るための強さこそ本当の強さであり、

意味のある価値に結びつく。

自分のことしか考えない人の強さに、

私は意味を見い出すことはできないし、

仮にその人が勝ちを収めたとしても、

それは決して長続きしないことを知っている。

(P.157)

 

戦いや競争が悪いのではなく、

徳育を疎かにしていることに問題があるのだ。

(P.162)

 

勝つとしても、賢く、正しく、

強く戦って、勝つ必要がある。

フェアに戦い、相手から

「敵ながらあっぱれ」

「あの会社に負けたのなら仕方がない」

と言われるような勝ち方をしなければならない。

特に企業には、競争の根底に、

「社会に貢献する」

「国のためにやる」という使命感が求められるのだ。

(P.163~164)

 

その問題を解決するために

自分は何ができるのだろうか。

(P.182)

 

評価

おススメ度は ★★★★☆ といたします。

 

業界特有の内容までは

よく理解できませんでしたが、

危機の際にどうすべきか?という点では

実に勉強になりました。

 

これからウィズコロナ時代となりますが、

第2波や第3波も心配ですよね。

 

業績を悪化させている業界は多いですし、

ひとつ間違えれば倒産したり、

大規模なリストラをしなきゃいけない所も

決して少なくないと思うのです。

 

構造転換を迎えた

富士フィルムとは異なりますけど、

危機に対処する術は

本書を読むと様々身に付ける事ができると思います。

 

特に病院経営者や開業医、

またこれから開業医になる先生には

おススメできる危機突破本です。

 

私自身も弊社を潰さないように

時々再読する事でしょう。

 

こんな時代だからこその

サバイバル本とも言えますよ。

 

ひとつだけ残念だったのは、

最後の方が少し説教くさくなっている点です(笑)。

 

そう感じるのは私だけかもしれませんが、

その辺りはもう少し

ふんわりとしても良かったのにと思いました。

 

再建劇がシビアでリアルなだけに

古森さんが若者に伝えたいものは多くて

真剣にお伝えしてくれたのでしょうが、

ああ、この辺で止めて…と思っちゃいました。

 

それでは、また…。 

 

 

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