ある読書好き医療コンサルタントの書評ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

考えるヒント2

 

おはようございます。

 

毎日の読書が欠かせない

医療コンサルタントとして学び続ける

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

考える…。

 

私自身、かなり大事にしている事です。

自分の頭で考える。

 

まあ大した結果にはならないのですが、

それでも先に繋がっているようには思います。

 

考えることを放棄してしまったら、

その先はなかなか厳しいんじゃないでしょうか?

 

今回ご紹介するのは、

【 考えるヒント2 】です。 

 

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本書をピックアップした理由

『考えるヒント2』

小林 秀雄 文春文庫 を読みました。

 

1年ちょっと前に前作の

「考えるヒント」 を読みました。

 

ka162701.hatenablog.com

 

その後に、たまたまブックオフで見掛けて

2と3を買っておいたのです。

 

それから1年強…

完全に本棚で眠っておりました(笑)。

 

ちょうど前の本を読み終えて、

書評も書いて、

さあ次は何を読もうかな?と

まだ読んでない本が積んである棚を漁ってましたら

なぜかピカピカと光ってました。

 

そろそろ読んだ方がいいんじゃね…ってなところでしょうか?

 

はいはい、わかりました。

前作もかなり難しかった印象が残ってますが、

たまには難しい本にもチャレンジしなきゃね。

 

さて読むか!と

気合いを入れて読み始めました。 

 

目次

考えるヒント2

 忠臣蔵

 忠臣蔵

 学問

 徂徠

 弁名

 考えるという事

 ヒューマニズム

 還暦

 天という言葉

 哲学

 天命を知るとは

 歴史

常識について  

 

感想

う~ん、難しかった…。

どの程度を理解できたんだろうか。

前作よりさらにイチ段階は難解だったぞ…。

 

とはいえ前作だって

プラトンソクラテス井伏鱒二

サルトル河上徹太郎フロイト本居宣長

ヒトラープルターク福沢諭吉など

なかなか渋い人物を取り上げていましたけど、

今回はさらに渋く…

伊藤仁斎荻生徂徠中江藤樹、熊沢蕃山、

ニュートンデカルトですからね。

 

そりゃ簡単には理解できないです。

たかだか200ページちょっとの薄い本ですけど、

何度も同じ箇所を読んだりして、

結構時間が掛かってしまいました。

 

ぶっちゃけ小林秀雄氏の言いたい事の

半分も理解できてない気がしますが、

私はこの難しい本を

どこまで理解できているかわからないのに

しっかり読み終えて、

理解できた部分を膨らませて

何となく理解した気になるというプロセスが

割と好きなんですよね。

 

そして意外と後々思い出す事があったりして、

やっぱり難解なものも読む必要がある…なんて

考えている人なので今作も結構楽しんじゃいました

わかってないくせに(笑)。

 

それでは恒例の私がグッと来た箇所を

ご紹介します。

 

これは歴史家の好む考え方であるが、

歴史を分析して、

歴史の矛盾を得たところで、

別段自慢にもなるまい。

矛盾のない歴史などというものがある筈はないからだ。

(P.29)

 

読書とは、

信頼する人間と交わる楽しみであった。

(P.45)

 

凡そ学問は、

歴史に極まれるのであって、

理に窮まるのではない。

(P.49)

 

学者は、

ひらすら身にとりて思う事を努めればよいので、

何も思惟自体に細工を施す事はない。

何を思うかという確かな対象が、

あれば足りるのだ。

我が身にとって思うこれという確かな物があれば、

古人も言ったように、

「之を思ヒ、之を思ヒ、之を思ッテ通ゼズンバ、

鬼神マサニ之ヲ通ズベシ」で不足はない、

それが、学問の道だ、と説く。

(P.59)

 

現代知識人達は、

言葉というものを正当に侮蔑していると思い上がっているが、

彼等を思い上がらせているものは、

何んの事はない、科学的という、

えたいの知れぬ言葉の力に過ぎない。

これは、知識人達の精神環境を、

一瞥しただけで分る事だろう。

日常の言葉から全く離脱した厳密の意味での科学は黙し、

科学的な科学という半科学のお喋りだけに

取り巻かれているからだ。

(P.68)

 

言葉の生命は人が言葉を使っているのか、

言葉が人を使っているのか

定かではないままに転じて行く。

(P.73)

 

生活経験が、

私達の意識に直接語りかけてくるところを聞けば、

歴史とは、決して、過去現在未来と、

遠近法に従って並んでいるものではない。

歴史に、過去、現在、未来があるとは、

空間に三次元があるようなものだ、

そんな事を経験は決して告げてはいない。

過去とは、思い出すという事だし、

現在とは行動している事だし、

未来とは願望し選択する事だ。

私達は、皆そういう風に、

歴史を経験しているのだし、

そういう風にしか経験は出来ない。

(P.78)

 

自己とは、

歴史的に見れば他人である。

自己の歴史に、

他人の歴史しか読めぬ事が、

何が不思議か、何が不安か。

期せずして、そういう事になったように思われる。

(P.79)

 

人間的という言葉が多義な以上、

ヒューマニズムが漠然としたものになるのは当然なので、

この当然な事実を進んで容認する事こそ、

ヒューマニズムの純粋な機能なり価値なりを

合点する唯一の道だ。

(P.81)

 

何時の時代にも、

偏狭、頑固、狂信はある。

それがなければ

社会は存続しないかも知れぬと思われるほどである。

だが、一方、何時の時代にも、

寛容な正常な精神というものも在るので、

これなくしては、

社会は一日も存続出来ない事も疑いない。

後者の精神的秩序の深浅だけが、

ヒューマニズムを測る事が出来る。

(P.82)

 

師はないが、

志の恩を思い喜ぶという事はある。

(P.92)

 

文化的という事が実用的という事に

急変した現代の雰囲気に生活している私達の、

言葉の無用の価値に関する忘却は深い。

深いというより、

これは度忘れに類するだろう。

時代の嗜好などで、

言葉は、その本性を変えはしない。

(P.107)

 

伝統は拾うも捨てるも私達に自由なものではない。

それは、私達の現存が、

歴史的なものだという

自覚の深浅だけに関わる観念なのである。

(P.116)

 

学問の対象は、

これを極めて行けば、

そういう人間生活の動かせぬ

基本的な事実に行着くのであり、

その先きを考えれば、

「実」を失って「名」を得るばかりだと考えた。

大事なのは、天地の原理とか、

人間の規範とかいう「名」ではなく、

天地の間に暮らさざるを得ないようになっている

人間の基本の「実」である。

(P.136)

 

過去は現在に生きているという

単純な理由に基くのである。

(P.154)

 

常識という人間だけに属する

基本的な精神の能力をいったん信じた以上、

私達に与えられる諸事実に対して、

この能力を、生活の為にどう働かせるのが正しいかだけが

ただ一つの重要な問題である、

とはっきり考えた。

(P.161)

 

どんなものでも、

疑わしいと思えば疑わしいから、

自分は出来るだけ疑ってみた末、

疑えないたった一つの事は、

自分が疑っているという事だと知った。

(P.175)

 

例えば、森の中で道に迷い、

或る方向に歩き出した場合、

その方向を選んだ事については、

蓋然的な理由さえなく、

全く偶然だったにせよ、

選んだ以上は、真っすぐに歩け、と言う。

それが、森を出るという目的と

離す事の出来ぬ行動の「格率」だと言い切るのです。

「格率」は、選ぶのが先決であり、

選んだら、

その理由を最上のものと見なせ、

と命じる、と言うのです。

 (P.185)

 

常識という言葉は、

どうやら定義を拒絶しているようだ。

一方、学問というものは、

言葉の定義を重んじなければ、

発達の見込のたたぬものです。

今日の学問の発達は、

 言葉の定義の驚くほどの分化、

細分化をもたらしかたら、

常識が、曖昧な、通俗な知恵と見くびられるのも、

止むを得ない勢いでしょう。

だが、ここで考えて戴きたいのは、

常識を、正確を欠く主観的な知恵とか

程度の低い一般的な知恵とか考えるのは、

常識を或る認識のカテゴリーとして、

外から規定しようとする事だ。

漠然とだが定義を下そうとかかる事です。

私が、常識という言葉は、

定義を拒絶しているようだと言ったのは、

この働きには、

どうして内から自得しなければ、

解らぬものがある、それが言いたかったからなのです。

(P.189~190) 

 

評価

おススメ度は ★★★★☆ といたします。

 

私にとって

考えるヒントになったのかどうかはわかりませんが、

何らかのきっかけにはなった気がします。

 

このきっかけって

人生の中では大事だと思うんですよね。

 

考えるきっかけ、

初めるきっかけ。

 

スルーしてしまうと

自分を損させる事になりますね。

 

せっかくの機会ですから、

いろいろ考えてみるか…なんて(笑)。

 

えっと「3」もあるんで

また1年後くらいに読もうと思います。

 

それでは、また…。 

 

 

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